海外図書紹介『ヒッチコック最後の日々』
著 者: David Freeman
出版社: The Overlook Press (Lewis Hollow Road, Woodstock, New York, 12498)
価 格: C$16.95
ISBN : 0-87951-984-3
出版年: 1984概 要:ヒッチコックの遺作シナリオ「短い夜」の全文とその解説。
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目次(実際の本の目次とは関係ありません)
「短い夜」(The Short Night)はヒッチコックが「ファミリープロット」の次の作品として手掛けていたものだった。ヒッチコックの死後忘れられていたが、ヒッチコックと共にこのシナリオを執筆したデビッド・フリーマンが、残されたシナリオにヒッチコック最後の日々の思い出のエッセー等を加えて1984年に出版したのが本書である。
内容はヒッチコックとのシナリオの共同作業、ヒッチコックの小話やイングリット・バーグマンらとの思い出話、彼の他の作品の知られざるエピソードやAFI授賞式の様子等どれも興味深いものばかりである。ヒッチコックの描いていた「短い夜」の演出プランも紹介されており、それを読みながらシナリオを読むと、まるで54番目のヒッチコック映画を見ているかのような錯覚すら覚える。「短い夜」のシナリオの一部はドナルド・スポトー著「ヒッチコック」(邦訳されている)にも掲載されているのでそちらも参照してほしい。
かねてからヒッチコックは英国人でソ連のスパイだったジョージ・ブレークに強い関心を抱いていた。ブレークは逮捕され服役中の1966年に英国ワームウッド・スクラブズ刑務所を脱獄し、ソ連に逃亡している。ヒッチコックはこの事件を元にしたロナルド・カークブライドの小説「短い夜」とブレークの脱獄を助けた囚人ショーン・ボークの手記の両方の映画化権を獲得していた。
シナリオ化は「北北西に針路を取れ」や「ファミリープロット」のアーネスト・レーマンがはじめあたっていたが、ヒッチコックとの意見の食い違いからレーマンはおろされる。そしてユニバーサルなどでシナリオのリライトをしていたデビッド・フリーマンに変わり、1978年12月から翌年5月までの半年間ヒッチコックとシナリオの執筆を行う。
フリーマンはヒッチコックのシナリオ創作法について「まず人物の行動を先に決定する。その次にその行動を正当化するための状況を考え出す」としている。普通シナリオでは「キャラクター→行動」の順で創作を進めていく。でないと人物がご都合主義的になり、リアリティがなくなるからである。そのためにヒッチコックは状況設定ではリアリティを重視した。冒頭の脱獄シーンでは、刑務所の壁の高さ、刑務所内の地形、囚人服、逃走経路、脱出用のロープの調達などについて、二人は実に細かい点まで話し合う。安易な解決に走るとヒッチコックは「違う違う。それではまるで映画だ。現実だったらどうするだろう」と言ったという。
この執筆中にAFI(American Film Institute)がヒッチコックの映画への永年の貢献を記念して功労賞を送り、記念ディナーを催した。招待客の中にはヒッチコックの永遠の偶像だったイングリッド・バーグマンやヒッチコックの業績を初めて芸術的に高く再評価したトリュフォーらの姿があった。またこの後ヒッチコックは英国女王よりナイトの称号を贈られる。晩年においてヒッチコックはようやく社会的栄誉を得たのだった。
