■大森なんでも伝言板'98 #1801-#1900投稿するHOMEに戻る

1900// (1999/04/28 09:10:59)
MAIL::たかはし
>中島晶也さん

こちらこそどうも。福井掲示板ではよく発言を読ませてもらってます。(あちらでは「たかはし@謎宮会」と名乗ってることが多いです)。

向上心についてはだいたい納得しました(あとは原文読まないとわからなさそう)。説明ありがとうございます。

なお、三枝さんは「A」という発言に対して、「AならばB」「BならばC」ということには触れずに(しかも「AならばB」とかが常に正しい命題ではなくても)いきなり「C」について触れたりするのでお気を付けた方がいいかもしれません。
#別によく読んでないわけではないと思いますよ。

>三枝さん
》私に好かれても迷惑だろうが。

いえいえ、三枝さんに好かれたからといって私に迷惑を及ぼすような人は私の知り合いにはいない(はずな)のでご安心ください :)

1899//Re: SFの話続き (1999/04/28 08:57:24)
MAIL::たかはし
>海法さん
「そんな共通認識はない!」とは言いませんが、なんか違和感を感じたので。
これについてはいつか改めて書きます(私信にするかも)。

1898//SFと大衆娯楽性 (1999/04/28 08:55:53)
MAIL::たかはし
サイフィクト構想からはやや外れますが。

「SFの興隆のためには、読みやすいSF、(一部マニア的ではなく)大衆娯楽性に富んだ、エンターテインメントなSFを(もっと)前面に押し出すべきである」という提案は広く受け入れられるのでしょうか?

もちろん、上の「大衆娯楽性」は極力広く考えたり(もちろん神林の作品の何割かは含みます)とか、「読みやすい」というのが「内容が薄い」ということではない、というのは当然のこととして。

1897//サイフィクトなど。 (1999/04/28 08:20:44)
http://www.ltokyo.com/ohmori/ MAIL::大森 望
サイファクトじゃなくてサイフィクトです>海法さん。
サイファクト小説ってのも別にありかという気はするが(笑)。
しかしfictionをフィクトと略すのは梅原さんぐらいにしか思いつけないよなあ。ま、サイフィックでもそんなに語呂はよくないか。わたしとしては、「スキッフィー」を推薦したい。あるいは「イージータイプ」(笑)

>読みにくいSFと読みやすいSFが、一緒にされている状況が問題だ…という
>のはある程度受け入れられる。
>それらをわかりやすく分類して提供すべきだ、というのは確かにあっていいと思う。

ミステリで、「奥泉光や笠井潔と、赤川次郎や西村京太郎とは明らかに別の種類の小説なのだから、同じ名前で呼ぶのをやめて切り離そう」なんてことを言う人はいないわけです(本格にこだわる人が、「なんでもかんでもミステリと呼ぶのはやめてくれ」と言うケースはあるけど)。
ホラーの場合も、スーパーナチュラルホラーや化物ホラー、SF、サイコサスペンスまでひっくるめて「ホラー」と呼んだ角川ホラー文庫の「なんでもあり戦略」が成功しています。
SFもかつてはこの「なんでもあり」戦略を採用してたんですね。レムもカルヴィーノもバラードも、半村良の《伝説》シリーズも《クラッシャー・ジョウ》も『ピンチランナー調書』もSF。で、そのころのSFは、明らかに今より繁栄していた(レッテルとして力があった)。
現在の情勢はというと、すでに一緒にされてはいないんですね。「サイフィクト」は、サイエンスホラーとかなんとか呼ばれてるじゃないですか。『ソリトンの悪魔』は、ノンジャンル・エンターテインメントとか形容されてたし。
梅原さんの主張は、すでにSFとは別の名前で呼ばれているエンターテインメントに対して、統一的な「別の名前」を考えようってことだと理解してますが。
北上次郎が一時発明した別名は、「SF的設定のエンターテインメント」。SFはエンターテインメントとちがうんかい。
って違うものもゼロではないことは否定できないので、娯楽SFと呼べばいいだろうとオレは思いますが。

#1871 三枝さん

>なぜいつも梅原さんへの反論は
>「向上心のある読者もある」「質の高い本は売れなくても供給する必要がある」
>「俺は、彼がけなすような本が好きなんだ」といったたぐいなのだろうか?

……というような発言は警告対象です。引用は出所を明示したうえで、原文どおり引用してください

ついでにいうと、#1895の

>これは、梅原さんの論とは全然違う考え方ですね。

ってのはあたりまえで、そこが梅原説と一緒だなんて誰も言ってませんよ。中島さんは「そもそも反論ではない」と書いてるじゃないですか。

>なんかみんな、「どう売るか」ってことについて何年も考えた人間(梅原氏)
>の意見を、ひょいっと数分の感覚とか思いつきで批判しているみたいでさぁ。
>もうちょい、慎重にやろうよぉ。

この「みんな」っていうのは誰ですか? もうちょい慎重にやっていただきたいと思います。


1896//売れているやつは (1999/04/28 08:12:47)
MAIL::三枝
》なんでこれが売れてるんだ? という疑問はあっても怒りにはならないとか。

売れているやつはやっぱり、売れている理由がありますよ。
確かに、いきなり飛び込みで「ブギー・ポップ」読むと、なんでこんな青臭い話が売れているんだとか、普通思うでしょうが。他の本と比べると、確かにあの本がある種抜きん出ていることは誰にでもすぐわかるわけで。

「なるほどこの本は売れるだろう」と、「これはとても自分にはかけないな」とは、また別なんですけど。

1895//そこが中島さんも勘違い (1999/04/28 08:04:02)
MAIL::三枝
》風間氏の解説は、読者の娯楽の幅を狭めちゃうような内容だったんです。「あんたらが読んで面白いのはこっちだけ。あっちは手を出しちゃダメ」みたいな。
》ミーハーなものだろうがマニアックなものだろうが、読者にとっては楽しめた者勝ちなはずだし、

これは、梅原さんの論とは全然違う考え方ですね。
梅原さんには、読者を特定範囲に誘導するという構想はない。むしろ「作家側が読者に合わせる」ことこそ必要だと主張しているわけで。

倉阪さんの主張する部分(1892)なら、梅原説と同じだと言われても(ディテイルについては合っているのか間違っているのかは、私にはわかりませんが)納得するわけですが。

なんかみんな、「どう売るか」ってことについて何年も考えた人間(梅原氏)の意見を、ひょいっと数分の感覚とか思いつきで批判しているみたいでさぁ。もうちょい、慎重にやろうよぉ。

1894//中島さん (1999/04/28 07:41:34)
MAIL::三枝
「色々な本を読みたい」という単なるスケベ心と、「向上心」というプラス評価の言葉をつなげちゃイケナイです。そこに価値観が入るから。
これはアタシの欠点なんですけどね、同じ作家の本を5冊以上は読めないので(飽きる)、読むジャンルがむやみやたらに広がってしまうんです。でもそれ、アタシが浮気性で根性なしだからだと思いますよ。

1893//そうでしたか (1999/04/27 23:48:20)
MAIL::中島晶也
>倉阪様

おお、そうでしたか。これは失礼しました。

>>「アメリカ本国でモダンホラーが下火になってしまった
>>のは(中略)一部の熱狂的な読者しか喜ばないジャンル・プロパーの
>>作家が数多く輩出されたことによる」

と言われたって、日本じゃブロックバスター系のホラー作家しか翻訳されて
ないから、風間賢二氏ぐらい原書を読みこなせないと検証しようがないんです
よね――というような濃い話題はあちらでするべきですね。私も帰るとしまし
ょう。

1892//ちょっと違うんですよ (1999/04/27 23:23:36)
MAIL::倉阪鬼一郎
中島様
同解説の一節「アメリカ本国でモダンホラーが下火になってしまった
のは(中略)一部の熱狂的な読者しか喜ばないジャンル・プロパーの
作家が数多く輩出されたことによる」を「日本でSFが」に置き換え
れば梅原説と同じなのでは、という意味の発言でした。
むろん異論はあるのですが(風間説に)、私は戻りますのであとは
よろしく。

1891//タイトルつけるのはいつも難しいなぁ (1999/04/27 22:16:40)
MAIL::細田
あるジャンルについて理解しようと思ったら、本当は一定期間(半年ぐらいかな)に出るそのジャンルの本を全部ひととおりは見てみたほうがいいような気もします。で、それを判断するサブ情報として、売上データとか自分の読書歴とかを置いておくとか。売れてる奴だけ選んで読むと、なんでこれが売れてるんだ? という疑問はあっても怒りにはならないとか。

まぁ、別にプロの読書人(書評家)や作家を目指さない人には関係ないことでしょうか。

1890//三枝さんの勘違いです (1999/04/27 21:43:46)
http://www60.tcup.com/6011/gg9kskri.html MAIL::中島晶也
皆様、はじめてお邪魔します。
幻想的掲示板で「向上心のある読者もいる」と発言した張本人です。より正
確には、「いろんな本を読みたいという向上心のある読者もいる」なんですが
……。

>たかはし様
はじめまして。

>>「向上心のある読者もある」……これは直接の反論になってないので分かりません。

反論になっていないのも道理。これは梅原氏のサイフィクト構想とはまった
く無関係な、風間賢二氏による『ジャッカー』(黒岩研著・光文社)の解説に
対する疑義からの抜粋なんです。
経緯は上記のリンクをご覧いただければ一目瞭然ですが、最初にこの解説の
話題を始めた倉阪鬼一郎氏が「梅原が喜びそうな文章」と一言だけ評している
外は、誰も梅原氏のことには触れておりません。
ついでに言っておきますと、風間氏の解説は「モダンホラーはジャンルミッ
クス」という認識が梅原氏と一致しているだけで、もちろん経営論の話ではあ
りません。

というわけで、そもそも反論ではないので、三枝さんの勘違いでした。

>三枝様
はじめまして。
何だか不幸な出会いになってしまいましたね(涙)。もっとよく読んでくだ
さいよ〜。

>>読書はお勉強でやるのではなくて娯楽でやっているんだ、とか、思いました。

風間氏の解説は、読者の娯楽の幅を狭めちゃうような内容だったんです。「あ
んたらが読んで面白いのはこっちだけ。あっちは手を出しちゃダメ」みたいな。
ミーハーなものだろうがマニアックなものだろうが、読者にとっては楽しめた
者勝ちなはずだし、よけいなお世話だと思ったのです。
「向上心」は、そういう自分が知らなかったような娯楽を貪婪に追い求める心
根というような意味合いで用いました。だから、「向上心」の前に「いろんな
本を読みたいという」ってはっきり書いてあるんです。勝手に省略しちゃダメ
ですよ。ぜんぜんニュアンスが変わってしまうでしょ?

