6月8日(土)〜9日(日) ドーハからストックホルムへ
■北欧の旅の出発の日、午後6時20分にマイカーで自宅を出た。関空には午後8時に到着し、待ち受けた駐車サービス業者に車を預けた。4階出発ロビーの集合場所には定刻の1時間半以上前に着いた。添乗員の待つカウンターで1番乗りの手続きを済ませ、現地通貨の両替をする。今回滞在の3カ国の通貨の円レートは、スウェーデンクローナ17円、ノルウェークローネ19円、デンマーククローネ19.4円だった。
■定刻15分前の深夜11時30分に搭乗便のカタール航空0803便が離陸した。乗継空港のカタールの首都ドバイまで10時間45分のフライトだった。カタールというアラビア半島東部のペルシャ湾に面したカタール半島全域を領土とするに小さな国家を初めて知った。おりしもドーハにはサッカー日本代表が2日後のW杯アジア最終予選対イラク最終戦で滞在中の筈だった。このトランジットで初めてツアー仲間の全貌が明らかになった。総勢38名でリタイヤ夫婦11組、女性2人連れ8組である。以降9日間ものツアー日程を通じてこの面々が繰り広げる様々なドラマを共有することになる。4時間余りのトランジットはもっぱら空港内の免税店で帰路のお土産の物色に費やされた。
■8時45分ドーハ発カタール航空0089便が6時間35分のフライト後にスウェーデンの首都ストックホルムのアーランド国際空港に到着した。時差7時間で現地時間午後2時20分だった。
 驚いたのは携帯スマホの機能だった。国内設定のまま持参したがスマホ表示の時刻は自動的に現地時間に切り替わっている。マップ機能もそのまま現地情報を読み込んでくれる。家内との携帯通話も問題なくつながった。これに気を良くしてスマホをいじっていたのが後で手ひどいしっぺ返しを受けることになる。
■空港で待ち受けた専用バスに乗車し、ストックホルムの市内観光に向かった。最初に向かったのは旧市街ガムラ・スタンの中心「王宮」である。正装に身を包んだ衛兵が三階建の堂々たる王宮の入口をガードする。そのすぐそばに「大聖堂」や「ノーベル博物館」が位置している。博物館前の石畳に覆われた「大広場」はいかにも中世という香りを漂わせた情緒ある風情だった。次に訪れた「市庁舎」は、毎年12月に開かれるノーベル賞受賞祝賀晩餐会の会場でもある。昨年の山中教授の受賞で臨んだ会場の記憶が新しい。市庁舎南側は入江が広がり対岸のガムラ・スタンの美しい街並みが展望できる絶好の景観だった。
■所定の観光を終えて、夕方6時頃に最初の宿泊ホテル「クオリティー プリンス フィリップ」に着いた。シャワーを浴びて臨んだバイキングスタイルの夕食は期待を大きく裏切るものだった。品数が少なくそれぞれが貧弱だった。夕食後、歩いて10分余りのショッピングセンターに出かけたものの見るべき風景もない収穫のない散策だった。初日のホテルの不本意な印象に先行きを心配しながら10時過ぎには長い一日を終えて眠りに着いた。 

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