2004年8月例会

31 10周年を迎えた「けいはんな学研都市」
■京都、大阪、奈良の3府県に跨る京阪奈丘陵において「関西文化学術研究都市」の巨大プロジェクトがスタートして10周年を迎えるという。
 さくら会8月例会は、この国家的プロジェクトについての現状と展望をうかがうことになった。講師は、例によって川島さんの豊富な人脈を通じて、関西文化学術研究都市推進機構総務企画部長・鍛治舎康昭氏にお願いできた。
講師の鍛治舎さんは、平成10年10月にオムロン株式会社から推進機構に派遣され、以来6年に渡り、立石義雄理事長の右腕として実務の中心的な役割りを担って活躍されている。
 最初に実質的な創業者ともいうべき元京大総長・奥田 東氏の壮大なロマンと熱意に触れながら、このプロジェクトの歩みが語られた。奥田氏のこの事業にかけるエネルギーの凄さが、鍛治舎さんの驚きと敬意を込めた口調を通して伝わってくる。63歳でリタイア後、「基礎科学によって日本が世界に貢献する」という想いの実現に向けて尽力し、71歳の時、関西文化学術研究都市懇談会の座長に就任、77歳で基本構想をまとめ、84歳の時に、関西文化学術研究都市建設促進法が成立し、その夢が実を結ぶ。リタイヤ後の一人の男のかくも骨太な人生が、リタイヤ間近い聴衆である私の心に沁みる。
 持参して頂いた豊富な資料は、今なお事業推進を続ける「けいはんな学研都市の現状と展望」を知る上で貴重なものだった。
 最後に鍛治舎さん自身のこの事業にかける思いを込めた次のようなメッセージに接した。
  ・昨年開館した「私のしごと館」は子供たちに夢を与える場。
  ・京都・大阪・奈良の文化財ストックの活用を。
  ・ものづくり、ひとづくりでアジアに貢献したい。
第2部 郷土料理対抗戦「宮崎料理 vs 新潟料理」
■第二部は恒例の料理長自慢の郷土料理対抗戦。今回のテーマは「宮崎料理vs新潟料理」である。
 そこで「本日の銘酒@」は、新潟の「久保田・紅寿(しまった画像を撮り忘れた)」の他、宮崎の蕎麦焼酎「雲海」、薩摩の麦焼酎「隠し蔵」、更に「やなぎ」特製の甕に熟成された芋焼酎が用意された。
 お品書きは、懇親会前のつきだし「生蕎麦唐揚げ」と最後の「大皿仕上げ蕎麦」はいつも通りで画像紹介は省略。最初のお造り盛合わせ「本まぐろ・サーモン・かんぱちA」に続いて、郷土料理対抗戦の開始となる。
 宮崎料理は「日向鶏骨付き地鶏B」、「豚冷しゃぶサラダC」「活しめ鯖の酢の物D」の面々。前日の台風の南九州直撃で予定の素材の幾つかが入手できなかったとはお品書き紹介の際の店長の弁。残念!
 対する新潟料理は「信州蒸しE」、「穴子とかにのゼリー寄せF」、「越後米100%の揚げもちG」と続き、最後に「旬のイチジクH」のフルーツで幕となる。 
■今回の初参加者は、川島さん紹介の明和さん。現在求職中とのことだが、大の歌舞伎ファン。海老蔵襲名公演はもとより、今夏の平成中村座のニューヨーク公演も観劇に馳せ参じたとのこと。そのため1ヶ月間のニューヨークでのアパート暮らしも辞さなかったという筋金入りである。ちなみにニューヨーク公演の観劇料は75$だったとか。
■今回例会ではさくら会の「ペルーの学校へのテレビとビデオレコーダーの寄贈」の取り組み報告があった。さくら会会員の4〜6月例会でのカンパ、川島代表幹事のペルー松下電器との機材調達の調整と教材用ビデオソフト寄贈の呼びかけ、セサル氏の現地での寄贈準備等、多くの皆さんの尽力に支えられた取り組みだった。とりわけペルー松下電器からはこの取り組みを「素晴らしい国際ボランティア」との評価を頂き、送金額以上の商品手配や運搬等、積極的な支援と協力を頂いた。
 例会では川島代表幹事からさくら会の親善大使であるセサル氏に「寄贈の銘版(寄贈の趣旨とカンパ提供者名を記載したもの」と親善活動費が手渡された。
 セサル氏からペルー側の気持ちを代弁する形で感謝の言葉が述べられ、次回の9月例会には寄贈の報告を行いたいとの挨拶があった。併せて何曲かのフォルクローレも期待できそう。
 最後に、久々の集合写真で盛り上がり、予定の9時閉会は多少オーバーしたものの、従来になくケジメのある終了時間を迎えた。
■ちなみに今回の参加者は、川島、井上、岸、日高、竹内(佳)、森、福井、菅、谷山、上林、セサル、竹内(賢)、浦濱、高見、明和の15名の皆さんだった。

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