普段はゴリゴリのイデア主義で通しているから、誤読されたのかなあ。

1889//改革させないところ (1999/04/27 21:11:58)
MAIL::須藤玲司
[1885]
>でも、「改革したいといっても、おつきあいはできません。
>ほかで勝手にやれば? ここではやらさないよ」といった
>雰囲気だったの

そもそもの始まりとかをもう忘れちゃったんですが、「ここではやらさないよ」雰囲気を梅原さんが感じたというのはどこなんでしたっけ。
SF作家クラブ(&SF大賞選考委員会)? 宇宙塵? それともどっかの出版社?

とか思って梅原書簡をざっとひっくりかえしてみたけど、やっぱりSF作家クラブなのかなあ。
まあたしかにSF作家クラブの入会規定には問題が多いってうわさはいろいろ聞きます。ミステリ作家クラブも謎な入会が多いとか聞きますが、規定がぜんぜん違うんだっけな。

それはともかく、「作家クラブ」で検索した付近でさくっと見つけた箇所。
http://www.din.or.jp/~aoyama/diary199810.html#19981124
>中心的な人々(引用注・SF作家クラブ役員)はスペースオペラ
>作家なわけです。
> SF大賞の選考委員は別にいるわけですが、実情として
>高千穂遙が「おれは日本SF大賞が欲しい」と叫べば、
>授賞できてしかるべきです。なのにその雰囲気すらないとは、
>摩訶不思議としかいいようがありません。

このへんの間違いは森下さんが指摘されてるようですが、そもそも、「おれは賞が欲しい」と役員が叫べば受賞できる雰囲気を当然とする感覚はかなり不思議です。なんの賞であっても、それはただの権力濫用とか私物化とかお手盛りとかいうのでわ。角川春樹の俳句とかドクター中松の発明コンテストとか。
スペオペ作家がスペオペ作品を推す、ってことを言いたかったけど、筆が豪快に滑りまくったのかなあ。
#古い話ですみません。ひょっとして過去にもう出た話題かな?

1888//ヤングアダルトって…2 (1999/04/27 20:53:47)
MAIL::三枝
》はっきりいって「面白さとは何であるのかって部分」がいまいち分からないような作家もいるような気がします。その人が売れてるかどうかも分からない(というより名前すら覚えてない)。

適当に選ぶと外れがでます。売れている本を読んだ方が良いです。ヤングアダルトで売れている本ってのは、取次の週間売り上げベスト20にポンポン入りますから(立ち上がりが良いので、総売上冊数の割に、週毎では高い順位に上がる)、どれを読むべきかはすぐわかりますんで。

で、売れている本であっても、なんで面白いのかわからないと仰るのならば、これ、良いヒントになるんですけどね。
ジャンル小説って、そのジャンルをある程度読み込まないと面白さがわからないって部分があるんですよ。で、たかはしさんは初めてゲーム小説的なものを読んでどこが面白いかわからなかったし、これから先もそのジャンルをひいきにしようとは思わないだろう、としますね。
今のSFって、それと同じで、初めて読む人間にはどこが面白いのかわからないほどマニアックになってしまっているって部分、ありませんか?
どこともわからない世界でいきなり剣と魔法の冒険やっちゃう妙にテンション高いヤングアダルトより、普通の文章で学生生活が少しずつ日常から逸脱して行く様を描いて行くような話ならとっつきやすいのに、とか、思いませんか?
つまり、サイフィクト的なものをSFの入り口としてSFの表面に置くことの意義ってのはそういった部分にあるのではないでしょうか。
「黒い家」や「天使の囀り」は、ホラーを全然読んだことのない人、クトゥルーのクも知らない人でも楽しめますね? でもそれを読んだ人は、ああホラーって面白いと思って、クトゥルーの「玩具修理者」を読もうと思い立ったりしないでしょうか?

1887//私が梅原さんの良くなかったところだと思う部分は (1999/04/27 17:43:06)
MAIL::三枝
敵を作ったことじゃなくって、そういった話を、読者にも見える場所(具体的にはSFM)なんかでやってしまったことだったと思うのですよ。
読者や書評家は小説を書いたり出版したりして飯喰う必要はないわけです。だから採算が合わないような本でも、読む人間が千人くらいしかいないような本でも、なんでもかんでも(結局自分も買わなかったりしても)とりあえず出してくれ、出してくれと言うものです。作品傾向を絞り込んでもっと売れるようにしようだなどという話にのってくれるわけなんかないんです。売り上げで本を評価しようなどというセンスだってないし、ある必要もない。
結果、梅原さんは、本来説明する必要のない相手にまで説明し、戦う必要のない人間とまで戦わなくてはならないような事態に陥って、要らぬ体力気力をつかってしまったのではなかろうかと思います。
相手が賛成してくれようが、反対しようが、とにかく、最初から作家と編集者だけを相手に自分の考えを話すべきでしたね。
そうすれば今みたいなかたくなな状態にならずに、もっと柔軟に、生産的な話もできたでしょうと、私は思います。

1886//売り言葉、買い言葉 (1999/04/27 16:58:17)
MAIL::海法 紀光
>SFの状態が変わるなら、それがなにより一番だと思っていただろうことは、梅原さんの書簡から読みとれるわけですよ。
>でも、「改革したいといっても、おつきあいはできません。ほかで勝手にやれば? ここではやらさないよ」といった雰囲気だったので、「じゃあ別
>にジャンルを立てるよ」の、売り言葉買い言葉だったのじゃないかなあ。

梅原氏はそう感じたのかもしれませんね。
ただ、本当にそうかどうかは私にはわかりかねます。

私が言えるのは、現在の梅原氏の論にはこうした理由で反対であることと、そしてまた、青木氏のページ、SFマガジンでの梅原氏の書簡を見るにつけ、無理な論理の飛躍で無駄な敵を作ってるように思える、というだけです。

1885//最初は切り離しじゃなかったと思うんだよね (1999/04/27 16:28:46)
MAIL::三枝
》ただしかし、切り離すことばかり考えるんじゃなくて、それらをつないでいる糸があることも同時に伝えていけばいいんじゃないかと。

SFの状態が変わるなら、それがなにより一番だと思っていただろうことは、梅原さんの書簡から読みとれるわけですよ。
でも、「改革したいといっても、おつきあいはできません。ほかで勝手にやれば? ここではやらさないよ」といった雰囲気だったので、「じゃあ別にジャンルを立てるよ」の、売り言葉買い言葉だったのじゃないかなあ。

1884//そんなこんなで… (1999/04/27 15:53:49)
MAIL::海法 紀光
読みにくいSFと読みやすいSFが、一緒にされている状況が問題だ…というのはある程度受け入れられる。
それらをわかりやすく分類して提供すべきだ、というのは確かにあっていいと思う。

ただしかし、切り離すことばかり考えるんじゃなくて、それらをつないでいる糸があることも同時に伝えていけばいいんじゃないかと。
ヤングアダルトのある作品が面白かったら、それのモトネタとか、それのネタをさらに進めた話とか、そういうところにリンクがある状況を作っていく。それがいいんじゃないかと思ってますが。

1883//切り離しは読者サービスか? (1999/04/27 15:49:15)
http://www.amecomi.com/bbs/sf-ron.html MAIL::海法 紀光
前回書いた内の、

>逆もまたしかりで、先鋭化した面白さを一般向けにうまく取り込もうという流れがないと、一般向け娯楽作品が停滞してしまうこともあります。

…についてはおっしゃる通りです。取り消します。
ただし多様化する作品の中で、SFから取ったネタに興味を持つ読者が、SFにも行けるように、ファンタジーから取ったネタならファンタジーに行けるように道しるべを示しておくことは、小説全体を活性化させる上で、有効だと思います。

消費イメージを揃えて切り離すことは、そうしたジャンルにまたがる関係性を読者から隠し、ジャンル同士のつぶしあいを呼ぶ危険性があります。短期的には有効だけど、長期的には閉鎖傾向が高まり、そうした読者のニーズに合わせることで、さらに閉鎖的になっていく危険性がある。

そしてまた、単純な消費財ではなく、小説のように、マニア性が強く、好みの差が非常に激しく出る一面、趣味に努力を惜しまない者の多いジャンルにおいては、消費イメージを揃えることの難しさがあります(SFの話じゃありません。小説全体がそうだと思います)。

確かに講談社ノベルズには講談社ノベルズのカラーがあり、富士見ファンタジア、電撃文庫にもそれぞれのカラーがあり、それによって選びやすくなっている部分はある。ハヤカワにも創元推理にもね。

…ただ、それらは作品あって、編集者のセンスの集積のことであって、いきなりスペオペ、サイファクト、SFとか言われた時に、そういう基準で分類したとして、果たして読者にとってそれらが選びやすくなってるか? …と言われると、私は疑問なんですよ。

梅原氏はもちろん、そのへんを自分の活動を通して作品ごとに示していこうとするのだろうし、それならば歓迎なのですが。

1882//「切り離し」は読者サービス (1999/04/27 14:52:58)
MAIL::三枝
作家的には、切り離そうにも切り離せないわけでして。あたしゃ、ミステリしか読まないミステリ作家にも、SFしか読まないSF作家にも会ったことはありません。純文学で開発された手法がファンタジーに取り入れられているとか、SF的手法がミステリの小道具として機能するなんて話は、今更例を挙げるのも恥ずかしいくらい巷に満ちあふれていることからもおわかりのように、名称的に切り離すことが、作品のボーダーレス化を妨げたり、作品の多様化を阻害するなんてことはありえないわけです。
切り離すのは要は読者サービスで、切り離して作品の質感をそろえることによって、いったんついた客を逃さないなどの利点が発生し得るわけです。
製品管理を徹底することによって、消費イメージを管理することは、どの商売でもごくふつうにやっていることですが、そういった会社でも商品開発に関してはあらゆるジャンルからヒントをもちこんでいるはずです。

