Book City Collectables(米・ロサンゼルス)
ロサンゼルスのハリウッド通りにあるシナリオ専門書店。本物の映画シナリオやコンテのコピーを販売している。シナリオは撮影用のもので、実際の映画とは異なる部分もある。逆に言えばシナリオと映画を比べれば製作の途中で削除されたり追加されたりしたシーンがわかるわけで、研究者や熱心なファンにはまたとない資料となろう。(日本で英会話の学習用に出版されている映画のシナリオは、通常は映画をそのままシナリオに採録したものである。)コピーに読みにくいところがあったり、関係者のものとみられる手書きのメモがそのままコピーされてしまうなどアバウトなところがアメリカらしい。
クラシックから最新作まで3000ものシナリオや絵コンテを販売している。内容は多種多様で、『地獄の黙示録』『ブレードランナー』(『ブレラン』はストーリーボードもある)『時計仕掛けのオレンジ』『或る夜の出来事』『素晴らしき哉、人生』『セブン』『インターネット』『ショーガール』などなど、とてもここでは紹介しきれない。なぜか『Kagemusha』(黒澤明の『影武者』)もある。
この店は私が何年か前にハリウッドへでたまたま見つけた店で、その時はウディ・アレンの『愛と死』とロバート・タウンの『チャイナタウン』(アカデミー脚本賞受賞)を買った。(この時慣れない英語で「Love and Death(『愛と死』の原題)を買いたい」と言ったところ、店のお姉さんが「OK」と言って持ってきたのが、Labyrinth(邦題『ラビリンス』)だった。)その後何回か日本からFAXで購入を試みたところ、送料がややかかるものの、きちんと購入することができた。今まで買ったものは上の2つの他に『アニーホール』『博士の異常な愛情』『フルメタル・ジャケット』『ブレードランナー』といったところである。これらの内容は今後このホームページで紹介していきたいと思う。
シナリオは日本からも注文することができる。以前はFAXのみだったが、現在はインターネットで注文することができる。ホームページで書店のもっているシナリオを調べ、クレジットカードで申込をする。注文したシナリオが手元に届くには、1−2ヶ月かかるのを覚悟した方がいい。シナリオの価格はたいてい一部15ドルで、5部買うと1部、10部買うと3部が無料でついてくる。送料は、私の場合は2部で25ドルかかった。詳しくはホームページを参照のこと。店のホームページと住所は以下の通り。
http://www.hollywoodbookcity.com
Book City Collectables
6631 Hollywood Blvd.
Hollywood, California 90028
tel:213-466-0120、fax:213-962-6742
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98年8月21日改訂