日々のすぎる中で 2002年


今日は2002年10月20日、日曜日午後10時55分。
昨夜、新宿からの帰り、大江戸線の中で寝過ごしてしまった。清澄白河の駅で初めて降りた。
午前2時頃、部屋に帰り着いてTVをつけたら、夜中のNHKで矢井田瞳のコンサートを放映していた。よくって、最後まで見てしまった。終わってチャンネルをNHK教育に変えると、今度は西アフリカのどこかの村を撮った番組をやっていた。女の子たちの遊びに感心して、こちらも見てしまった。
今日は、洗濯をして、小豆を炊いた。
部屋に転がっていた花村満月「風転」を読み出したら、とまらなくなり、二段組688pを一気読みしてしまった。
花村満月の書いたものが、机の周りにいくつも転がっている。「吉祥寺幸荘物語」「触角記」「二進法の犬」「鬱」「月の光」「王国記」「セラフィルの夜」「ぢんぢんぢん」「♂♀」
3点しかないヒキタクニオの本も全部持っていて、それぞれ2度ずつ読んだ。「狂気の桜」「鳶がクルリと」「ベリィ・タルト」
ついこの間完結したのでまとめて買った「ダイブ」全4巻、買ってすぐに読んだのに、今週また最初から読んでしまった。
この辺の本の読み方は、ほとんどマンガを読むと一緒、という気分です。


今日は2002年10月8日、火曜日午後5時45分。
AJF-INFOというMLをAJFが開設している。このMLで現在進行中の食料援助をめぐる論議を読んでいて、何年も前に訳してウェブ化した文章のことを思い出した。「善をなさんとして害をなすのか?」という多国籍軍のソマリア出兵とは何だったのかを問う文章だ。1993年夏、「一番近い米本土に行こう」と思い立って出かけたシアトルで買った「Current History」という月刊誌のアフリカ特集号に掲載されていた。
そう言えば、一昨年だか、この文章を読んだという人からメールをもらったことがある。「ソマリアについて調べている。何か資料はないか?」というメールだった。
MLへの投稿は、何が悪いのか3カ所ほど文字化けがあった。で、「これ、すんごく面白かった。で一部文字化けしているんだけど、文字化けしていない形で読みたいんだけど。」とレスがついた。
どこが面白かったのかな、と見ていると、

イメージをはぎ取る
 だが、こうした肯定的な特質のイメージは世を欺くこともできる。カルカッタのマザーテレサは現代の聖人なのかもしれない、しかし、インドの貧困に関わる広範な問題へ彼女の事業がどう影響しているのかについてはきちんと調べる必要がある。彼女は、インドのスラム街の自助団体からはひどく嫌われている。彼らは、彼女の努力は援助依存症を創り出したと主張している。同様に、国際的な慈善活動によって産み出された強力な神話から上っ面をはぎ取る必要がある。奉仕団体はまず第一に資金を集める分野でプロである。だから彼らは創り出したイメージを維持しようとする。彼らの意図は一見して「善」に基づいているので、例えば企業を見る時にだったら絶対にしないだろうに、我々は彼らが宣伝の中で言っていることを額面通りに受けとめがちである。
 常識の範囲内では、奉仕団体はメディアからの批判も免れている。ソマリアでは、ほかの飢饉地域同様に、世界中のジャーナリストが救援団体のスタッフに迎えられ案内されている。記者たちは援助機関から分析、証言そしてもてなしを得ている。記者たちは援助機関を信頼し、それらの団体が客観的であると想定し、打ち解けて交際する。また、西洋人と話すことは、ヨーロッパの言語をしゃべらないかもしれない、あるいは単純な手に入れやすいわかりやすい話をできないかもしれない現地の人々の見方を探るよりも、楽なのだ。メディアにとって、災害をめぐる話は簡単なプロットでなければならないし、また当然にも救い主が登場しなくてはならない、それも西側世界の人間がそれとわかる救い主が。

なんて記述があるんだ。この文章。


今日は2002年9月30日、月曜日午前0時50分。
朝起きた時、思い立ったので、知り合いの家を訪ねた。
死んでしまったアルウィン君と一緒に話をしに行ったのが、何年前のことだったか? その後、一度くらい訪ねたんだっけ? と自問しながら歩いた。
お昼がすんだくらいの時間、と思って行ったのだが、出てきた下の娘(思い返せば小学2年生の頃から知っているんだ)が「ちょうどお昼ご飯を食べ始めたところなの」と言うので、電話番号を確認しただけで帰ってきた。でも行って良かった。


今日は2002年9月26日、木曜日午後6時15分。
これから解放書店を出て、AJF事務局に向かう。
今朝、何年も前に書いてウェブに置いた文章を見て、メールが届いた。
電子テキスト化ができていない旨、メールを書いた。
ちょっと寂しい。


