ナイフメイキング(ハンドル材料編)

我々が、よく使っている材料を紹介します。

木質系合成系動物系

ココボロ

・ベースの色は、黄赤から赤茶色まで、変化に富む。セピア黒の不規則な縞模様が入る。
・切断面は、紫がかるが数日で本来の色を呈する。
・脂気があり、加工性は良く、光沢も出る。
・クラブのキャンプファイアーで、この廃材を燃やすが、火力が強く、ブチブチと良く燃える。

黒檀

・殆ど真っ黒、木の表面に近い部分(辺材)は、白い。
非常に硬く、重い。艶はよく出る。

縞黒檀

・黒と、茶の縞模様。場所によっては、灰茶が勝っていることもある。
・緻密で、艶も良く出て扱いやすい。

ローズウッド

・インド産は、インディアンローズとも言われる。
・明るいバラ色から濃い紫色に黒に近い色のストライプが入る。
・硬く、加工は容易。切断面は紫から赤みがかかるが、数カ月で、茶色に変化していく。

カリンのこぶ

・こぶの大きさは、40〜50センチくらい。切断面に多くの渦巻き模様があって、高級家具に使われる。
・渦巻き模様がきれいに出ているものほど、曲げに弱く、折れやすい。ハンドルに仕上げてしまったあとでは、問題ない。

カリン

・こぶでない部分も、座卓等、家具に使われている。
・特に心材の方は、色が暗い赤色で、美しい。この写真は、中間部分。

アイアンウッド

・鉄を思わせる程、硬く緻密。模様は、千変万化。ベース色は黄から茶色。
・硬く重く、光沢が良い。

コーディア
(ボコテ)

・やや緑がかった黄色に、黒っぽい縞模様が入る。たまに目が入る。
・光沢は出にくいが、油分が多いため、使い込むと、自然の艶が出てくる。
・写真は、GERBERのC400

ブビンガ

・明るい赤茶色に紫の縞模様。

スネークウッド

・茶色に黒の、蛇の皮の様な模様が名前の由来となった。
・硬く、緻密で、光沢は非常に良い。
・竹の様にささくれ立ちやすく、欠けやすい。非常に高価。

タガヤサン
(ウェンジ)

・鉄刀木と書く。黒褐色に薄茶色の縞模様が入る。
・唐木の中で最も重く硬いと言われ、高級家具にも使われる。
・脂気も適度にあり、艶も出る。

ブライヤー

・煙草のパイプ材として有名。エリカアーボレア(ヒース)の根瘤。50〜100年を経たものを灰汁で煮てあく出しする。
・カットの方向で、バーズアイやストレートグレインが選べる。(写真はバーズアイ)
・柔らかく傷が付きやすく、汚れが染み込みやすい。

ペーパーマイカルタ

・紙をベースにフェノール樹脂で固めたもの。
・等高線の様な模様が浮き出て美しい。光沢も良い。

ボーン

・牛の大腿骨。染色により様々な色が出せる。
・表面をでこぼこに削ったものはジグドボーンと言う。

スタッグ

・インド大鹿の角。和鹿の角に比べて、黒っぽく、彫りが深い。

レザーワッシャー

・牛革をワッシャーにし、ボルトで締め上げたもの。適度な弾性があり、グリップは非常に良い。但し、水に濡れるとすべる。