1985.08.14
労組役員・選挙公報

笑えないジョーク



苦情処理の顛末
あるスーパーの労働組合に、組合員からの苦情電話が入りました。「休めない。サービス残業が多い。何とかしてくれ!」
組合は早速会社に抗議しました。
会社は、その店の店長に善処するよう指示しました。店長は、その売場の責任者を呼んで注意し、売場責任者は、担当者を呼んで叱りました。
叱られた担当者は、組合に苦情電話を入れた本人でした。
「笑えないジョーク」という他はありません。

やりがいとシンドさ
チェーンストア業界では、仕事の多くが、各自の自主的判断に委ねられています。
それだけにやりがいとシンドさが同居しています。やりがい部分に少しウェイトをかけたとき、シンドさが倍になって返ってきます。
シンドさが、やりがいを超えてどうにもならなくなってきました。新たなやりがいを生み出すためにも、今のシンドさを何とかしなければなりません。

「笑えるジョーク」にするために
「笑えないジョーク」は、チェーンストア業界の、やりがいと同居する「時間問題」の難しさを教えています。
誰もが、少しずつシンドさ部分にウェイトをかけて、仕事を見つめ直すことが必要ではないでしょうか。
「仕事の在り方」問題でもある時間問題は、経営問題でもあります。
この問題も含めて、労働組合の経営に対する提言活動は、現場での具体的な実践活動に支えられて初めて活きてきます。
「笑えないジョーク」を「笑えるジョーク」にするために、現場と一体となった活動をめざします。

エッセイ集に戻る

ホームページへ