今日は2002年9月8日、日曜日午前10時30分。
東京は、一昨日・昨日と雨だった。今日も、降り出しそうな曇り空。
木曜夜、2000円で買ってきた「アマデウス」のDVDを小さなTVで上映しながら、これを書いています。
洗濯機も回しています。
昨日、「エイズとアフリカ資料集 第三集」の組み立てを完了。60pの冊子組み立て作業は、けっこう手がかかった。5月18日発行の表書きが、ちょっと恥ずかしい。在庫は71部。
会報を発行したので、ポツポツと会費が振り込まれいる。そりゃそうだ。
この秋は、「エイズ・結核・マラリアと闘う世界基金」キャンペーン、コーク・キャンペーンと、仕掛けをしなくてはならないことがいくつもある。
保健分野NGO研究会の取り組みも、11月までは月に3回くらいのペースで進んでいく。
中国、タイ、南アフリカ共和国、ブラジルのエイズをめぐる状況とNGOや感染者自身の団体の取り組みを、活動している人たち自身が語る、という企画が動き出している。
11月の東京・神戸での国際シンポジウムが楽しみだ。

話は変わる。
昨夜、都立高校定時制の教師をやっているFとビールを飲み、日本酒を飲んだ。
最近は、二眼レフにはまっているそうで、昨夜、首に下げていたのはチェコのカメラ店から送料込み96ドルで入手したという、チェコ製のカメラだった。
思い立つと、写真を送ってくる。一点紹介したい。大正池の写真だ(戻る時はブラウザーの「戻る」ボタンを使ってください)。
定時制統廃合反対の署名集めをしてきた、という話から、「低学力論」をどう見るのかという話になった。「仕事をしながら定時制に通ってくる生徒たちの力を、分数計算ができるかどうか、で測ろうというのがおかしい」というのが出発点で、現時点でも結論でもある。大学で、「中学程度」の英語や数学を教えるようになった、というのは、それも一つのあり方だと思うが、どうだろうか?


今日は2002年8月15日、木曜日午前7時40分。
「エイズ・結核・マラリアと闘う世界基金」に円を!というキャンペーンを始めました。
呼びかけ人から一言が寄せられているので、ここにも載せておきます。

西浦昭雄さん(創価大助教授)
昨年、南アにあるエイズ孤児施設を訪問する機会がありました。エイズによる孤児たちもまた母子感染している姿に接し、問題の根深さと自身の無力さにうちのめされました。エイズははるか彼方の問題ではなく、もっと身近なものであり、そして私達一人ひとりの叡智を結集して取り組むべき最重要課題であると思います。

池田香代子さん(翻訳家、「世界がもし100人の村だったら」再話者)
『世界がもし100人の村だったら2』を編集していたとき、南部アフリカの国、ボツワナの平均余命が30代になんなんとしていると知ってから、アフリカのエイズ問題が頭から離れません。手だてはあるのです。あと必要なのは、なんとかしようという、わたしたちの意志だけです

土井香苗さん(弁護士、東京駿河台法律事務所)
人は平等だといわれながら、先進国で医療が保障される一方で、アフリカの人は見捨てられている。私たちは北諸国で富を独占し、南の人を見殺しにする姿勢を変えなくてはならないと思います。不作為の殺人行為に荷担してはならないと思います。

勝俣誠さん(明治学院大学教授)
同じ時代を生きる人々の間で、これほど命の値段に格差があることに気付くことは歴史上なかったのではないでしょうか。エイズ・マラリア・結核は貧困で広がる病です。富裕国日本のできることは必ずあるはずです。

林達雄さん(アフリカ日本協議会)
ジョハネスブルグ会議に政府代表団の顧問として参加する。今回の会議では現在と未来の、人類の『生存』と『健康』が同時に問われることになる。いまエイズで死にゆく子供たちと、将来、環境破壊で死ぬことになる子供たちを前に、私たち自身がまず決意を新にしたい。そして、日本をはじめとする各国政府に決断と行動を呼びかけたい。

立岩真也さん(立命館大学政策科学部助教授)
 この事態に対してできることをするのは、言葉そのままの意味での、あるいは強い意味での、義務である。つまり、それはただ善意によってなされることでなく、私たちが否応なくすべきことであって、こんなことにこそ、政府に集められた税金が使われるべきなのである。それを、してもよいがしなくてもよい選択の対象であると、拠出をためらうことのできることだと、錯認してはならない。
市野川容孝さん(東京大学助教授)
今、国会では有事法制という、「不信」と「死(殺人)」を前提にした国際関係論が幅をきかせている。だが、そんなものよりも「信頼」と「生」を前提にした国際関係論こそが必要なのだと思う。そのための一歩を私たちは踏み出すべきだと思います。

このキャンペーンの呼びかけ文・日本政府への要請文は
http://www.ajf.gr.jp/
でご覧下さい。短期間のキャンペーンなので、賛同表明はできるだけ早くお願いします。


