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これがそのミニ洗濯機です。おもちゃのような概観です。 定価15000円のものが12000円で売っていたのですが、店の在庫もこの展示品しかなく、メーカでの生産も中止している、というので、11000円にしてもらって買ってきたものです。 この洗濯機は私のオフィスに置くつもりで買ったのですが、床掃除をするときに、5枚くらいの雑巾でがーっと床全部を拭いて(写真左側にあるモップに雑巾をつけて拭く)、それをこのミニ洗濯機でごーっと洗おうという予定で買ったものです。 スイッチがタイマーしかありません。実にシンプルな作りです。 家に持って帰って、水をホースで入れたら、あらあら水がどんどん排水されてしまいます。 |
そこで、タイマーがONのときしか水が溜まらないつくりになっているのだな、と思い洗濯パルを回しながら水を入れたら、やはり水がどんどん排水されてしまいます。 ここで私はこれは排水のバルブが故障していると考えたのです。 しかし、分解してみて分かったのですが、これは実は故障ではなかったのです!! 内部を開けてみると、モーターとタイマーしかついていません。 内部に排水の電磁ソレノイドが見当たりません。そこで、洗濯槽の方の排水網を取ってみると、なんと、排水ホースに直結しているのです。 そこで、私はことの次第を理解しました!! あまりに、おかしくてひとりでくっくと笑ってしまいました。 なんと、素晴らしい設計思想だろうと感心し(皮肉ではなく)、このミニ洗濯機を好きになってしまいました。 この洗濯機には排水制御の機構は最初から無いのです。 洗濯中は、写真にあるように排水ホースを横のフックに掛けておかないといけないのです!! 洗い終わったら、自分で排水ホースをフックからはずして排水するのです。 なんと単純なつくりなのでしょう。 昔、私が中学生だった頃、初めて陶芸に触れ、急須を創ったことがあります。 そのとき、ふたの位置よりも注ぎ口が低かったので、お湯を入れると、いっぱいに入れないうちに注ぎ口からお湯が流れ出してしまい、あれあれと、みんなで笑ったことを思い出しました。 電気製品は部品数が多いほど故障の確率も多くなります。 そういう意味では、この洗濯機は実にシンプルな美しい設計思想です。 生産中止になってしまったのは、とても残念です。 ようやく使い方が分かって、雑巾を洗濯してみると、実にパワフルで、本当に見事な渦をつくります。 私はこのミニ洗濯機がとても気に入ってしまいました。 ずっと使ってあげよう。 |