1881//作品には… (1999/04/27 14:39:27)
MAIL::海法 紀光
相乗効果というものもありますからね。

面白さが先鋭化している作品の場合、それ以前の作品と切り離して語り、読むことはできないという面もあります。
逆もまたしかりで、先鋭化した面白さを一般向けにうまく取り込もうという流れがないと、一般向け娯楽作品が停滞してしまうこともあります。

切り離して両方とも大ダメージを被るというシナリオもあり得ますな。海法はそうなると思ってます(現時点で既に切り離されすぎているという批判すら成立するだろうし)。
海法の分類ではスペオペ、サイファクト、超言語SFは、全て同じ方向性を共有しているので、切り離すとそうした弊害が出ると認識しています。

それ以前に、梅原氏の分類…特に「超言語SF」というのがいまいちよーわからん、というのがあります。よーわからんので、切り離すとどうなるかを考えようがない。

1880//などと思うのであった♪ (1999/04/27 14:20:41)
MAIL::三枝
》けれど、上記のような分類をしてしまうと、売れる=サイファクト、スペオペ、売れない=超言語SFという仮定がさらに加わります。

この仮定が本当かどうか確認するために、(梅原氏の提案のように)一度本当に切り離してみればどうだろうか?
この仮定がもし本当でないならば、切り離されても「メタ言語的SF小説」は独立採算で生き残れるはずだし、もし本当ならば、営業的に足を引っ張る商品は一緒にいてもほかの迷惑だったわけで、つぶれてもいたしかたないのではないかと。

1879//海法の理解では… (1999/04/27 13:56:05)
MAIL::海法 紀光
》サイファクトというレーベルを立ち上げて、そうした作品を切り捨てること(1874)
>ではなく、「自分が書いているような作品をもっと売ること。そういった作風の作家たちにチャンスを与えること(そのために、営業的にじゃまに
>なる、自分の感覚的にはつまらない作品を切り捨てること)」なのでは?

梅原氏は…
http://www.din.or.jp/~aoyama/diary199810.html
で、
「SF、サイファイ、スペースオペラ。この三つは別々のジャンルである! だから、三者三様、別々に経営するべきである!」
…と書いています。

切り捨てる、と書いたのは私の主観ですが、例えば神林氏の言壺なんかは、「SF」であって「サイファイ」ではないので、明確に分離しよう、ということです。

ジャンルが違う作品として分類するのですから、SFが売れなくてもサイファイはその影響を受けないし、サイファイが売れてもSFはその影響を受けないわけです。それが梅原氏の目指すところだと思います。
実際問題、サイファクトというレーベルがブレイクしたら、現存のSFをサイファクトと名付けて売るという手法を取るべきだ、という話はあるけれど、少なくとも梅原氏はそれをさせない方向、そうした影響力が少なくなる方向を目指したい、ということでしょう。となると、それは海法の利益(SFというジャンルを振興させる)とは違う、ということです。

単に営業の邪魔になる作品を(一時的に)切り捨てよう…という場合、基準は「売れる」か「売れない」かだけですよね。超言語SF、サイファクト、スペオペに関係なく、売れればいいし、売れなければしかたない。
けれど、上記のような分類をしてしまうと、売れる=サイファクト、スペオペ、売れない=超言語SFという仮定がさらに加わります。傾向としてある程度は成立するかもしれませんが、個々の全ての作品において成り立つ、とは限らない。
さぁ、そこで個々の作品の偏差を無視して、その仮定に沿ったジャンル分類を押し進めることは、(営業的な観点から)プラスなのか、マイナスなのか。
梅原氏はプラスになると考えているのでしょう。

そこで問題になるのが梅原氏の現状認識です。星界の紋章は別にスペオペだから売れたわけじゃない、とか、バラードは超言語SFっぽいけど売れてる、とか、そうした推論の元になる事実の認識が私の認識と異なるので、その結論も私はあまり信用できない。これは反論部分です。

最初に戻しますが、売れるSF小説を積極的に前に押し出して行き、全然売れないSF小説のイメージを払拭する戦略を採ろう、ということなら納得/賛成する部分もあります。

1878//梅原さんの目的は (1999/04/27 13:30:10)
MAIL::三枝
》サイファクトというレーベルを立ち上げて、そうした作品を切り捨てること(1874)

ではなく、「自分が書いているような作品をもっと売ること。そういった作風の作家たちにチャンスを与えること(そのために、営業的にじゃまになる、自分の感覚的にはつまらない作品を切り捨てること)」なのでは?

1877//もちろん色々いるのですが… (1999/04/27 13:27:54)
MAIL::海法 紀光
最初から色々いる、という話をするより、そこにあると思われる、ある程度の共通認識を作ってみたつもりです。
そんな共通認識はない!とか、もっとこういう話がある的な指摘は大歓迎です。

1876//たかはしさん、好きや〜。 (1999/04/27 13:25:51)
MAIL::三枝
ああ、なんて論理的な御意見。
私に好かれても迷惑だろうが。

「読者の向上心うんぬん」は、幻想的掲示板でたまたま見たんですね。
読書はお勉強でやるのではなくて娯楽でやっているんだ、とか、思いました。

1875//Re: SFの話続き (1999/04/27 13:17:49)
MAIL::たかはし
>海法さん

や、わたしゃ別に好き勝手言い散らかしてるだけですから(^^;

ところで、書き直した記事からは「SFファンにもいろいろいる」というのが見えてこないのですが、それは海法さん的には問題ないんでしょうか? 海法さんがあの記事で話題にしているのはファンによっても議論の分かれるところもあると思うのですけど。けど。

1874//立場の違いの確認 (1999/04/27 13:07:38)
MAIL::海法 紀光
反論ではなく、利益が違うことの確認として、神林長平を切って成り立つジャンルを梅原氏が目指すなら、そんなジャンルはほしくない、という発言はしたことがあります。
SFというラベルがブレイクすれば一般受けしにくい作品も日の目を見やすくなるので、歓迎なのですが、梅原氏の運動の場合は、単にSFジャンルを活性化させるのでなく、サイファクトというレーベルを立ち上げて、そうした作品を切り捨てることこそが運動の要諦なので、ちょっと求める利益が違うな、と。

利益、立場の違いの確認ではなく、反論とするなら、たかはしさんが書いた通り、この掲示板でも色々なされていますね。

1873//三枝さんへ (1999/04/27 12:37:46)
MAIL::たかはし
>ぞわっとするほど文章の下手な作家

うーむ、はっきりいって「面白さとは何であるのかって部分」がいまいち分からないような作家もいるような気がします。その人が売れてるかどうかも分からない(というより名前すら覚えてない)。

>梅原さんへの反論
どうもここで交わされたものではない意見もあるような気もしますが、

「向上心のある読者もある」……これは直接の反論になってないので分かりません。
「質の高い本は売れなくても供給する必要がある」……これは「質」が何を指してるか良く分からないのでパス。
#っていうか、「必要性」とは?
「俺は、彼がけなすような本が好きなんだ」……それは反論ではなくて、「なぜ反論するのか」という個人的な動機の表明ですね。

というわけで、そもそも反論ではないので、発言者か三枝さんの勘違いでしょう。

反論っていうのは、

1.「バラードは売れている=一般読者(って何?)の支持を受けている=バラード(に代表される作品群)は超メタ言語的作品ではない?」
とか、
2.「SFマガジンはそれなりに採算がとれている=SFマガジン自体はあんまり問題じゃなくって、他に雑誌がないことが問題であるか、あるいは雑誌とは関係ないのでは(cf.ミステリマガジンもEQも創元推理も国内ミステリの状況とさほど深く関わっているわけではないように見える)」
とか、
3.「SFファン(というか、星雲賞に投票するような人)はエンターテインメントなSFも支持している=SFファンを闇雲に標的にしても的外れになりかねない」
とか、
4.「スペースオペラは売れるラベルではなかったが、帯にばばーんと書いても売れる作品もある=SFというラベルもそうなるかもしれない(少なくとも現状の『SFラベルは編集者に嫌がられる』という噂は今後変化する可能性はある)」

とかいうところでしょうか。まあ現状分析についてのものが多いですし、枝葉の部分もあるかもしれませんけど、サイフィクトなどの新ジャンルの必要性を論じるにはここら辺についてもしっかりと反論するなり逆に修正して取りこむなりしてほしいところです。

1872//京都へ行こう (1999/04/27 12:13:08)
MAIL::小川びい
ご無沙汰しております。

私も週末京都へ行って参りました。
ほかにもサイコドクターな方とかみのうらな方とか斎藤環な方とか
香山リカな方とか、SF&サブカルな方が京都へいらしていたよう
ですね。なにか京都にあったんでしょうか? やはりG3記念なの
かにゃあ……。

1871//なぜいつも梅原さんへの反論は (1999/04/27 10:24:51)
MAIL::三枝
「向上心のある読者もある」「質の高い本は売れなくても供給する必要がある」「俺は、彼がけなすような本が好きなんだ」といったたぐいなのだろうか?
例外で、商売が成り立つわきゃないっちゅーに。

買い支えなんてセリフは、1000冊買って初めて人に胸を張っていえるのだ。(「あと3冊売れたら絶版にしなくてすむんだけどね」なんて本はまずない。たいていあと数百から数千売れなくてはだめだって本が絶版になるのだから。)

1870//ヤングアダルトってさあ…(>たかはしさん (1999/04/27 05:14:23)
MAIL::三枝
富士見や電撃に限らず、ヤングアダルトって、時々ぞわっとするほど文章の下手な作家がいてめまいがするんだけれど。逆にそういう文章でありながら売れている作家なんてものを読んでいると、面白さとは何であるのかって部分がよりはっきり見えて興味深いっすよ。
他の人にまで無理に薦めようとかは思わないんですがね。文体にさえ我慢出来るのならば、あれはあれで「センス・オブ・ワンダー」だらけ。

1869//SFの話続き (1999/04/27 02:48:31)
http://www.amecomi.com/bbs/sf-ron.html MAIL::海法 紀光
前に書いていたSFの定義云々の話を全面的に書き直しました。
ご覧になってご鞭撻いただければ幸いです。特にたかはしさんには書き直しに際して色々ご指摘いただきました。ありがとうございます&今回もどうかよろしく。

1868//ばれてないと思ったのに(笑) (1999/04/27 00:03:46)
http://www.twics.com/~hamada/sfseminar/ MAIL::みらい子
お言葉に甘えまして、再掲させていただきます。