しかしヒッチコックはそのすぐ後でスタジオに「もう仕事を続けられない」と通告して「短い夜」のスタッフを解散した。周囲には何の相談もなかった。執筆中度々膝の痛みを訴え、妻アルマの病状も彼の心労となっていたのだ。荷物がオフィスから運びだされる間、彼は床屋を呼んでオフィスの中央で散髪させていた。その数ヶ月後ヒッチコックは死去する。葬儀はカソリックスタイルで行われたが、遺言で遺骸は火葬にされていたため、葬儀には彼の棺はなかったという。
執筆の合間にヒッチコックが語った映画のアイデア等。
オペラハウスの殺人。ニューヨークのメトロポリタン・オペラハウスでオペラ歌手のマリア・カラスがソプラノの素晴らしい歌を披露している。突然何者かが銃を発射するが、銃声はカラスの声にかき消されて聞こえない。撃たれたボックス席の男性が階下に転落して会場は大騒ぎになる。舞台裏へ避難したカラスは大勢の人に囲まれながらショックで青ざめ震えている。が、一人になった後で彼女は誰かに電話をかける。「どうやら無事に済んだわ。あやうくしくじるところだったけど。彼は死んだわ」
「『ドアから入る際にその男に何があったのか?』という話を知っているかい。ある男が部屋へ入ったとしよう。そこには男がもうひとりおり、二人は会話をかわす。先に部屋にいた方が言う。『ところでドアノブをもとに戻しておいてくれるかい。』後から部屋に入ってきた男は会話の間ドアノブを手に持ったままだったのだ。我々は初め笑うが、次にどうして男がドアノブをとってしまったことに気付かなかったのか不思議に思い始める。するとこのシーンは二人だけのささいな会話として以上の意味を持つようになる。そして我々はシーンに引き込まれていくことになる」
「短い夜」以外の作品の知られざるエピソード。
「めまい」には撮影はされたが本編からカットされてしまった別のエンディングがあった。それはジュディ/マデリン(キム・ノバック)が塔から墜落死した後で、スコティ(ジェームズ・スチュワート)がアパートでガールフレンドのミッジと共にラジオを聞いているシーンである。ラジオのニュースは、スコティを罠にはめて自分の妻の殺害計画に利用したギャヴィン・エルスターが逮捕されたことを伝えていた。法と正義が執行され、ジュディを失ったスコティもミッジのおかげで立ち直るだろうことを予感させる内容だったが、いささかぬるま湯的なエンディングに思われたためにカットされたらしい。画面のインパクトを強めるために、「白い恐怖」のラストのピストルを握る手のように、ラジオは実物より大きな模型を使って撮影されたという。
「めまい」でマデリンの偽装自殺のシークエンスで、塔へ走るマデリンがスコティから離れて走り始めたと思ったら次のシーンですでに大分距離を走っているという風にカットが飛躍するところがある。映画の他の部分にはこのような奇妙なカットはない。もともとこのシーンはきちんと撮影され普通に編集されていたのだが、試写を見たヒッチコックの妻アルマが「走っているキム・ノバックの足が太く見えるから」という理由でその部分をヒッチコックにカットさせたのだという。
「疑惑の影」は、主役の殺人犯(結局ジョセフ・コットンが演じた)の俳優が撮影が始まってもなかなか決まらなかった。ある時犯人が向こうへ歩いていくのを高いアングルから撮らねばならなかったが、俳優がまだ決まっていなかった。そこでヒッチコックは後で誰がその役になってもいいように、そのシーンをエキストラを使い、背の低い男、中くらいの男、背の高い男と3通り撮っておいたという。
ロンドン。6:45PM。スパイ罪で服役中のギャビン・ブランドは東側エージェントの手助けで刑務所の壁を乗り越えて脱走する。近くの隠れ家に潜伏したブランドは、仲間の女性と二人きりになった際に彼女ををレイプしようとして殺してしまい、仲間の前から姿を消す。
