赤瀬川方式で見て行けば、山田孝雄の文法書も楽しめるであろう。例えば、 『日本文法学概論』p393の    庭はたゞ三坪。誰かいふ狭くして且つ陋なりと。 などの例もある。更にp715の    小生が西郷吉之助でござる。 に到っては、「すなわち西郷隆盛であった」(赤瀬川氏著書p32)との暗合に、 赤瀬川氏は感涙にむせぶのではあるまいか。