「SFセミナー’99」のお知らせ

日時:1999年5月2日(日)10:00開場
会場:全逓会館(東京・水道橋)
○事前申し込みは締め切りましたが、当日受付致します。昼のみ4000円、昼夜とも11000円です。
○合宿企画のみの参加はご遠慮下さい。

〈昼の企画〉
○「篠田節子インタビュウ」篠田節子、山岸真
○「スペース・オペラ・ルネサンス」大宮信光、堺三保、森岡浩之
○「文庫SF出版あれやこれや」高橋良平、込山博実(ハヤカワ)、小浜徹也(創元)、村松剛(ハルキ文庫)
○「『雪風』また未知なる戦域へ」神林長平、牧眞司

〈合宿企画〉
○「『SF風景』のそのむこうへ」田中光、岩郷重力
○「『SF風景の解読』の解読」中村融
○「マッドサイエンティスト列伝」新戸雅章、永田弘太郎
○「帝国の時代にスペース・オペラを読む」大宮信光
○「スター・ウォーズの部屋」渡辺麻紀、大森望、添野知生、柳下毅一郎
○「老いたる霊長類のためのフェミニズムSF」牧眞司、柏崎玲央奈
○「少女漫画(SF)の部屋」柏崎玲央奈、須藤玲司
○「サイコドクターあばれ旅・SFセミナー特別篇」風野春樹
○「ヴァーチャル読書会」森太郎
○「ネットワークのSF者たち」森太郎、田中香織
○「ほんとひみつ−つねならぬ本編−」&「オークション」三村美衣、牧眞司、北原尚彦、日下三蔵、代島正樹
○「最新SFアニメ事情’99−ここが見どころ聴きどころ−」日下三蔵、さいとうよしこ、須藤玲司
○「最新アメリカSFTVドラマ事情’99」堺三保
○「お茶大SF研の部屋−これまでの25年とこれからのこと−」野田令子
○「真夏の前のホラーの部屋」倉阪鬼一郎、東雅夫、大森望
○「作家ってなぁに?」星敬、鈴木力

問い合わせ先
〒229-1103 神奈川県相模原市橋本6−4−7−805 浜田方
SFセミナー事務局
TEL&FAX:042−772−0280

ネット環境にない方にもぜひお知らせの上、お誘い下さい。
ではでは、当日お会いしましょー。

1867//梅原克文と松本清張 (1999/04/26 13:26:27)
MAIL::たかはし
梅原書簡のことを考えながら松本清張「黒い手帖」(中公文庫)を読んでます。
清張の推理小説批判と梅原さんのSF批判は、「マニアばかりが喜ぶようなものを書いていては駄目だ」「日常的なリアリティがなければ駄目だ」(それがないとマニアにしかうけないから)というスタンスが共通していて趣深い。
「相変らず空疎で、コケ威し的な形容詞。これでもか、これでもかと、押しつけてくる煩雑で虚しい文章……これでも小説か、と言いたくなった」(p.24)
なんて、梅原さんも書きそう。

>ハルキ文庫
なんとなく、創刊して間もないころの角川ホラー文庫に似ているように感じます。ちょっと期待。
「作家中心」という感じは確かに強いので、ここはカドホラにならって、ひろく知られた作品とあまり知られていない作品を合わせたようなアンソロジーなんかも出してほしいところです。

>電撃とか、富士見とか
富士見はいまいち肌に合わないのが多いもんで、人から強く勧められたものしかほとんど手に取りません。電撃は手に取る程度はするんですが、買うところまでいくのはあまりありません。だもんで、全体像(がSFべったりかどうか)はよく分からないのでした。

1866//そのかわり「やおい」の人は (1999/04/26 08:50:21)
MAIL::三枝
年がら年中、「やおい」という言葉は適切かどうか、議論しているじゃないですか。
俺、あれ、よく飽きねえな、とか、思うんですが。(「SF」の人も「SFのFは、何のFか?」とか、言ったりしますけど。)

》SFファンの場合は、親しい知り合いの間でも「…はSFか?」が話題になってた

「あんなもの、漬け物(SF)じゃねぇ」ですね。
だったら、その辺のスーパー(そのあたりにある本屋)で、漬け物(小説)買うなよ、とか思う私は変なのだろうか?
私はそこまで行かないと買えない老舗の漬け物屋がやたらとある江戸時代経済より、スーパーどころかコンビニでさえ漬け物が買える現代の方がずっとうれしいなあ。
だって、漬け物(小説)なんて、日常消費するものじゃないですか。

1865//サンリオ (1999/04/26 04:08:31)
MAIL::roughbox
初めまして。時折読ませていただいてます。
サンリオのお話が出ているようですが、1972年あたりに出ていた
ゼラズニィの「影のジャック」は再刊されて居るんでしょうか。
中村氏が新訳されるとのお話も聞いたことがあるんですが、事実無根やも知れません。
こういう質問をする場所ではないでしょうが、ご存じの方がいらっしゃいましたらご教授下さい。

1864//こだわり方に違い? (1999/04/26 00:50:11)
http://www.cc.rim.or.jp/~deltelta/cleanup/ MAIL::Δ
やおいもSFも、ファンが自らを「…ファン」と
意識しているのは同じだと思いますが、何が「…」
の範囲に入るのか?という話が始まるときに、やお
いの場合は、「著名な作家がやおいに対して何か書
いた」ような、きっかけみたいなものが必要のよう
な気がします。そういうことが無い限り、普段はあ
まり意識していないという印象です。

しかし、SFファンの場合は、親しい知り合いの間
でも「…はSFか?」が話題になってたような気が
します。

1863//大森さん (1999/04/25 22:07:37)
MAIL::三枝
重箱の隅的な言い方をして申し訳ありませんし、そもそも私が言葉足らずだったのですが、私が書いた、

》商業出版なら最低のロットでも5000は越しちゃいますから、(1848)

は、冬樹さんのおっしゃった、

》テレビでCMやったり量販ルートに乗せたりする(1846)

といった大量生産漬け物屋的意味の、「商業出版」です。

》初版5000部以下の本が新刊の大半を占める専門出版社

なんかは、私も仕事上本を購入することも多いのですが、私の専門分野では二大大手である「共立出版」と「東京化学同人」からでさえ、私は長年、「老舗の漬け物屋」的直接販売サービスを受けておりますし、そうでない購入ルートは、「駅地下での京の名店フェア」的な、学会期間中展示即売サービスとかを経由しています。
どうも専門書の出版社は、全般に、「頼まれれば一般書店(デパート)にも出すが」「ものによれば一般書店(デパート)にも出すが」といったところの、老舗漬け物屋であろうと、私は思います。

あまり、小説の(商業的な)売り方ではないと思うのですが。

1862//サッカーと携帯と (1999/04/25 21:57:06)
MAIL::なひ
>>サッカー
稲本に加え,遠藤の怪我も.中盤が怪我かつ疲れ
ちゃってたのが大きいような気がします.とはいえ,
中盤が元気でも,1-2くらいでしょうねぇ...^^;
ともあれ,素晴らしいパフォーマンスでした.
お疲れ様 > U-20のみなさま

>>携帯(って,一人で...
今日のNHK特集は,携帯電話を題材とした
特許ネタでした.CDMA2000とWCDMAについて,
クアルコム(CDMA2000)中心の番組作り.
極力中立的に作ってあるとはいえ,
DoCoMoは苦々しく,IDOとDDIセルラーは好ましく
見ていたことでしょう...

1861//国民の義務と権利か…… (1999/04/25 21:09:10)
MAIL::三枝
》新潮社でも、初版1500とか2000とかの本はそんなに珍しくないですよ。

それ、編集がやりたがって、営業がやりたがらない本じゃないですか。
そのくらいの部数なら、

》シェアを維持する(書店の棚をとる)ために、

という、意味はない。書店にまわりきらないので。
編集者を遊ばせない、とにかく忙しくさせておくという意味はあるかもしれませんが。それは、営業的にペイしなくても何もやっていないと不安だからといった理由なんでしょう。あとは、編集者のノルマですね。ノルマをこなすために本は作るが、営業にいった段階で出してもどうしようもないような部数に落ちる。
5000部2000円でペイする本を1500部で採算が取れるようにするには、設定すべき金額は6000円くらいになりませんか? でも、実際には4000円くらいで売っているはず。
だからそういった部分を削るしか、この先出版社が生き残る方法はないわけで。

》質の高い原稿を供給できる作家だけが残るわけじゃないのは、他社との競争がある以上当然ですね。

うーみゅ。あたしゃ、「質」って言い方はしたくないんですね。「質」というと、自分の「好み」と区別がつかなくなっちゃうんですよ。
売れるってことは、消費者に求められたってことでしょう。多少の運不運なんかもあるんですが、消費者に求められる作家が生き残るってのは、事実じゃないですかね。

1860//選挙に行かなきゃ (1999/04/25 14:41:16)
http://www.ltokyo.com/ohmori/ MAIL::大森 望

#1848 三枝様

>商業出版なら最低のロットでも5000は越しちゃいますから、隠れた、知る人ぞ
>知る商品では、残れませんので、やはりそれなりのことは考えないとまずいわけで
>すよ。

最低ロット5000ってことはないですね。部数が減れば値段が上がるだけです。さすがに500部以下とかだと、取次を通す意味がほとんどなくなっちゃだろうけど。
新潮社でも、初版1500とか2000とかの本はそんなに珍しくないですよ。ジョン・バースの『キマイラ』なんか、そのぐらいじゃなかったかな。
初版5000部以下の本が新刊の大半を占める専門出版社もあるんで、それを商業出版じゃないというのは言い過ぎでしょう。
アメリカのスモールプレスだと、通販が主体になるわけですが、日本ではまだまだ書店売りが主力なので、少部数でも東日販(……とまではいかなくても、地方小出版流通センターとか)を通って出ていくことになります。ネット通販があたりまえになってくれば、このへんの事情も変わってくるでしょうが。

>それよりも、大企業の大量生産された料理が、その辺りのレストランで出す料理よ
>り、非常にしばしば、ずっと旨いこと、旨くないと商品として必ず淘汰されるので、
>どの料理もそろって最低限のレベルはクリアしているってことは、ちゃんと評価する
>べきだろう考えます。

