この店は、いったい何屋さんなんだろう?「中華料理屋」と呼ぶには、楽しく飲めるという部分が表現しきれない。「飲み屋」というには、料理の味わいが無視されてしまう。アットホームな雰囲気も伝わらない。作者は、勝手に「中華居酒屋」なるジャンルで呼ぶことにした。
店名の「娘娘」は「
にゃんにゃん」と呼ぶ。(それくらい誰でもヨメルッ!)一部顧客の仲間うちでは「ねこ」という暗号で呼ばれている。(これほど分かり易い暗号も珍しい)
大阪市は西成区の「
地下鉄花園町駅・北出口」から南海電車線路方面に行く途中にある。(これ以上の道案内は、控えよう。「知る人ぞ知る店」にこそ値打ちがある。)
こんな地理的状況だから、決して環境抜群とは言い難い。外観写真からも、一見客が気軽に入れる店でもない。初めての客がテーブルに辿り着く迄には多少の勇気を覚悟せねばなるまい。
それでは、勇気をふるってノレンをくぐることにしよう
看板を見て、娘が二人出迎えてくれると想像したら大間違いである。(誰がそんな想像をするかッ!!)
昔、娘だったおばさんと、その連れあいが待っている。デジカメを構えたトタン、お二人は、すかさずホームポジションのポーズで応えてくれた。(右のいかにもヤラセ風の写真である。サービス業の鏡というべきか。)
おやじさんの「料理と趣味の腕はピカイチ」とは、馴染み客の共通の感想だろう。店内を飾るいくつかの彫刻の作者であり、尺八と俳句の道の修行者でもある。
ひょっとするとこの店は、おかみさんでモッているのではないかと思うときがある。それほどこの人の、顧客の気持ちを汲んだ機転の利いた対応は、見事である。来店客の顧客化に多大の貢献をしている。
調べたわけではないが、この店の客の9割以上は馴染み客の筈である。
おかみさん手作りの「漬物」も含めて確かな料理の味と、大阪的掛け合い漫才風のくつろぎの世界が、何度となくこの店に足を運ばせる。
そんな店である。
前口上はこれくらいにして、いよいよ料理の紹介に移ろう。
左の写真が、小生のごひいきランチメニュー「チャーハン」である。
これぞ本物の「中華ヤキメシ」という逸品である。スープにおかみさんの手作り漬物が付いている。
おやじさんのお勧めメニューは、次の3品である。
・春巻 ------------¥1,200
・冷麺(5〜9月)----
1,300
焼豚 --------------- ¥ 900
これらの紹介は、次の機会にゆずるとしよう。(スンマセン。なんか中途半端な探訪でした。機会を見て続編します。)


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