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バージニア州の公務員が職場のパソコンで終業時間中にポルノサイトにアクセスすることを禁止した州法が憲法修正一条の言論の自由との関係で争われていた事件で第4巡回控訴裁判所は合憲としました。この判決についてはUSATodayニューヨークタイムスも報道しています。
問題になった法律は、バージニア州の employee (つまり地方公務員)は管理者の許可なしでは、州のパソコンを使って就業時間中にポルノサイトにアクセスすることを禁止するとというものです。公務員が昼間から役所でボルノのサイトにアクセスするなんてけしからんことは禁止されて当たり前という一般論はあるのですが、事情はもう少し複雑で、この事件の原告は州立大学の教授たちでした。 原告の1人であるBernard H. Levin (a psychology professor at Blue Ridge Community College)はニューヨークタイムスの記事中で次のように言っています。 One of his fears, he says, is that a student surfing for class-related material will come across Web sites that run afoul of the law. Although the student would be free to look at the site, Levin, as a state employee, fears he could get in trouble for looking at the material himself. Levin, who coordinates the school's criminal justice program, said human sexuality is such an important part of both psychology and criminology that it is almost impossible to skirt sexually explicit material online while teaching and researching. 心理学や犯罪学を教えたり調査するうえでは、明らかに性的なコンテンツを避けて通ることは不可能であって、学生たちがそのテーマについてネットワークを見ているときにこの法律によって面倒をおこすし、学生が自由に見ることができたとしても、その講座をコーディネートしている Levin 自身がトラブルになってしまうというのです。 州の公務員であっても修正1条の保障を受けることは間違いないのですが、雇用の関係でそれが制限されることも仕方がありません。それが、この法律の根拠になっているのですが、もう一方で、大学には学問の自由 (academic freedom) が保障されます。教授たちは州の公務員であるとしても、その研究・教授する内容について州政府が介入することは許されません。さらに教授間においてもほかの教授の研究内容に口を挟むことは許されません。 そうだとすると特定のサイトに教授がアクセスするためには管理者の許可が必要だとすることは学問の自由を侵害するおそれがあります。 この法律の趣旨は一体どこにあるのか? 公務員がポルノを見ること自体がまずいのか? それとも終業時間中の公務をさぼることがまずいのであって、ポルノはその代表例ということなのであろうか? もし後者であるとすれば、特にこの規定は不要なはずである。そもそも、公務員は忠実に執務する義務を負っているからであり、また、ポルノ以外のゲームサイトはどうか? スポーツのスコアを見ることは? と際限なく広がっていくことになます。 |