2006年10月例会

 10月25日(水) 囲碁と右脳
■10月例会が「囲碁と右脳」をテーマに開催された。川島代表幹事紹介の、(有)フューネック代表取締役の藤牧昇さんが講師である。同社は囲碁指導・教育コンテンツ配信や通販を主な事業とする会社のようだ。周到に準備された資料を中心に1時間に渡るスピーチは、私のような囲碁に馴染みの少ない者にとってもじゅうぶんに興味深いものだった。
■スピーチは、魅力的な話題を「話の糸口」にしてスタートした。少年ジャンプに連載され子供たちに囲碁ブームの火をつけた「ヒカルの碁」、韓国が生んだ天才棋士イー・チャンホ、中国での驚異的な囲碁教育の状況等の話題である。
 続いて4千年の歴史を持つ囲碁の日常生活との関わりが語られる。「局(つぼね)」「大局」「結局」「駄目」「上手・下手」「玄人・素人」等の日常用語は全て囲碁用語だった。チェスの10の120乗、将棋の230乗、に対し、囲碁の768乗の世界は、変化の多様性から今尚高いレベルのコンピュータ囲碁ソフトができない奥行きを持っている。
 いよいよ「囲碁と右脳」の本題に入る。氏が世話人となり事務局を引受ける「囲碁教育研究会」の研究成果も踏まえながら、いかに「囲碁は右脳をきたえる」かが語られる。左脳は言語、論理、文字などの理性的な知的活動を、右脳は直感、音楽、図形などのイメージ的な知的活動を司る。囲碁の「布石」「中盤戦」「寄せ」の各段階の展開の在り方と脳機能の関連が説明される。対局の構想を練る布石では右脳の働きが大きい。終盤の寄せは一目の大小を争う算数の世界で左脳の働きが大切だ。白黒が入り混じって争う中盤戦は左右の脳のフル稼働が求められる。
 68カ国の代表が集う世界アマ囲碁選手権大会やコンピュータ囲碁世界大会が開催されるなど世代・地域・国際間のコミュニケーションツールとして囲碁は、あらためて注目されだした。囲碁は子供たちの感性を養い、脳を鍛える。老人たちのボケ防止にも有効だ。
■囲碁普及に賭ける藤牧さんの淡々とした口調の中に込められた情熱がひしひしと伝わってきた。起承転結が明快な左脳の働きを駆使したスピーチだった。  
■スピーチ後は、「やなぎ」のおまかせ料理に舌づつみを打ちながらの懇親会になる。本日のお品書き案内は例によって店長の役回りだが、いつもの店長は転勤となり、今回は新店長(右画像)による『秋の料理』をテーマとした以下のお品書き案内だった。
 お酒は新潟の「純米吟醸・緑川@」。付きだしは、定番の「生そば唐揚げ」に「黒枝豆A」。お造りは「戻りがつおのたたきB」、珍しい「旭蟹C」、「秋きのこ焼きD」と続いく。「さんまの押し寿司E」を具だくさんの「つみれ汁F」と一緒にいただき、定番の「「大皿仕上げ蕎麦G」で締めた後、「柿J」のデザートでお口直し。
■今回の初参加は、木下さん紹介の森田さん(伊藤忠商事)と井上さん紹介の梅田さん(住友金属建材)、鈴木さん(阪和興業)の3名の方だった。
 木下さんと中学、高校時代の同級生だったと言う森田さん、東南アジアでの海外駐在の経験豊富な商社マンである。井上さんと同じ会社の先輩である梅田さんは審査部で法務担当という専門分野のスペシャリストのようだ。井上さんの取引先の知人である鈴木さんは、多くの会社での経験豊かなビジネスマンだ。(このサイトのアップのためデジカメ画像をチェックして鈴木さんの画像がないことに気づいた。鈴木さんゴメンなさい。)
■今回の参加者は、川島、井上、日高、岡、森、北村、菅、谷山、木下(雅)、竹内(賢)、岡山、家入、木下(康)、森田、梅田、鈴木の16名の皆さんでした。

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