「最低限のレベル」をどこに置くのかはかなり問題。少品種大量生産型のベストセラーならある程度あてはまるんですが、本の場合は、シェアを維持する(書店の棚をとる)ために、毎月、一定数の品種の商品を送り出さないといけないわけで、ファミリーレストランのメニューとは事情が違いますね。
新刊点数が重視される結果、中小専門店とくらべて品質管理がおざなりなものになるってことはよく言われる現象です。編集者も、来た原稿を右から左に本にするだけ、みたいな。
もちろん、右から左に本にした結果が思わしくない作家はどんどん淘汰されてゆくわけですが、その結果、質の高い原稿を供給できる作家だけが残るわけじゃないのは、他社との競争がある以上当然ですね。

1859//国際救助隊、出動せよ (1999/04/25 09:14:15)
http://web.kyoto-inet.or.jp/people/ray_fyk/ MAIL::冬樹蛉

>高橋ま さま
>もちろんイアン・ワトソンとか…。

イアン・ワトスンは早川・創元が救ってくれてるので安泰かも。むろん油断
は禁物ですから買い支えたいものです。しかし、ワトスンみたいな正統派のバ
カ(笑)を好む人が少なくないようなら、新潮のダグラス・アダムズをどこか
救ってくれー。『疾風魔法大戦』(トム・ホルト)を喜んだ読者はきっと買う
はずだー。


>大森望さま
>みんなそんなにサンリオが好きか(笑)

新潮も好きです(笑)。水見稜、帰ってきてくれー。

>サンリオの問題点は、玉石混淆が過ぎたことですね。作品の質もそうですが、
>ふつうのSFファンが読んで、どこが面白いのやらさっぱりわからんという
>ものがけっこうあった気がする。点数を半分に絞って勝負すれば、もう少し
>はやく定着したかも。

経営的には玉石混淆が問題というのは首肯けますが、消費者としての私見を
言えば、悪い意味でスノッブだったところにいちばん反感を覚えた気がします。
もっと表面上はミーハーにしてほしかった。「ブンガクサクヒーン!」みたい
な雰囲気を与えるところが、“たかがSF”なのになにやら気色が悪い。クオ
リティーで主流文学を凌駕する(というか、すでに次元がちがう)ものが混じっ
ていても、「いやもう、私らしょせんSFですから」というダンディズムが欲
しかったですね。小説なんて、ノーベル賞作品であろうが芥川賞作品であろう
が、どのみちこの世のはみ出しモンが好むいかがわしーいものにすぎないわけ
ですから、こんなもん堂々と出しちゃってすみませんみたいなかっこよさが欲
しかったことです。小説ごときものは、大部分の人にはなくてもいいもんで
あって、その無用の長物が好きで書いてる・出版してる・読んでるという、河
原乞食の裔の者としての自覚がなくなると、本来の猥雑なパワーもなくなるよ
うな気がします。ヘンにサブカルおたくっぽい斜に構えた感じがレーベルとし
ては嫌いだったなあ。


>今買い支えるべきはソノラマ文庫……かなあ。ハルキ文庫も、今後の展開に期待し
>たい人は、今出てるものから買っておくほうがいいかも。

ハルキ文庫には大いに期待してます。がんがん行けー。電子書店パピレスも
がんがん行けー。私は出版社の経営者でも作家でも翻訳家でもないので、がん
がん行って出すもの出して伝説となるなら、短命のベンチャーがどんどん出て
は消えて行ってくれたほうが面白い。友だちや知り合いに一時的にせよ路頭に
迷ってほしくないという気持ちはありますが、残るべき才能のある人なら、ど
こに流れてゆこうがファンは買い支えることでありましょう。それこそ、妹尾ゆふ子
とか。読者は残酷ですが、その残酷な読者に、どこで踊っていても木戸銭を投
げてもらえる人だけが真の藝人として残ればいいだけの話だろうと。

#それにしても『こちらニッポン…』の瀬名秀明の解説はすばらしかった。わたしゃ
#あれだけでまた買ってしまいました。


私が億万長者だったら、最初から撤退(というか、打ち止め)時期を定めた
文庫ってのを作ってみたいなあ。「フユキ文庫は、五年限定で好き放題やります」
みたいな。で、時期が来たら、権利の一切合財を目をつけた既存の出版社に格
安で譲渡して、なにごともなかったかのようにやめる。壮大な同人出版ですね。

「スコット、あれの翻訳権を押さえてこい。ブレインズの分析によれば、大森望
が引き受けるにちがいないそうだ」
「はい、パパ。しかし、あれはすでに早川書房が押さえたという情報が……」
「ごたごたと面倒な駆け引きがいるようなら、早川書房ごと買ってしまえ」
「はい、パパ」
「ペネロープ、古沢嘉通は誘拐できたか?」
「万全ですわ、トレイシーさん。いまホテルに缶詰にしてサッカーを観せてい
ます」
「さっきジョンから連絡が入った。イギリスでなかなか見どころのある特殊な
作家が湧いて出たようだ。念のため、柳下毅一郎の身柄を拘束してくれ」
「了解しました――パーカー?」
「はい、お嬢さま。お車の用意はできております」

――とか(笑)。

1858//なんか終わってた (1999/04/25 03:25:41)
MAIL::柳下
まーあんだけバテバテじゃあなあ。本山くんとか、すでに終わってた感じ。

最後の最後で稲本の怪我が効いちゃいましたねえ。この敵はオリンピックで!って全然終わってねーじゃねーかよ。

1857//昔話 (1999/04/25 03:11:09)
MAIL::古沢
わしが就職活動をしていたころ、サンリオを受けたとですよ(笑)。
二次面接かなにかで、あんたのところのSF文庫は、翻訳SFファンの喜ぶセレクションを
しとらん。わしが入って立て直してあげましょう、とかいった覚えはある。

「出版とか映画とかやりたがる人ばかりだけど、ほしいのは営業なんですけどねぇ」と言わ
れて、落ちた(笑)。遠い昔の話ですだ、ゴホゴホ。

1856//スペインは強かった…… (1999/04/25 03:10:35)
http://plaza22.mbn.or.jp/~kunikikuni/ MAIL::国樹由香
完敗でしたね。
途中から画面観てるのが辛くて辛くて。
でも、選手は笑顔を見せてくれたし、
彼らのこれからに期待します!

1855//力負けだけど…… (1999/04/25 03:05:02)
MAIL::古沢
あそこで狙ってオーヴァーステップをとるなら、本山へのPKも取れよ、と思ったことで
あったよ。負け惜しみだけど(笑)。

ようやく仕事ができる、というのは家主とおなじ。やれやれ、お疲れさん。

1854//スペインつぇーわ。 (1999/04/25 03:03:34)
MAIL::タニグチリウイチ
でもまあここまで楽しませてくれたってことで感謝。
次は五輪予選ってとこですかニッポン的な騒ぎ所は。

関係ないけど山本周五郎賞、小野不由美さんか新井
素子さんが獲得する可能性ってあるかなあ新潮的に。
残りが山本文緒さんと重松清さんだからなあ。

ねよ。


1853//1対3で負けた試合でしょう。 (1999/04/25 03:02:01)
http://www.ltokyo.com/ohmori/ MAIL::大森 望
しかしやっぱり石川先発だったと思うけどなあ。
けっきょくポルトガル戦がいちばん印象的でしたね。
これでやっと仕事にもどれる――と思うとSFセミナーか(笑)


1852//講談社文芸文庫だな、 (1999/04/24 18:31:54)
MAIL::三枝
薄い本は他のだいたい倍、厚い本も他の5割増しくらいの値段がついている(流通の手間を考えると他の文庫の薄い本が安すぎるのか?)のだけれど、買っておかないと花田清輝とか柄谷行人、坂口安吾辺りを文庫で出すところがなくなるのではないかという恐怖感にかられて買います。
しかし、同じ本を二冊買ったりはしないなあ。そうじゃなくて、目当ての本のついでに、そのシリーズを信用して、聞いたこともない他の作家の本も適当に一冊買うのですね。(マニアックな作家を掘り出して来るんだ、あそこがまた。面白いか?と問われると、全然面白くないんだけど。)
まあ、創刊10周年は過ぎたらしいです。大江健三郎ブームの時、もうけた財産で維持されているのかもしれないけれど、最初から割り切って高い値段をつけておいたのが良かったのでしょう。初期に出した本はどれも順調に版を重ねている様子があります。巻末に作家の著書目録があって、他社で出ている文庫まできっちり網羅されていて便利だし、編集の良心も感じさせます。
つまり文芸文庫は、私みたいな人間が何人かで維持しているのじゃなくて、おそらくそういったきちんとした仕事を普通の読書家に評価されて、経営が成り立っているのだと思います。

それにしてもなあ、あんまり良い話(私はこんなに買っている)ということばかり聞いていると、実際に自分が出版事業なんかをやった時には、思いの外売れなくて、「このジャンルの客は本に金を払わないんだ!」とか、八つ当たりしそうでやだなあ。
普通、人は、本なんかにそんなに金はつかわないものですよ。
小説やっている人は、他の小説をライバル視するより、そもそも小説はTVやビデオ、漫画、ゲームの客をどれだけ振り向かせるかなのだと、考えを変えた方が良いのじゃなかろうかと思う。

1851//サンリオSF文庫など。 (1999/04/24 15:54:07)
http://www.ltokyo.com/ohmori/ MAIL::大森 望
みんなそんなにサンリオが好きか(笑)

オレ、ずいぶん買い支えてたんだけどなあ。サンリオSF文庫主要購買層の中核にいたという自信はあるので、「古手のSFファンに対する怒り」はありませんね。つまんないやつまであんなに買ってたのにどうしてつぶれるかな。

歴史的正確性を期すために言っておくと、サンリオSF文庫は「売れなかったから廃刊になった」わけではありません。売れてたわけじゃないけどさ(笑)
まあ、全点10万部以上とか記録していれば今も続いていたかもしれませんが、あの時点でハヤカワ、創元並みの平均初版部数を達成していたとしても、たぶん廃刊になっていたはず。
このあたりは専門出版社じゃない弱み。アスキーとか福武(ベネッセ)とかもそうですが、経営方針変更とか本体のリストラとか株主総会とかの影響で、しごく簡単に「特定出版部門からの撤退」が決まっちゃったりするわけで。

もっとも、専門出版社だと、そもそもサンリオSF文庫創刊当時のような莫大な初期投資(200点とか300点とかの版権を押さえたって話で、それだけも億単位の金額が動いたのでは)は不可能だったはずなので、いちがいに餅は餅屋とも言えませんが。並べている商品は似たようなものでも、商社のアンテナショップ型と老舗の漬物屋とでは考えかたが全然違うってことですか。

