3月20日 帰国(タシケント〜成田〜関西空港)
■トランジットのタシケント空港である。遅れていた出発便に23時5分にようやく搭乗できた。バスでの搭乗予定がボーディングブリッジに変更になった。タシケントから成田行の深夜便である。乗客が多い筈はない。機内の殆どが日本人観光客グループである。搭乗後しばらくして真ん中の3列の空シートに移動した。4時間ものトランジットを経てやっと離陸した。
 離陸1時間後には夕食サービスとなる。ひき肉たっぷりのピラフがメインの機内食だった。私にとっては、好みの料理であり、堪能した。その後、ロシア美人のキャビン・アテンダントから配られた入国時税関提出用の「携帯品・別送品申告書(日本語版)」に記入を済ませる。住所氏名中心の簡単な記入である。することを済ませて3列シートの肘掛けを上げて横になった。楽な姿勢は確保できたものの熟睡には程遠い。数時間のまどろみの後、軽食サービスの機内アナウンスを潮に座り直した。チーズを挟んだだけの粗末な軽食サンドに失望した。日本時間10時40分に無事に雨模様の成田空港に着陸した。離陸後8時間が経っていた。
■成田でのトランジットは遅れを取り戻すべく30分程に短縮された。タシケントからの搭乗機の同じ指定座席に再搭乗した。12時に成田を離陸した。離陸後35分頃だった。頂上からすっぽり雪をかぶった純白の富士山が雲間にくっきりと見えた。周辺の乗客の感嘆の声とデジカメのシャッター音が続く。さらにその先には白い帯状に見えるアルプス連山が展望できた。そんなラッキーな出来事を交えながら関西空港には1時20分に無事着陸した。1時間20分のフライトだった。イスタンブールからの18時間半の帰国の旅がようやく終わりを告げた。なによりも8日間のツアーを何事もなく終えたことに安堵する。
■入国審査、荷物受取りは、驚くほど早い。到着ゲートから電話した駐車サービスは、この早さに追いつかない。しばらく待たされたが、1時45分にはマイカーを自宅に向けてスタートさせた。祝日の閑散とした高速道を走り、1時間30分で自宅付近に到着。同行の近所のご夫婦と回転寿司で遅い昼食を囲んだ。4時に我が家に到着。殆んどを機内での缶詰状態で過ごした最終日の万歩計カウントはわずか5252歩だった。

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