映画音楽 『また会いましょう』


映画:「博士の異常な愛情」
"Dr. Strangelove or How I Learned to Stop Worrying and Love the Bomb"
曲名:We'll Meet Again

<解説>
 偶発事故による米ソの核戦争を扱ったキューブリックの異色ブラックコメディ『博士の異常な愛情』のラストに流れる歌。もともと第二次大戦時にヒットしたヴェラ・リンの懐メロで、映画にもヴェラ・リンのオリジナル・バージョンが使われている。核爆弾を積んだ米の爆撃機が、狂った将軍の命令でソ連を核攻撃してしまう。ソ連には核攻撃を受けると自動的に機能する人類皆殺し装置があり、これが攻撃を受けて作動してしまう。人類の滅亡を前に、地下に避難所を設ければ一部の人間だけが助かることができるというストレンジラブ博士の主張に大統領らは耳を傾ける。話に夢中になった博士はついに「総統!私は歩けます」と叫んで車椅子から立上る。すると、ヴェラ・リンの歌を背景に、水爆が次々と爆発する悪夢のような光景が流れる。「また会いましょう」とは、地下にもぐって放射能の減少(約100年かかる!)を待つ人々が、残された地上の人々に贈った歌ともとることができ、強烈な皮肉さと毒を含む一方、歌自体のもつ爽やかさが奇妙な爽快感を映画にかもしだしている。

We'll meet again, don't know where, don't know when.
But I know we'll meet again some sunny day.
Keep smiling through just like you always do
'Til the blue skies drive the dark clouds far away.

So will you please say hello to the folks that I know
Tell them I won't be long
They'll be happy to know that as you saw me go
I was singing this song

We'll meet again, don't know where, don't know when.
But I know we'll meet again some sunny day.

 

また会いましょう、どことも知らず、いつとも分からないけれど
でもいつかまた晴れた日に会いましょう
いつものあなたのように笑顔を絶やさないで
青空が暗い雲を吹き飛ばしてくれるまで

知ってる人に会ったら、ハローと言って
もうじき私に会えると伝えてちょうだい
私がこの歌を歌っていたと知れば
きっとみんな嬉しがるでしょう

また会いましょう、どことも知らず、いつとも分からないけれど
でもいつかまた晴れた日に会いましょう


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98年9月15日作成