今日は2002年5月13日、月曜日午後9時55分。
前回、近況を書いた時に部屋の中をウロウロしていた猫、3月末に飼い主の所へ送り届けました。
先週、職場のホームページを3カ月ぶりに更新し、AJFのホームページにあるNGO一覧の更新作業を継続中です。
先週、職場に届いた月刊誌、いつもの3倍の厚さ・重さで、発送作業をしているうちに背中がすっかりゴワゴワになってしまいました。
こんな風に忙しいと、気分が変わるような本を読みたくなります。今手元にあるのは本の雑誌でタイトルだけは引っかかっていた「鳶がクルリと」、もう一冊は「日本の中世2 信心の世界、遁世者の心」。
4月27日に明治学院大学で開いた「アフリカに祝福を! HIVとともに生きる」で一緒に準備・運営作業をした吉田さんが、ニッポンから地球規模エイズを考えるヒトの"Innovative Forumと"いうホームページを開いています。彼女が参加しているいくつものMLからピックした項目を整理して提示しているのです。特に世界エイズ・結核・マラリア対策基金ウオッチングは、日本語でこれだけの内容をフォローできる唯一のページです。

去年から今年、いくつかの機会が重なって考えたことを文章にしました。題して「農村で生まれ育ったことを振り返った一年」。よければ読んでみてください。>>>


今日は2002年2月17日、日曜日午後1時20分。
昨日から部屋の中を猫がウロウロしています。
暖房もない部屋なので、寒いみたいで、さっきから押し入れの奥に籠もっているようです
今朝は、食料安全保障研究会の活動記録をウェブ化し、AJFのホームページにアップしました。AJF(アフリカの食と農を守る)をご覧下さい。
感染症研究会のページは、メンバーの須藤君がリニューアル作業にとりかかっています。一部はできあがっていて、アップしました。http://www.ajf.gr.jp/が、新しいニュースを加えたアフリカ諸国のエイズ問題と治療薬関連ニュース・クリップページです。
今夜は、受験を済ませた甥が部屋に帰ってこないので、テーブルの脇、押し入れの前という窮屈なスペースじゃなくて、部屋の真ん中で眠れます。
おっと、忘れないうちに猫の砂を買ってこなくては。

今日は2002年1月5日、土曜日午後1時20分。
一昨日から友達の家へ遊びに行き、昨日はヘルス・センターで一緒にお風呂まで入ってきました。
回数券を引っ張り出しながら友達が、「最近、気に入っていて二人でけっこう来るんだ」と言うもの、抹茶風呂、備長炭風呂に翡翠ミネラルサウナ、そしてプールまであると、よく分かりました。
「昼飯を食おうか?」と誘ってくれたのですが、熊本まで来てラーメンを食べないのも淋しいな、と思い、町中で車から降ろしてもらって上通り・山水亭へ行きました。ラーメンが500円、納得の味でした。
高校生の頃よく言った本屋の店頭、ハリー・ポッターの平積みがある隣で「一宮町史完結記念」というポップのたったカーゴが置いてありました。新書版12冊の町史。スタイルが新鮮です。中身もおもしろそうだったので、買うことにしました。
店内には「ご当地本」コーナーもありました。見ると、レレッと思うような本も並んでいて、手が伸びました。
「会社、辞めます。 私、たこやき屋になります。」は、去年の夏まで熊本市の歓楽街でたこやき屋をやっていた住本由貴子さんが書いた本。読み始めたらおもしろくて一気に読みました。5年間たこやき屋をやっている間に書き始めた文章を持って、東京へ出て、この本と「BLACK FISH」が本屋さんに並んでいます。
いかにも「ご当地本」なのが、緒方正人著「チッソは私であった」、熊本日日新聞編集局編「山が笑う 村が沈む ダムに揺れる五木の人々」。どちらも葦書房なので、解放書店で入れてもよかったのですが、やはり気になるで、昨日・今日で読み終わりました。


今日は2002年1月1日、火曜日午前10時10分。
新年明けましておめでとうございます。
数年ぶりに東京で新年を迎えました。
大晦日が月曜日だと、泊まり先のおじさんと一緒に寒空の下で年越しを迎えるのです。
昨夜は、新年になったところで部屋へ帰るのかと思えば、そのまま泊まっていくというので、大きな月を見上げながら、布団にくるまって眠りました(あんまり寝てはいないか)。
からだは着ぶくれ状態で、布団の下のパレットが効いて寒さを感じませんでしたが、寒空にさらされている頭がひんやりとしていました。
去年は、解放書店のページ、AJFのページの更新は、けっこうしたのですが、僕自身の近況だとか、何を考えたのかだとか、あまり書いていないので、今年は意識して書いてみるつもりです。
また、AJFのページでは紹介しきれない「エイズとアフリカ」関連資料を、僕のページスペースを使ってアップしようかと考えています。こちらは、メールを下さった方にアドレスを送る形で見てもらうつもりです。なんじゃそれ、と興味を持った人は、まずエイズとアフリカ資料集を見てください。
もう一つ、忘れちゃならないのが、ケニアのソンドゥ・ミリウ水力発電事業へのODA支出に反対する署名運動。今月15日に第一次集約をします。署名内容はこちらをご覧下さい。



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アマゾンのアソシエイツになりました。
昨年、亡くなったスティーブン・J・グールドの本を買ってもらいたいと思っています。
紹介文をボチボチ書いていくつもりです。まずはアマゾンのサイトでのグールドの本の紹介を読んでください。
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by 斉藤龍一郎 僕あてのメール