ニューヨークの一流レストラン。ジョー・ベイリーは知り合いのCIA職員ゼルファンドから、脱走したブランドがソ連へ逃亡しようとしていると聞かされる。CIAのエージェントだったジョーの兄は、かつてブランドの流した情報がもとで敵に殺されたのだ。ゼルファンドは暗にジョーがブランドを追跡して始末するよう話を向ける。ジョーは初めは断るが、結局引き受ける。レストランから出た二人は近づいてきた車から銃撃を受けるが、からくも逃れる。それはゼルファンドを狙ったものだったが、ジョーにとってもこれから彼が巻き込まれる危険を予想させるものだった。
ロンドン。ジョーはブランドの妻カーラと二人の子供(ロイ、ニール)が住んでいたアパートに行く。すでに妻子は、ブランドと合流してモスクワに向かうべくロンドンを発った後だった。ジョーは近所の女性がカーラ宛に出そうとしていた小包の宛て先がヘルシンキ郵便局留めなのを知り、フィンランドへ飛ぶ。小包も英国の郵便局からフィンランドへと発送される。
ヘルシンキ。郵便局を見張っていたジョーは小包を受け取りに来た女性ヒルダの後をつける。長い追跡の後、ジョーはヘルシンキ郊外の街サヴォンリナに着く。近くの湖の小島にカーラたちはいるらしい。ジョーはボートのガソリンがなくなったふりをして、ボート遊びをしていたロイとニールに助けを求め、小島にのり込む。そこでカーラに会ったジョーは、ブランドの居場所を知るためにわざと彼女に近づく。が、そのうちジョーは彼女の美しさに本気で彼女を愛するようになる。カーラも初めて会ったジョーが気になるが、まだ警戒心が抜けない。しぶるカーラにジョーは無理矢理食事の約束をとりつける。
島でのカーラの監視役のオルガはジョーがブランドを追っているのではないかと強く警戒し、カーラに食事の約束を断る手紙を出させる。一方ジョーはサウナでサヴォンリナ警察のリナンコスキー警部から、フィンランド内で事件を起こさないよう警告を受ける。翌日ジョーは再びボートで島に行く。カーラはジョーの強引な態度に不安を感じつつも、彼に強く惹かれてしまい、二人きりになった時に彼とキスする。遠くからオルガが冷ややかに二人を見つめている。
その翌日カーラは子供達と街の警察に行き、ジョーの正体を確かめようとする。リナンコスキー警部は彼女にジョーはただの保険業者だと説明する。しかしカーラが出ていくと警部は部下に彼女とジョーを尾行するよう指示する。ジョーは彼女を警察の前で待ち伏せ、食事に誘う。子供達をフェリーで島へ帰した後に二人でレストランへ行く。二人のお互いへの気持ちはますます高まるが、途中でオルガが現れカーラを島へ連れ帰る。フェリーの中で怒りの冷めぬカーラに、オルガはブランドが今夜島に到着すると告げる。
その夜、島へ渡ったジョーはカーラからブランドが今夜島へ到着すると聞く。残り少ない時間の中で激しく愛し合う二人。ホテルで警察から銃を盗まれたため武器のないジョーに、カーラはナイフを手渡す。その頃ブランドは島に到着、オルガから彼を狙うジョーのことを聞く。ブランドは家に来てカーラに会うや銃を手に家の周りでジョーを探す。暗闇からナイフを手にブランドの背後に迫るジョー。しかし一瞬の躊躇でブランドが逆襲し、ジョーは湖に逃げる。二人は水中で激しく格闘するが、ジョーは逃げ延びる。
翌早朝、ブランドは子供達を連れて島を出る。カーラはオルガにサウナに閉じこめられガスで殺されようとしていたが、ジョーに助けだされる。子供達を追って島を出る二人。ブランドはそのまま列車でソ連に向かおうとしていた。警察に電話したがらちがあかず、リナンコスキー警部の自宅に行く。警部はブランドの逃走経路となる鉄道のフィンランド内の最後の停車場へジョーとカーラを乗せて車を走らせる。
