深泥池(みぞろがいけ)~国の天然記念物
・・・・・・池の水の出入りはどうなっているのか?・・・・・・
行った日 :2019年9月20日(金) 天気良好
(その1)西、北、南側
宝ヶ池の西約1kmにある浅い池のような、水たまりのような・・・・・
読み方も現代では「みぞろがいけ」と「みどろがいけ」の2種類あって、どちらも正しいこと
になっているようだ。この池の西側の道は昔から何度か車で鞍馬方面へ行くときに通った
覚えがある。交通量は結構あるのに拡幅されたことはなく、すれ違いが面倒な道だ。
深泥池には氷河時代以来の動植物が生息し、しかも「東日本北部の冷温帯」の湿原が
西日本に残っているため大変貴重で、「国の天然記念物」になったそうだ。
講釈はこれぐらいにして出発しましょう。池の攻め方は
①池の西側 → ②池の北側 → ③池の南側 → ④池の東側 → ⑤出口から下流
と決めてどこまで行けるかということであります。
①池の西側
池の南西角付近から西へ出発し、五叉路(ごさろ)をさらに西へ行くと愛宕大明神の灯籠
の前にでる。ここを北上する。
この道にはお堂とか神社関係のものが結構あるなあ。
深泥池地蔵堂↑ 大日如来像↑
深泥池貴船神社↑ 秋葉神社(すぐきの神様)↑
※ 秋葉神社は漬け物すぐき発祥の地とされる。昔村に大火事が起きたとき焼けた漬け物桶
の中身が焼け残り、それを試食したところ「酸い茎や」と言ったという。これが「すぐき」の発祥。
実はこれ以上奥へ北上しても特に何もない。どこか池の姿が見える高い所へ登る道がない
か期待して入ったのだが、住宅ばかり続くだけなので池のそばに出ることにした。
②池の北側
まず、池の西側のすぐそばの道路に出た。池には水面が見える箇所は非常に少ない。
ほとんど浮き草で覆われているのだろう。道路は一車線だ。車が多いのに拡幅しないのは
西側は住宅で、池側は天然記念物のため埋め立てられないためだろう。↓
1車線のためすれ違いが多い↑ 老人ホーム↑意識しちゃうお年頃。
池の北側には老人ホームが2カ所とか総合病院が集まっている。
病院の入り口付近。敷地は広そう↑ うろこ雲と飛行機雲が撮れていた↑
③池の南側
奥の方に水面~藻の繁茂が見られる↑ 乾いて陸化している?↑
再び池の西側を道路沿いに南下する(写真↑)。池は陸化している所がかなりある。
水が少ない季節なのかも知れない。
池の南西隅には水門があり、水位測定柱、水位調節ハンドルがあるので、池の水位を
調節できるようになっている。(池の水利用についてはよくわからないので保留。)
南西隅の水門↑ 中央に見える縦の棒を回転して板を上下し、水位を調節する仕組み↑
水位を測る量水標。50cmと読める↑ 水門付近の水面。小さい藻が浮いている↑
ひとメモリ1cmなので水位は50cmと読めるが、基準になる「ゼロ点」がわからないので
「何m50cm」としかわからない。「マイナス50cm」かも知れない。
池の南側は道路で真っ直ぐ仕切られている↑ 魚類?調査用の網らしい↑
水面の浮いてる葉はジュンサイかな?↑ ため池でいう「余水吐」(よすいばき)↑
実は余水吐には水は流れていない。なのにその下流では結構流れている。そのときは
「?」状態だったんだがノウミソの糖分が不足していたようで、「?」はすぐ消えた。悩んで
いる暇はなかったということです。(次回答合わせします。)
調査用の浮きのようだ~たくさん浮いてる↑ 池の南東隅~マンション?が並んでる↑
児童公園で休憩に入ります。空を見れば↑ 恒例の3点セット↑
実は後でもう1セットをわざわざ買い足しに行き、食したのだった。エネルギー消費量は
正直だったのだった。
児童公園の定番設備↑ 池の東側を北上する道↑
公園での休憩は約30分。エネルギーも補充して、後半は池東側の散策路から再開した。
~前半のまとめ~
1.池の西側の高い所を探しに行ったが見つからないというよりも、足を前へ進める馬力が
なかった。
2.池の北側には予想どおり老人ホームがあるだけだった。池もほとんど乾いているようだ。
3.池の水があるのはほとんど池の中央から南側だけだった。池の水面は浮き草に覆われ
ているようだ。水深は南岸で見ると深くなさそうだ。
4.池の水の出入り
・資料によると流入水路はないとされている。後半で東側からの確認ができるだろう。
・流出は、南西に水門があり、南東近くに余水吐(よすいばき)があった。水量は水門では
不明、余水吐では「なし」だった。
以下「その2」に続く