ポータルサイト
"Portal site"という言葉は、98年の半ばぐらいから通信業界で盛んに使われるようになりました。その一般的な意味はWorld Wide Wordsを参照してください。"Portal"の文字通りの意味である「玄関」「入り口」というイメージは、もともとその実態を正確に表現していなかったのですが、さらにインターネットビジネスおよびネットワーク技術の急激な発展は、この言葉の登場後の短い間にその意味をも大きく変化させています。その中で「By Jim Hu Staff Writer, CNET News.com November 16, 1998, 1:30 p.m. PT」の "Portals on new search"というコラムは、新しい視点を指摘しています。

"But questions remain whether the Internet heavyweights of today will be the controlling forces in the onset of a next-generation digital boxes and other devices combining television, phone service, high-speed Internet access, and myriad other features. Although portals have become almost synonymous with the Internet, the short life span of their industry has been directed at personal computing, not television or telephones. "

よくあるネガティブな評価は"Portal Site"に関しても当初からあったのですが、これは、少しニュアンスが違います。現在の遅くて重いインターネットの改善も多少問題ですが、ADSLやCATVの発達はそれを技術的に可能にして行くでしょう。その場合"Portal site"が、現在のまま発展するか。あるいは多くの"Portal site"が現在進めている戦略が、そのまま、ビジネスとして生き残っていくかということです。今年登場したばかりの言葉についてこういう議論が起こること自体、インターネットビジネスの発展・変化の早さを示すものでもあります。

"Outside the PC industry, however, the notion of a portal can take on an entirely different form. Companies that make cable television set-top boxes are developing electronic programming guides that could serve as a combined PC-TV portal, for example, and broadcast networks have begun developing interactive screens that link to the Internet." テレビとの結合がはじまり、特にCATVにより通信速度が向上したときにそのマンマシンインターフェースが現在と同じであるとは考えられません。その場合、テレビと同じにはなりませんが、受動的なテレビのユーザーに対して現在の"Portal Site"ではなく、それぞれの特徴を活かした形になることはまちがいありません。

14.4kbpsまたは28.8kbpsという通信速度の出現が、従来の文字中心のテキスト通信から現在のWWW中心のインターネットを登場・普及させたのとよく似たことが起きるかもしれません。また、その場合、プロバイダを含めこれまでのパソコン関連企業とはまったく違うテレビ事業者などの発想が、新しいネットワーク文化を創り出す可能性も考えられます。料理人が違えば同じ素材でも別の料理になるのと同じことが起きるということです。その意味では同じくCNETが"Paul Allen stakes ZDTV と伝えているのは興味深いところです。単にCATVの高速な回線を手中に収めたいというだけではなく、そこにあるテレビのノウハウをいかに"Portal Site"に取り入れるかもこの買収劇のひとつの目的ではないでしょうか。

すでに、高速通信が取り入れた後のことまで考えている米国に較べ日本の"Portal Site"がどのような戦略を持っているかは、ハッキリしません。米国では"Turbo Yahoo"という話が出ていますから、Yahooは、そのノウハウの提供を受けることが出きるでしょう。

高速通信の導入・普及時期とも関連するため、時期尚早になる可能性もありますから、ネットワークの技術の普及を見ながらということになるのでしょうが、それでもそろそろ視野に入れておいて良いのかもしれません。

しかし、このような少し先の話はともかく、日本の"Portal Site"をめざす企業は米国の現在の"Portal Site"がどのような戦略で進んでいるか、そして、そこで具体的に何が取り上げられているかからは、目が離せません。"Portal Site"について「玄関」「入り口」という視点で見ている通信事業者はいないでしょう。

このホームページでは"Portal Site"について、高速通信が実現したあとのことだけではなく、現時点の考え方についても見ていきたいと思います。"Portal Site"という言葉は、どんどん成長しているし、また、多くの概念がそうであるようにそのイメージだけでは何の役にも立ちません。"Portal Site"とはなにか? それはどのような要素で成り立つのか、また、どのような新しい要素が入りつつあるのかを把握することが必要です。

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