しかし車が着いた時には列車はソ連に向けて発車したばかりだった。警部は駅にあった貨物列車を走らせてブランドの列車を追跡する。列車に追い付いた後、ジョーは走る列車に飛び移る。そしてついにブランドと最後の対決をする。子供達はジョーの指示で後ろの貨物列車に飛び移って逃げる。ブランドの銃を奪ったジョーは彼を追い詰める。しかし銃の暴発に驚いた列車の乗客や兵士が客室に殺到する。ブランドは駆けつけた将校にジョーを逮捕するよう命令する。しかしトラブルを嫌う将校は逆にジョーを逃がすよう部下に命令する。ジョーは無事列車から脱出し、ブランドがソ連へ去っていくのをカーラや子供達と共に見つめるのであった。
ヒッチコックは主役のジョー・ベイリーにロバート・レッドフォードかショーン・コネリーを、カーラにベルイマンの作品等で知られるリブ・ウルマンを考えていた。だがレッドフォードでは出演料が高すぎて興行の元がとれないと思われ、リブ・ウルマンもニューヨークでミュージカルに出演するため都合がつかなかった。ショーン・コネリーの出演料も高かったがレッドフォード程ではなかったことや「マーニー」の撮影の際に彼が知的でセリフをきちんと理解できて時間にはきちんとセットにいたことからヒッチコックは彼を気に入っていた。実際にヒッチコックはコネリーのスケジュール等も調べており、もし映画が撮影されていたら彼が起用されていた可能性が高い。
この作品の最もヒッチコックらしいシーンは冒頭の脱獄シーンだろう。小雨の降るロンドンの夕暮れ。カメラは路上に駐車中の車内の男を映した後、車の横の巨大な壁に近づき、クレーンショットがその壁を何メートルも登る。カメラが壁を越えてその向こうを映すと、そこは刑務所だと判る。カメラは反転して壁の向こう側を映したままゆっくり刑務所内を降りていく。車内の無線機から聞こえていた声が次第に大きくはっきり聞こえるようになり、やがてカメラは壁の刑務所側で救出を待つギャビン・ブランドの罵りの肉声と彼の姿を捉える。これらをすべてワンショットで収めようというのがヒッチコックの考えだった。
もう一つヒッチコックらしいシーンは脱獄のシークエンスに続く殺人シーンである。脱獄した後、一時的にロンドン内の隠れ家に匿われたブランド。仲間が出かけた間、彼は若い女ローズマリーと二人きりになり、彼女をレイプしようとして抵抗されて首を絞めて殺してしまう。このシーンではブランドはその偏執的な性格と荒々しい性の欲望をむき出しにする。ヒッチコック作品のキャラクターの精神の暗黒面がはっきり現れるシーンである。「フレンジー」の連続絞殺犯や「サイコ」のノーマンのように、ブランドもまた性格破綻者であることが現れている。観客のブランドへの感情移入を拒否してしまっているため、ヒッチコックの意図する「悪人が良ければ映画も良くなる」とは逆の効果になってしまっている。それに殺人自体プロットの流れに必要なものではなく不自然なものである。そのまま映画化されていたら議論を巻き起こしただろう。
ニューヨークでのジョーとゼルファンドとのシーンはヒッチコックのお気に入りのレストラン「21」が舞台となる。画面は二人をずっととらえたままだが、背後では絶えなくウェィターや他の客の気配がしている。ここでヒッチコックは、はじめは空いていたレストランが時間の経過とともに徐々に混んでいき、二人が出る時には一杯になっているのを見せようとしていた。ヒッチコックはここで単に音量をだんだん大きくしていくということせず、実際の「21」のウェィターやエキストラを雇ってレストランが騒がしくなっていく音のみを収録し、画面の背景に使おうとしていた。
ロンドンに渡ったジョーはブランドの妻子の住んでいた家を探す。ある広場でシャツの色が赤と黄の2チームの少年サッカー試合が行われているが、赤のチームはメンバーが二人欠けてしまっていることがわかる。その後にアパートを探し当てたジョーは同じアパートの一室で警察の尋問を受ける。尋問の際中にジョーは2組の赤いシャツが窓の外で干されているのを見つけ、ブランドの2人の子供のものだと直感し、小包を追跡する次のシークエンスへとつながる。プロットとしてはやや弱いが、シャツの赤が鮮やかで印象的なシーンである。窓の外の赤いシャツをジョーが見つけるまでがサスペンスになっており、なかなか窓の外を見なかったり、見た時に警官が窓を遮っていたりする。
