B面は、なんと子門真人。「コーラス:少年ライオンズ」というのもついてますが、なかなか威勢のよい曲です。「江藤監督あのファイト」「加藤、田中に東尾が」「基、国貞、竹之内」「白にビュフォード、土井、アルー」
東宝レコードAT-1113。
B面の「平和台おお騒ぎ─ライオンズ昭和54年─」は、その提言が実現されたものという仮定のもとに、昭和54年のライオンズの活躍を歌ったものです。架空実況放送(構成:中山大三郎とライオンズ狂団、アナウンス:諸岡青二=青俳)が泣かせます。
一番の二番の間奏では、プレーオフで阪急と闘い、秋晴れの平和台球場でリーグ優勝を決めます。山田投手から立花が決めてくれます。観客が一斉にグランドになだれ込んで来るところなども平和台らしいところです。二番の後は日本シリーズです。後楽園で二連勝し、平和台でも一勝し、第4戦も九回表ツーアウト、「ピッチャーはここまで一安打に押えている永射」。勝利の瞬間、永射と若菜が抱き合って歓びます。そしてそこに駆け寄る選手の名前を絶叫連呼。大田・楠城・竹之内・東尾・吉岡・鈴木・広瀬・土井……。
西武への身売り後にこれを聞いた私は、この状況が決して実現されることのないことを思い、本当に涙が出ました。今聞いてもじんとします。聞かずに思い出すだけでもじんとします。
なお、A面には昭和33年日本シリーズの実況放送(東京放送)が入っています。これもなかなかよいものです。特に稲尾のサヨナラホームランなど。
唄は黒田武士(たけし)、コーラス:中山大三郎とライオンズ狂団、ミノルフォンオーケストラ。ミノルフォンレコードKA-1123