番外 琵琶湖 (びわこ)~湖
(その4)疏水(そすい)~蹴上
・・・・・池の出口の一つ、疏水を行きます・・・・・
行った日 : 2022年11月07日(月) 天気良好
行った日(予備)2022年10月12日(水) 曇り
前回は琵琶湖疏水を大津から京都を目指して疏水を下り、山科盆地の
西北出口、日ノ岡(ひのおか)まで進みました。今回はいよいよ京都
盆地側へ入ります。
前回 第3トンネル東口 ここから西北へ↑
1.「大交差点」蹴上(けあげ)
日ノ岡から第3トンネルを西北に京都側へ抜けると、いよいよ蹴上に到着です。
まず、大津から出発し、山科盆地の北へりを通ってきた第1疏水と第2疏水が
この辺りで合流するのですが、場所がよく分かりません。
蹴上船溜(けあげふなだまり)
旧御所(きゅうごしょ)水道ポンプ室↓
昔は御所に防火用水として送っていたそうです。
見学には予約がないと入れないようだ。
↓(写真左下)第1疏水第3トンネル西出口 地図①
蹴上船溜(けあげふなだまり) びわ湖疏水船↓
(大津~蹴上、春秋土日を中心に運航、現在3隻、写真は れいわ号) 地図②
蹴上インクライン↓
南禅寺(ふなだまり)に船を下ろす鉄道。左に巻上機(電力)。 地図③
インクラインとは
標高差の大きい二つの水路の間の輸送を容易にするための
装置。斜面にレールを敷き、動力で台車に船を乗せて運ぶ。
高低差36mの坂をレールに沿って下ろしていく。↓
結構きつい坂。運動不足・筋肉不足のジジイのため、
踏ん張れず何度も転んだ。ああ恥ずかし。↓ 地図⑥
インクラインの東側に公園があった。
琵琶湖疏水の立役者、田辺朔郎(さくろう)の像。↓ 地図⑦
工部大学の卒業論文で「琵琶湖疏水工事の計画」を書き、21才
で琵琶湖疏水工事の担当となり、以後先頭に立って疏水の完成
を導いた。後にその論文は海外で高い評価を受けた。
例によって像の前でエネルギー補給を断行。大休止もした。↓
疏水から水を蹴上浄水場に分ける所と思われる。↓ 地図⑤
田辺像の後方付近から地下に潜って道路向かいの浄水場に
送っているようである。地図で言うと、⑤の付近の池?水路?
から三条通の地下を通って西方向にある浄水場に至る。
田辺像から少し北に行くと蹴上発電所の大鉄管2本
に出くわす。↓ 地図⑧
この導水管はインクラインや市道の地下を潜っているようだ。
関西電力蹴上発電所↓
2.疏水分線から南禅寺へ
先ほどの導水管の少し東に行ったところには水路が複雑に
入り組んだ所がある。第1疏水、第2疏水が合流したり分か
れたりしてきた水路らしいが、複雑すぎて訳が分からない。
疏水分線
疏水分線とは
蹴上付近で分かれた水路は北上し、下鴨神社の北方に
ある松ヶ崎浄水場へ水を運ぶ。途中第4,5,6の三つ
のトンネルを経た後、「哲学の道」「白川疏水通り」沿いを
北上し、高野川の下を潜って松ヶ崎浄水場に至る。
疏水分線の始まる場所はもっと南側だが、
近づける場所はここ↓ 流れは 向こう→こちら 地図⑪
手前の影は? ↓
流れは こちら→向こう↓ 地図⑫
南禅寺鐘楼付近↓ 地図⑬
水路閣 上部に疏水を流すレンガ造りの水路橋↓ 地図⑭
ローマ風の造りで有名↓
第5トンネル入り口。疏水はさらに続き、北方に第6トンネル
が続き、トンネルを出た所が哲学の道の出発点である。 ↓ 地図⑮
3.水路閣と南禅寺と船溜(ふなだまり)
南禅寺と言えばこの水路閣の写真が映った写真が有名。
初めの頃は反対意見もあったが、何十年と経つと風景に馴染
(なじ)んでくるのが建物の不思議。今ではお寺もこれがない
と困るだろう。↓ 地図⑯
南禅寺三門↓ お寺の修行で悟りに至るため、通過しな
ければばらない関門、「空」「無相」「無作」を略して「三門」
といい、寺院を代表する正門のこと。読み方もわからない
ので以下略。 地図⑰
南禅寺船溜 (なんぜんじふなだまり)
インクラインの東側を流れる水路↓
どこから流れたきたのか不明。水量から見て疏水からしっかり
流れてきたのは間違いなさそう。 地図⑱
この水路を東方面にある「扇ダム」から流れてくるらしい。↓
第5トンネルの北方にあるらしい。 地図⑲
白川がこの水路出口に流れ込んで来る↓
上部が動物園の建物になっている珍しい川。
白川は北の山間部にある比叡山から流れる川だ。 地図⑳
この水路がどこから流れてくるのか不明↓
動物園の下を流れているのは間違いないんだが。 地図㉑
西は鴨川方面↓
鴨川に突き当たるところで一部は鴨川に流れ、残りは鴨川
運河として南に向かい伏見・三栖(みす)方面に流れる。
今回はここでいったん大休止とします。次回は
◯鴨川沿いに鴨川運河を下るか
◯疏水分線を北上し松ヶ崎浄水場を目指すか
考えもってぐずぐず歩くつもりでおます。 2023/1/18
おまけ ねじりまんぽ
蹴上インクラインの下を通り、南禅寺に向かう歩行者用トンネル。
螺旋状(らせんじょう)にレンガが積まれている。
インクラインの台車・船の重さに耐えるようねじられているとのこと。
まんぽ=トンネル という意味