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ここでは上記に書かれていない記録を書くことになります。


千の夢

 第5短編集『豚の絶滅と復活について』は2021年9月18日に発売開始されています。POD版も含めていつでも購入可能。Unlimitedならいつでも無料。

 明けましておめでとうございます。いよいよコロナ第6次に突入、どうなることやらです。

寒いので調子が悪くなっても、風邪か感染かも分からない。

 コニー・ウィリスから突然メールが届いて、何ごとかと思ったらSF情報誌LOCUS支援のお願いでした(購読者全員に送っているのでしょう)。「昔からお世話になっているLOCUSが経営的に苦しいので寄付をお願い」といった趣旨ですね。アメリカの雑誌は発行部数がピーク時の5分の1に激減、特にUSPSの暴挙で郵送料が倍に上がってからは、発行回数を半分に減らさざるを得ず、定期購読メインの専門誌はどこも大変なのです。その中ではLOCUSは3分の1に減で留まっていてまだましなのですが、ファンジン上がりのNPO団体のため、部数に比例する広告収入が減ると資金面での余裕がありません。LOCUSがなくなって困る英米SF情報マニアな皆さんは是非!(リンク先に説明あり

 年末に本棚から70冊余を処分しました。当家は万のオーダーを所有する諸家とは「桁違い」に蔵書量は少ないのですが、とはいえ5千冊ともなると一般的な小市民の住宅としての限界があります。整理したのは、古いノンフィクションや非SFのフィクションが中心。ただし、最近はISBNのバーコードのない本は、(管理の手間を惜しんで)引き取り拒否されます。だいたい1980年代以前の本にはコードがついていません。今回出た不要本の半数以上に該当します。当家の近在ではブックオフくらいしかありませんが同様の扱い。しかしネットで調べると、対応しているところもいくつかあります。そこから宅配料金込み(着払い)の業者を探して送った結果、1〜10円の本が多いものの、稀に数百円の値が付いて計2000円くらいで売れました。手間を考えれば古紙回収の方が楽ですけど、(玄関まで運ぶだけなので)肉体労働は最小限で済みますし、たまに売ってみるのもいいかも

 さて、年明けにはプラモデルが届きました。一昨年(2020年)の11月に注文したものです。目論見では21年春には出荷だったはずが、夏になり秋が過ぎ冬が来て年が明けました。小さなメーカーなので開発の遅れはともかく、コロナ禍による部品不足と流通チェーン崩壊のしわ寄せをもろに受けたわけです。

Devterm

 スナップフイット(ガンプラと同様接着剤は不要)のプラモデル。オールプラスチックのチープな筐体ながら、中味はホンモノの小型PCです。横幅が20センチしかなく、極小キーボード(でも打てますね)とディスプレイは6.8インチで、今どきのスマホより解像度は劣る。プロセッサはRockchip製のARMクアッドコアが使われています。Rasbery Pi Model3よりもちょっと高速で、Model4より遅いという中くらいの性能(品切れですがRas Pi3をプロセッサとするCM3バージョンも先行販売されました)。ArmbianというUbuntu系(Debian系もあり)のコンパクトなLinux(Xfce)をモディファイした独自OSを積んでいます。

Devterm PC

 なぜかハンディターミナル用のサーマルプリンタ(着脱式)が内蔵されているなど、ユニークな製品だと発表当時は評判になったものの、何しろピュアなLinuxマシンなので、アプリにしても自分でインストールしないとなにもできません(初期状態では日本語環境もない)。環境が整っているRas Piより、PCとしてははるかに使いにくいでしょう。先行して買った人が、使いこなせず手放すケースも散見されます。そんなに高価ではないとはいっても、同じ価格帯(2万円台半ば)でエントリレベルのPCなら買えますからね。実用性を求める人には不向き、でもWindowsのように画一的ではないところが良い。JuliaとかVSCとかも使えるし研究者向けかな。老眼には厳しいながら、おもちゃとしては好適です。

 いろいろ遊んでいますが、第6短編集の準備と長編の構想を進めています。短編集は3月、長編はまだまだOutputまでに時間がかかるでしょう。


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