じっさい、末期のサンリオは、ディック人気を原動力に、それなりに商売になる文庫としての地位を確立しかけていたわけで、あのあたりでバックリストにリストラかけて点数を絞っておけば、それなりに存続できたかも。扶桑社ミステリーが、わりとそういう道をたどってるような(莫大な初期投資でスタートしたサンケイ文庫からの既刊リストラ・路線変更による生き残り)。

娯楽SF系をもっと早くからたくさん出しておけばよかった、という細田説には必ずしも賛同しません。新潮文庫で翻訳SFはじめたときは、やっぱり最初は娯楽SFから入るべきかと思って、レズニックとかやってみたんだけど、SFマニアにも一般読者にもあまり喜ばれなかった印象が。ま、作品選択がまずかったのかもしれませんが。

サンリオの問題点は、玉石混淆が過ぎたことですね。作品の質もそうですが、ふつうのSFファンが読んで、どこが面白いのやらさっぱりわからんというものがけっこうあった気がする。点数を半分に絞って勝負すれば、もう少しはやく定着したかも。
「サンリオは訳が悪い」という風説に関しては、既存出版社の営業担当が口コミで広めたという風説を聞いたことがあるけど、どうなんでしょうか。全体的な翻訳のレベルは、ハヤカワや創元とそんなに変わらない気がします。いちばんひどいもので比べると、サンリオが突出してひどかったのは否めないけど。
しかし、老舗の漬物屋の立場からすると、いきなり近所に巨大商社がアンテナショップをすごい品揃えで開店しちゃったわけだから、共存共栄とかいう以前に、危機感を覚えちゃったのは当然ですね。老舗の漬物屋に昔から品物を卸している個人漬物業者たちだって、あんまりいい顔をしなかった。このへん、たんなる漬物好きの消費者とは考えかたがちがってくるのもしかたないところでしょう。

今買い支えるべきはソノラマ文庫……かなあ。ハルキ文庫も、今後の展開に期待したい人は、今出てるものから買っておくほうがいいかも。


1850//古手のSFファン (1999/04/24 11:19:44)
MAIL::みらい子
おれから見ると細田さんも…(思ったより多くの人に喧嘩を売ることになりそうなので以下略。とか書こうと思ったら、溝口くんがもっと若いことを書いていた。しくしく)。
サンリオSF文庫の頃は高校生だったけど、お小遣いためていくつか買いました。あとは立ち読み(笑) 伊勢佐木町の有隣堂の中2階の一角が聖域だったあのころ…(遠い目)。
おれもケイト・ウィルヘルムがいいなあ。「鳥の歌…」とかクローン騒ぎに乗じて出せば売れたのに。もうちょっと遅いよな。

#細田さんのお名前は「ノヴァ・マンスリィ」のSFマガジン考課表で。あとリストの人って評判。しかし口悪い(失礼)っていうか、手厳しいのが芸風だからネットの人々がなぜあんなに震撼するのか不思議で。

1849//んー、オレとしては (1999/04/24 11:00:42)
MAIL::細田
サンリオの作品や商業的戦略の、どれが良かったか・ダメだったか、っていう話よりも、今(あるいは、サンリオ以後)、この出版社のこのシリーズを多少支えている(支えたことがあるが、結果としてやっぱダメだった)という話を聞きたかったりして。社会思想社のファンタジーとか翻訳ミステリーとか、大衆文学館とか岩波文庫とか。

1848//ああ、まずい、 (1999/04/24 08:46:41)
MAIL::三枝
マイナーな趣味の話で和んでいてはいけませんね。

自分が愛用者だったことと、その商品を商業的に評価するってこととは全然べつなわけでして。

》贔屓にしてくれる少数の客で自分の店だけが細々と続けていけたらいいとしか思っておらず、テレビでCMやったり量販ルートに乗せたりする気などさらさらない

ような方は、もちろん量販ルートである日販、トーハンなんかに乗せる商業出版などはする必要がないわけでして。同人誌なりネット出版なりで、少数のお客にそれなりのお値段で、特別な、とびきりの商品を領布されれば良いわけです。
商業出版なら最低のロットでも5000は越しちゃいますから、隠れた、知る人ぞ知る商品では、残れませんので、やはりそれなりのことは考えないとまずいわけですよ。
つまり、工場のラインで作られる大量生産の冷凍食品が、小さなレストランの料理ほど個性的でないってのは当たり前のことでして。それに文句を言うのは筋違いなんですね。
それよりも、大企業の大量生産された料理が、その辺りのレストランで出す料理より、非常にしばしば、ずっと旨いこと、旨くないと商品として必ず淘汰されるので、どの料理もそろって最低限のレベルはクリアしているってことは、ちゃんと評価するべきだろう考えます。

1847//イギリスSFっていうと (1999/04/24 04:48:07)
MAIL::高橋ま
関西のかたがたの布教でイギリスSFと聞くと、なんとなくぽわんとしてしまいますが…。
ボブ・ショウとかマイクル・コニイとかクリストファー・プリーストとかもちろんイアン・ワトソンとか…。うっとり。
高橋的には、マイケル・ムアコックの非エターナルチャンピオンものを出してほしかったな。「グロリアナ」とか。

1846//大きくもならず潰れもしない漬物屋がほしい (1999/04/24 03:35:17)
http://web.kyoto-inet.or.jp/people/ray_fyk/ MAIL::冬樹蛉
>♪きむらかずしさま

となると、ついでに『世界Aの報告書』(B・W・オールディス)を復刊
してほしい――てなことはまったくなくて、あれは翻訳が出た当時ですら、
もはやほとんど驚きのないヌーボーロマンまがいのメタフィクションでした
ね。メタフィクションのためのメタフィクションで、おまけにネタも全然面
白くない。「なんでいまごろこんなものを?」と首を捻ったものでありまし
た。

冗談抜きで蘇らせてほしいのは、『アンティシペイション』(C・プリー
スト編)です。早川の『アザー・エデン』もそうですが、イギリスSFらし
いイギリスSFは、なぜかすぐ消えてしまいますね。渋いイギリスSFのほ
うが日本人の好みかもしれないとすら思えるのに、やっぱり地味すぎるとい
かんのかなあ。知ってる人だけは知ってる、小さいがやたらうまい和菓子屋
とか漬物屋みたいな路線もアリだと思うんですね。贔屓にしてくれる少数の
客で自分の店だけが細々と続けていけたらいいとしか思っておらず、テレビ
でCMやったり量販ルートに乗せたりする気などさらさらない地味〜な一流
店ってあるじゃないすか。

地味といえば、サンリオには、フランスSFってのもありましたね。『着
飾った捕食家たち』(ピエール・クリスタン)なんてのはけっこうお洒落な
頽廃感が漂っていて、英米に慣れた舌には新鮮なものがありました。美輪明宏
あたりに解説書いてもらって売りに入ると存外に若いコにウケるかも(笑)。

1845//ケイト・ウィルヘルムなどいかがでしょう (1999/04/24 02:26:56)
MAIL::おみ
はじめまして。おみともうします。
サンリオ文庫、読んでました。「杜松の時」とか好きでしたが、復刻するなら「鳥の歌いまは絶え」の方だと思います。ミステリーの人になっているので、そちらの読者をひっぱってくる。のは、無理ですか。
ミステリの邦訳2冊しか見かけないし。

ハリスンの「囚われの世界」、バージェスの「どこまでいけばお茶の時間」ついでに、なぜSF文庫なのかロザリンド・アッシュの「蛾」と「嵐の通夜」。また読めたら、目頭熱くなることでしょう。引っ越しのどさくさで売る本と残す本を一部取り違えて以来、目にしてない本たちなので。

半端なSF読みの、極めて個人的な復刻希望で、失礼いたしました。



1844//ディック本タイトル (1999/04/24 02:16:07)
MAIL::♪きむらかずし
新サイバーショット買いました(って、掲示板が違うって)。

ディックのタイトルって妙にインパクトがあるやつが多いですね。
そういえば『最後から二番目の真実』も復刻してもらわないと。
冬樹さんの『迷子から二番目の真実』のモトネタですからね。

1843//砂布巾さんへ (1999/04/24 00:03:51)
MAIL::均一蝋hosoda
ついつい反論??してしまいましたがーお互い「非常に気まずい」(巨大字)書き込みであったかもしれないです???本当に残念です。でも誰も気にされていないと思いまーす。大変失礼いたしました−。
1842//サンリオ文庫の想い出 (1999/04/23 23:38:46)
MAIL::ぽんぽこ
はじめまして大森様。
サンリオ文庫、さして愛読していたわけではないのですが、乱丁本がとても多かったと記憶しています。
あるとき、(なんの本だったか忘れたが)かなりひどい乱丁本に当たってしまったため、「結末は立ち読みですませましたので、替わりの本を送っていただけるのでしたら,どうか新刊をください」と、図々しい手紙をつけて送りましたところ、新刊を二冊、いただくことができました。
これで味をしめて、新潮と文春で同じことをやったのですが、おなじ本に、送料分の為替つきで返ってきました。ガッカリでした。(当たり前ですね)
そういう太っ腹なことばかりしていたから、潰れたのかも・・・・。

1841//訂正 (1999/04/23 21:28:22)
MAIL::三枝
いかん、「小栗虫太郎傑作選」は、新潮ではなくて社会思想社の現代教養文庫でした。
小栗・夢野・久生で「異端作家三人傑作選 全15巻」だそうで(←おいおい)。
それ、みんな普通、夢野久作の方は、ちくまの全集で揃えるだろうし、顎十朗捕物帖のない久生十蘭のシリーズなんて(教養文庫のはない。各人5巻にするためか?)要らないと思うなあ。

1840//そうそう、訳が悪いって言われていた。 (1999/04/23 21:18:00)
MAIL::三枝
》「エレンディラ」がマイナーってこたないでしょう。

おお、ラッキー。いや、マジックリアリズムが好きだなんて、恥ずかしくて人には言いにくいでしょ?

