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CNETによれば、ソニーはミュージャンとの標準的な契約に新しい条項を付け加えることを発表しました。これについてCNETのBeth Liptonが"Sony seeks musician domain names for life "という記事を書いています。
これによるとソニーは、新条項によってミュージャンのwebに関する権利を永遠に取得することになります。 "Sony and its licensees shall have the exclusive right, throughout the world, and shall have the exclusive right to authorize other persons, to create, maintain, and host any and all Web sites relating to the artist and to register and use the name '[artist name].com' and any variations thereof which embody the artist's name as Uniform Resource Locators (or 'URLs'), addresses, or domain names for each Web site created by Sony in respect of the artist," according to a copy of a Sony Music contract obtained by CNET News.com. In addition, the contract states: "All such Web sites and all rights thereto and derived therefrom shall be Sony's property throughout the territory and in perpetuity." つまり新条項によれば、ソニーとそのライセンシーは、アーティストに関するサイトをオーソライズすること、開設、維持し、そして主催すること、そしてソニーが開設したアーティストに関するサイトのurlやドメイン名、そしてその変形についてその名前を使用し、登録することについて世界中で排他的な権利を取得することになります。しかもその利益は世界中において永続するというものです。 これに対してはレコード会社の新しいマーケティングスタイルだという意見もあります。オンラインで音楽データをダウンロードするときに相手の名前やアドレスを聞いておけば、その後のマーケッテイングに役に立つというものです。 しかし、そのような寛容な姿勢よりも、レコード会社によるアーティストの支配であるという厳しい意見があります。 "The URL encompasses everything related to an artist's career," said John Parres, an Internet specialist who works with Artists Management Group, a management company founded by Hollywood mogul Michael Ovitz. "It is the key to everything. To make that a condition of the contract is way beyond the scope of the contract. The URL is the relationship between the artist and the fan. urlはアーティストのキャリアのすべてであって、すべての鍵である。そのような契約的身分は契約の範囲を超える。urlはアーティストとファンの間の親密な関係そのものであるというのである。 また Still, he added, the record companies have the right to be an artist's exclusive record distributor but not to control the artist's official site. レコード会社はアーティストのレコードを独占的に販売する権利はあってもアーティストの公式ページを支配する権利はないというのは、Attorney Scott Harringtonです。そして Harrington--whose law firm represents artists such as Sheryl Crow, Everclear, and the Wallflowers, as well as small labels such as Capricorn and Thump--said the major record companies are realizing that the future of their business in large part could rely on Web-based, "lifestyle" communities, which they ultimately want to control. But all they really have the right to is sales of recordings an artist made while under contract to them. つまり、主要なレコード会社は将来の彼らのビジネスのかなりの部分が、彼らが支配したがっている、webベースのライフスタイルコミュニティーに依存することに気づきはじめているというのです。 このことは当を得ていると思います。現在はCDという有形物をこれまでの生産と流通のルートで販売していますが、これからはかなり作品がデジタルデータとしてオンラインで販売されると予想されます。MP3のように少ないデータ量で良い音質の音楽データを配布することが可能になったことが、さらにその可能性を高めています。しかし、オリジナルからCDを制作し、広告をして販売ルートに乗せていくというこれまでの販売方式ではレコード会社の組織力が必要でしたが、オンラインでの販売では、サーバ上にデータを登録するだけですから、アーティストはレコード会社に依存する必要がなくなる可能性があります。自らサイトを開設して、そこで販売すればよいのです。 しかし、それではレコード会社はこれまでのような利益を得ることができません。そこでこのようにwebをある程度支配に置く方法に出たとも推測されます。それでは、この条項はネットワーク時代に背いた不当なものかというとそれほど単純ではないでしょう。レコード会社は、これまで若手のアーティストを育ててきています。また、レコード会社の宣伝活動がなければアーティストが世に出ることができないケースもあります。アーティストが自分のサイトで音楽を販売するだけでは、産業としてだけでなく、音楽活動自体が活性を失う可能性もあります。 従来の販売組織がになっていた働きに代わるものを考えずに短絡的な判断は控えるべきかもしれません。しかし、その方法としてソニーの方法がベストであるかは別であり、ひとつのテストケースだろうと思います。別のアイデアが生まれる可能性もあるし、また、現実のマーケットがどのように動くか? さらにアーティストたちがソニーを離れたり、有能な新人がソニーを敬遠する可能性もあります。電子商取引は本質的に生産者と消費者の距離を縮めるものですが、それが劇的なものだけに課題も大きいのです。 昨年の秋、米国でMP3について訴訟がおきたときに、ある程度音楽の流通革命は予想していましたが、わずか1年足らずでこのような問題にまで発展すると考えていた人は少ないのではないでしょうか。 さらにソニーのような契約があまりにも一方的すぎて公序良俗に反するのではないかという見地からの問題提起があるかもしれません。 |