警察の尋問を終えたジョーは赤いシャツを干していた女の部屋へ行く。彼女はシャツをブランドの妻子に送ろうと荷作りしたところだった。ジョーは部屋に押し入ってその宛て先がヘルシンキと知りフィンランドへ飛ぶ。ヒッチコックはここで平行して小包がロンドンの郵便局でベルトコンベアにのせられて、スタンプを押され、飛行機で運ばれ、フィンランドで同様のプロセスをたどるのをずっと見せようとしていた。またさらにヘルシンキの郵便局で小包を受け取った敵の女をジョーが追跡するシークエンスではカメラはこの小包をアップで捉え続ける。女は小包を運ぶ途中で市場を歩きまわったり、誤って落としてしまったりするが、ジョーとカメラはずっとその動きを追い続け、ついにはカーラのいる島までたどりつくのである。
島に着いたジョーがカーラの家に初めて近づくシーンでヒッチコックは、実物よりも巨大なドアをジョーの主観の撮影に用いようとしていた。これはジョーの内心のサスペンスを高めるためで「白い恐怖」のラストでもバーグマンに向けられたピストルが実物より大きな模型が用いられたのと同様である。
カーラに近づく事に成功したジョーは島から戻ってサウナに入っている際に警察の警告を受ける。また後の方でカーラの裏切りを知った敵の一味がカーラをサウナに閉じこめてガスで殺そうとする。これは「海外特派員」でのオランダの風車や「間諜最後の日」でのスイスのチョコレート工場等と同様に、舞台になった土地のものを物語に生かすいつもながらのやり方である。つまりフィンランドにいるからサウナを使うというわけである。
ジョーに不審を抱いたカーラは地元の警察へ赴き、ジョーについて尋ねる。待ち合いでの子供と受付の警官のユーモラスなやりとり。「弟に手錠をかけてみたいんだけど、お巡りさんのを貸してくれない?」「だめだ」「じゃあお巡りさんにかけてみるのは?」。このシーンはフリーマンの創作だったが、ヒッチコックも気に入っていたという。
ブランドのボート島へ近づくのとカーラの内心の不安は高まる。「ゆすり」で脅迫者を刺殺した娘の耳に翌朝の家族の会話の中で「・・・ナイフが・・・ナイフが」と一つの言葉だけはっきり聞こえたように、カーラの耳にも深夜ブランドのボートのエンジン音が聞こえる。またブランドが近づき、残り少ない時間の中でのジョーとカーラの悲壮なラブシーンはシナリオの中でヒッチコックが一番関心をもったところでもあった。死期が近づいていたヒッチコック自身の感情も反映している。
島に到着したブランドとジョーの最初の対決。湖に逃げたジョーを追ってブランドも湖中に飛び込む。ヒッチコックは水中の二人の激しい闘いを映す代わりに湖上のアシの動きで水面化の死闘を現わそうとしていた。純粋に映画的なシーンであり、脱獄シーン、ラブシーンと並んでヒッチコックのお気に入りのシーンであった。
ジョーとの死闘の後、息子達と再会したブランドはそれまでとうってかわった父親らしい人間らしい顔を見せる。また最後の列車内のジョーとの対決の際、ブランドは子供達の前でジョーを撃つのを躊躇したために結局彼に逃げられて子供達も失ってしまうなど、その人間らしさが彼の悲劇をうむ。「汚名」で愛するイングリット・バーグマンをケーリー・グラントに奪われてしまったクロード・レインズのように、ブランドも人間的で悲劇的な悪役にするのがヒッチコックの意図だった。
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96年2月1日作成