》ちくまって言えば文庫の全集、売れてるんですかね。

あっ、それ買っているの、私です……(冷汗)。
「ニーチェ全集」でしょう、「泉鏡花集成」「岡本かの子全集」「梶井基次郎全集(これ、一冊なんだけど・笑)」「中島敦全集」。あと、イェイツの「ケルトの○○」シリーズとか、「失われた時を求めて」や「プルタルコス英雄伝」、「千一夜物語」等々、持っていて、ずらっと並べているんですね。ちくまって、文庫の背が非常に上品な色で、本棚に映えるんですよ。ちくまの全集があると、ついふらふらっと買ってしまう。
全集物好きってのもあるのかなあ。今、新潮では「小栗虫太郎傑作選」、中公では「潤一郎ラビリンス」を買っていたりして。
こういうの、悪趣味なんでしょうか?

そう。そういえばなんであの頃サンリオ文庫をやたら買ったかと考えたら、背が上品なんですよ。ハヤカワなんか青くて、本棚で浮くじゃないですか。並ぶとすごい圧迫感がある。で、サンリオだと白くて、創元より更に字体が慎ましくて、並べたら綺麗なんですよ。
その「慎ましさ」が本屋で「地味さ」に繋がって、目立たなくて売れなかったのかもしれませんが。私は好きだった。

》訳が悪いと言われていた。

誰が言い出したのか知りませんが、それ、ものすごく有名な話でしたね。本当に良し悪しがわかって言っていたのか、伝言ゲームだったのか。「あんなもの、買ってはいけない」って雰囲気があった。あたしゃ、こそこそ買いましたよ。(なんでかサイバーパンクが出た時も、あのサブジャンルの訳は全部悪いと言われていた記憶がある。ひどい営業妨害ですな。今にして思うと。)
まあ、原文と読み比べたわけじゃないのであれですが、もし本当に悪いのなら、復刻しようとすると訳し直しが必要なわけで、ちょっとお金と時間がかかってしまうことになりますが。

1839//自己フォロー (1999/04/23 19:31:32)
MAIL::齋藤
>(ていうか、基幹系はだいたい取ります)
財布が許せば、です。

1838//「PCが死んだ日」 (1999/04/23 19:27:18)
http://www.imasy.or.jp/~saitou/indexfr.html MAIL::齋藤
あ、違うか。
でも、セントラルにボコンとメインフレーム置いて、何もかも制御する
っていうのは、リスク管理の面から見て好ましくないのではないですか?
‥‥というのが「コンピューターが死んだ日」の教訓ではないかと(こ
ういう読み方は良くないのでしょうか(^^;
ユニクスサーバー機でも単体の函で性能的にはオーケーでも、2重化
ってことでクラスタ構成取ったりしますよね。(ていうか、基幹系は
だいたい取ります)
「‥‥死んだ日」のキモの一つにセントラルがダウンして都市機能が
全滅するアイディアを挙げられると思いますが、さすがに、これはちょっと
受け入れ難い感じがします。エラーが蓄積して、ってのも良く解らな
いし‥‥(メモリリークみたいなものかしらん)。
ISPまわりのアナロジは納得。たぶん、コストパフォーマンスの
兼ね合いで常にこういう形態への需要は残るのではないかと(わた
しは思います)。
#そういえばX端てシンクライアントですよね。

「サンリオSF」わたしはサンリオSF文庫の表紙絵を集めたイラスト
集を図書館で見つけ、何度となく借りました。でも、サンリオSFの本
を見かける本屋に行く頃にはすでに古本屋の高嶺の花でありました。

1837//「コンピュータが死んだ日」論 (1999/04/23 18:45:38)
MAIL::akaosug
この小説では人々の家にあるのは端末機のみで回線を通じてメインフレームコンピュータに接続して課金されるというのが大きな枠組みです。ところがワークステーション(パソコン)の登場によって、自宅のコンピュータによって処理を行い、インターネットで必要な情報だけ交換するというモデルが登場すると、メインフレームモデルは古臭くなってしまいました。しかし現在では、家にあるのはブラウザだけ動くシンクライアントで、コンピューティングはISP上のサーバで行われ、利用者はISPに利用料金を払うモデルになりました。ここいらの現実の変遷を考慮して読めば、現代でもけっして古びてないと言えるでしょう(ほんとか)。
ただ、これらのパラダイムシフトはユーザの要請によって起きたというより、テクノロジー進歩によるシーソーであって、マイクロチップの量産化がパソコンによる分散処理を実現し、サーバマシンや記憶装置の低価格化がサーバによるコンピューティング化をもたらしただけです。ユーザの要求する計算量がサーバのコンピューティングパワーを上回るようになれば、また分散処理の時代に入ると思われ、そして次にまた、、、あ、くどいすか。

> サンリオの失敗
当時のイメージとしては、
監修の山野浩一さんってちょっと趣味が変と思われていた。
訳が悪いと言われていた。(僕は気がつかなかったけど ^^;)
表紙が妙に地味だったり、突然竹宮恵子だったり(まだマニアには軽い作家と思われていた)
とかあると思いますが、買い支え、、、サンリオって早川なんかより大企業のイメージあるじゃないですか。グレンジャーとかも古本屋ではよくみかけますね。個人的にはダルダロスの2、3を逃したのが悔しい。
「エレンディラ」がマイナーってこたないでしょう。ちくまって言えば文庫の全集、売れてるんですかね。ああゆうの、広瀬正とかまたやればどうでしょう。全集は並べると本屋で目立つという利点があると思います。

1836//復刊希望 (1999/04/23 17:57:42)
http://www.bekkoame.ne.jp~smatsu/ MAIL::松浦
というよりも、いつか自分で復刊してやりたい一冊。
瀬川昌男「火星に咲く花」
昭和33年に少年朝日新聞に連載され、後に講談社から単行本で出た、おそらくは日本最初のハードSFです。

地球と火星を巡る少年少女(ここらへんが時代を感じさせる)の冒険を軸に、火星テラフォーミング計画、地球政府と火星政府の政治闘争に、彗星からのイオンフラックスによる酸素の輸送、光子宇宙船「宇宙の蛍」号と途中加速を伴う軌道制御、などなど、なんであの当時、しかもジュブナイルで、という大ネタを連発した小説です。

児童文学の歴史からいくとどうなんだろう、どことなく「笛吹童子」や「紅孔雀」のテイストが残っている感じもあり、ちょうどリアリズムとそれ以前の説話的少年文学の間ぐらいに位置するのかしらん。

売れないことなど百も承知、でもこれを読まずしてハードSFを語るなかれな作品なので、少部数だろうが電子出版だろうが、なんとかしてもう一度目に触れる形でだしてやりたい作品です。

瀬川さんにはこのほかにもいくつかSF系の児童文学作品がありますが、この「火星に咲く花」が一番面白いと思っています。

ハルキ文庫とは関係ないか。でも、なにより私がもう一度読みたいので。

松浦

1835//それにしても、良いタイトルだよな。 (1999/04/23 16:52:08)
MAIL::三枝
「銀河の壺直し」
うっとり……。普通、まともな日本語の語感では、絶対に思いつかないよなぁ。「壺直し」と数回つぶやくだけで、なんかうれしいというか。「ブラッドマネー博士」ってのも、クルよなぁ。
「ステンレス・スチール・ラット」は、そうか、サンリオだったんだ。きれいさっぱり忘れていた。今、ハリスンの本って手に入らないのかなあ。「コンパス・ローズ」とか「ラスプーチン」とか「エレンディラ」とか。あの頃はやたらにサンリオを読んだものだったけれど。そういうマイナーな人間には二度となりたくないというか、親兄弟がいやがるので、もう止めようというか……。

1834//わ。 (1999/04/23 15:51:51)
http://member.nifty.ne.jp/usagiya/ MAIL::妹尾ゆふ子
わわわ。ありがとうございます>細田さん
ひょっとして買い支えていただいているのでしょうか。ファンタジーはもうお読みにならないのかなあと思ってたんですが。読まないけど買うとか。あっ、なんて心がひろい。

ただまあ、たぶん読んでおもしろがってくださるような方はすでにご購入済みではないかと、わたしの本についてはそう思います。
読者層の絶対数が少ないとこに、変化球じゃなくて直球すぱすぱ投げてる感じなので、もうちょっとなんとかしないと新しい層は開拓できないんじゃないかと。
わかってるならやれよ>自分
てな感じですか。

復刊方面に話題を戻しますと、復刊してほしいファンタジーとしては、井辻朱美さんの『エルガーノの歌』なんかが筆頭なんですが。
ハルキ文庫って感じはしないですかねえ? しかしハルキ文庫には中野美代子さんの『眠る石』なんかも入っているので、その路線ってことで、どうでしょう。

1833//復刊より改訂希望 (1999/04/23 14:25:41)
MAIL::SF人妻
『梅田地下オデッセイ』は、表題作を大幅改訂して欲しいです。あれから梅田の地下街も様変わりしましたからね。書き直しがいがあると思いますよ。うふふ。


>SFセミナー合宿企画

ホラー部屋は人気がありそうな企画(ネットとかアニメとか?)の裏になるようお祈りしてます。出来れば北向きの陽当たりが悪くて寒くてじめじめしてそうな部屋で、飾ってある額をめくったらお札が貼ってたりして、ほんの一握りの人数でひっそりこっそりぼそぼそと――となりますように。灯は青い紙を貼った行燈があればグー。怪談部屋かい。

1832//作家を選ぶか、作品を選ぶか。 (1999/04/23 13:13:43)
MAIL::三枝
》例えば山田正紀さんは、ミステリ系の作品もたくさん出していて、そういう非SF系の読者さんたちが、何か山田正紀さんの作品を読み終えて、「山田正紀さんって他にどんな作品があるのかなぁ」と思って、ハルキ文庫を見たらSFをモチーフにした作品があって、読んでみたら面白かった、ということがあります。つまり、復刻をうまく使うことで非SF系の読者を獲得できる可能性があるかと思います。

溝口さん(はぁと)、ちょー納得っすよぉ☆
なるほど、今の高校生なんかは、「螺旋」とかを読んで山田さんのファンになったあと、調べて初めて「山田正紀って、SFの作家だったんだ〜っ!」と、知って驚くわけですね。
わはは。いかんな(反省)。自分の常識で、なんでもはかってしまったら。
ふむふむ。だとするとSFの新人賞も、とりあえず作家さんに「SFで」デビューして頂くだけで意義があるのかも……(あわわ)。

えっと、ねえ。
私が今の復刻SF文庫のラインナップを見て、気にかかることは、それが作品ではなく作家で選択されて出版されているように思えるからなんですよ。
確かに、日本の出版制度って、新人以外の小説は「信用買い」ですよね。要するに、商品がまだできていない段階で、職人の腕を見込んで「えい、やっ」と手付けをうってしまうような部分がある。だから、出版社は常に屑の商品をつかまされる心配があるわけで、そういった状況では、名前のある、信用のある作家を選んで発注するしかない部分ってあるわけです。新刊、書き下ろしの本はね。
しかし、復刻本の良さってのは、「ちゃんと商品があって、その商品を見て、買うか買わないか決めることができる」って点でしょ? つまり、屑ばっかりを書いた作家の作品でも良いわけです。その人のたった一つの名作だけを買い入れて、それだけを出す、なんてことができる。
それこそが、復刻するって出版法の醍醐味じゃないですか。それをなげうってどうするの?とか、思うんですね。

それとも、作家名で出版するしかないってのは、読者が、本を買う時には作家名で選ぶからなのでしょうか。
とびこみで本を買うと、とんでもないはずれをひくことがあることを知って、読者もだんだんと西村京太郎とか赤川次郎な、「安全パイ」「保証書付の商品」的な本しか買わなくなっているのかも。
だとしたら出版社もいっそ、今の信用買い的な発注法はすぱんと止めて、作家はきちんと完成した商品を出版社にばらまいて、入札によってどこで出版するか決めるってことにすりゃあ良いのにとか、時々思ったりしますよ、私は。

1831//ちょっと京都行ってきます。 (1999/04/23 12:05:14)
http://www.ltokyo.com/ohmori/ MAIL::大森 望
リニューアル版《映画秘宝》の綾辻さんインタビュー。
なので、なにかあってもしばらく対応が遅れます。
まあ、決勝までには帰ってきますが。

1830//うーみゅー (1999/04/23 10:59:57)
MAIL::溝口@書物の帝国
溝口@書物の帝国です。

三枝さま>
説明が足りなかったみたいで、すみません。例えば山田正紀さんは、
ミステリ系の作品もたくさん出していて、そういう非SF系の読者さんたち
が、何か山田正紀さんの作品を読み終えて、「山田正紀さんって他にど
んな作品があるのかなぁ」と思って、ハルキ文庫を見たらSFをモチーフに
した作品があって、読んでみたら面白かった、ということがあります。つま
り、復刻をうまく使うことで非SF系の読者を獲得できる可能性があるかと
思います。ジャンルをクロスさせることができる、というのでしょうか。
#とりあえず、SF作家な人たちは冒険小説やミステリも書かれているの
で、SF読みではない人たちがSFに興味を持ってくれる可能性がでて
くるのではないかと思っています。これはある種、読書の幅を広げる行為
に近いというのでしょうかね。

KAZUTOさま>
古本屋はあくまでもマニア向け、と考えていて新刊で買えるものは
当然出版社の利益になるわけだから、買わなければ駄目でしょう。
ただ、ぼくみたいにSF読みになる時期が遅いと、すでに無くなって
しまった文庫とかたくさんあるわけで、本当に読んでみたいなーと
思う本は仕方がないから買うわけでして。(その当たりは現役の
SF研究会の人たちも同じかと。)デフォルトでサンリオとかなくなって
いたので、今集めている現役の20代前半から10代の読者はある
程度仕方がないことではあるかと。だからできる限り新刊でかえる
ものは新刊で買っていますが、予算制約との兼ね合いもあるし…。
とほほ。

細田さん>
わかりやすく、エンターテイメント性の強いSFっていうのは割とサンリオでも
売れていたのでしょうかね?サンリオSF文庫って今チェックしていて思ったの
ですが、ある種文学的な匂い(つまりメタフィクションとか)が強くて敬遠され
がちだったような気がします。

1829//たかはしさん、 (1999/04/23 10:05:28)
MAIL::三枝
どもども。

》「SFじゃないものが入っているけど、ともかくSFの名前がついているレーベル」もないみたいですし。

そうですね。「ファンタジー」はあるんですけどね。
「SF」とつく雑誌も一誌だけで。(徳間はSFの雑誌も叢書もない状態で新人賞を抱えるわけですね。ちょっと、怖いものがあるかも。頑張って欲しいな。雑誌を出すなら、一年予約前払いの定期購読をするって、約束しても良いんだけど。でも、変に出すとSFMと共倒れになるかも。)

私は昨日から、大森さんが書かれていた、

》自分が翻訳するSFの読者を増やすうえで、日本SFルートは重要なので、サイファイとかサイフィクトとかで別物扱いされると商売上不利益を被ることになるわけです。(1790)

が、気になって、気になって。どう考えて良いのかまだわからないんですけど。つまり、「SF」って名前、それを引き受けることのメリットとデメリットって、実際どの程度なのだろうか、と。

》#なお先ほどは書き忘れてしまいました(_o_)が、ゲーム系も疎いです。

電撃とか、富士見とかは、ゲーム系の色彩が強いのでしょうか。かなりSFっぽかったと思うんです。ゲームって、基本的にSFっぽいと思いませんか? 子供文化にSFって完全に根をおろしているのだと思うんです。だから要は、そこから引退させないことを考える(年齢に応じたソフトをその都度供給する)だけで、「SF」って、生き返るのじゃないでしょうか。

》>どおりで
》「どーりで」みたいなくだけた表現だと思ってました。
》#確かに『火車』の中では違和感あるかも。でも気づきませんでした。

どうも、コメントありがとうございます。くだけている。だから、シリアスな小説には不似合いってことですね。ふむふむ。
私が一番許せないのは「道理で」と、漢字で書かれることなんですが。まあ、そう書く人はいないんでしょうねぇ。

1828//サンリオほか (1999/04/23 09:56:11)
MAIL::細田
>物理的経済的に個人の負担になることではあるけど、古本屋かけずり廻っ てバカ高い金払えるのなら、新刊書2冊買った方が遥かに安くつく話で はあります。(まあ、ほんとは並列にするべき行為ではないんだけどさ)

新刊を買うメリットとしては、作家にもその本出してる出版社にも金が入るわけで。実際的に「支える」ってのは、そういうことを言うのです。

まぁ、サンリオの場合はSFファンがどれだけ本(活字の新刊本)に金を払うのが嫌か、を知らなかったところに失敗の原因があるんじゃないでしょうか。ホースクランとかVとかバトルフィールド・アースみたいな本、もっと早くから出してればよかったのにね。あと、ステンレス・スチール・ラットか。映画化作品ってのもいいでしょうか。

1827//や、ダメってわけじゃないんですが (1999/04/23 09:23:01)
MAIL::たかはし
そういうのはなくなっちゃったのかなー、と思っただけです。はい。ちょっとさみしい。
「SFじゃないものが入っているけど、ともかくSFの名前がついているレーベル」もないみたいですし。

#なお先ほどは書き忘れてしまいました(_o_)が、ゲーム系も疎いです。

>どおりで
「どーりで」みたいなくだけた表現だと思ってました。
#確かに『火車』の中では違和感あるかも。でも気づきませんでした。

1826//しかしまあ (1999/04/23 09:17:22)
MAIL::三枝
大人の読む物はすごく少ないことは確かで。
だもんで、「SFは40すぎると引退(だったっけ?)」などと言われるんでしょうが。
(アニメと同じで、大人の生活感覚と齟齬をきたさないものがあれば、ちゃんとユーザーはつくと思うんですよ。私は。)

1825//専門じゃなきゃダメですか? (1999/04/23 09:11:24)
MAIL::三枝
アンソロジーは別の名前をかぶっていてさえOKなのに?
1824//SFもあるレーベル、じゃなくて (1999/04/23 08:13:40)
MAIL::たかはし
三枝さん(#1819):
>電撃文庫とか、富士見ファンタジア、角川スニーカー、集英社コバルト、講談社X文庫、とかとか……。

少なくとも後ろの二つはSF以外のものも入ってますよね。というわけで「専門のレーベル」ではない、と。
前の三つはどうでしたっけ。「基本的にSFを扱う(SF以外は扱わない・ファンタジーは含めるとして)」文庫になってます? スニーカーは違ったような気が。

>オチがSFなポルノとかやおいは日常茶飯に読みます

オチがSFなものしか扱わないポルノややおいのレーベルってあったりするんでしょうか。こっちは疎いです。

1823//どおりで (1999/04/23 07:45:29)
MAIL::三枝
》他の人間は気にならないのかな、と思ったもので。

書いている本人は気になったんですけどね。
「こんにちは」の「こんにちわ」書きと同じで、漫画世代にはその方が読みやすかろうかと。
私は気になるので、どちらが好きか、何人かの方にコメントしてもらえると嬉しいのですが。

1822//訂正 (1999/04/23 04:04:22)
MAIL::細田
「レスは不要だし、レスも入りません」じゃなくて、「レスは不要です」だけにしておきます。レスじゃなくてレスポンス、か。

1821//ごめん、ひとつだけツッコミ入れさせて (1999/04/23 04:01:18)
MAIL::細田
「道理で」をひらがなにしたものは、「どおりで」じゃなくて「どうりで」が正しいような気がする。オレ、これが1ページ目から出てくる『火車』のハードカバーが、最後までうまく読めませんでした。

まぁ、他人の本は気になりすぎるってことはよくあることだが。これに関するレスは不要だし、レスも入りません。メールにしなかったのは、他の人間は気にならないのかな、と思ったもので。

1820//中小企業の指導をしていた時の経験から言うと、 (1999/04/23 03:20:19)
MAIL::三枝
「客が買わないのが悪い」という会社は、たいてい潰れるんだけどな。
客が欲しがるものを作らないと、ダメだよぉ〜。

1819//SFのレーベルねえ (1999/04/23 03:18:22)
MAIL::三枝
》今SFを専門に扱うレーベルって、ハヤカワSFと創元SF文庫くらいしかないんでしたっけ? 国内作品のレーベルは皆無だったりする?
》#ハヤカワJAはミステリも入ってるしなあ。
》#集英社スーパー(S)ファンタジー(F)文庫くらい……ってんじゃしゃれにもならん。

電撃文庫とか、富士見ファンタジア、角川スニーカー、集英社コバルト、講談社X文庫、とかとか……。しゃれになりませんか。うーみゅ。エロ系ゲーム系のSFなら、いっぱいレーベルあるし、オチがSFなポルノとかやおいは日常茶飯に読みます、というと、普段何を読んでいるのかと問われそうでやだなあ。

1818//三枝さん(#1777)へ (1999/04/23 02:48:05)
MAIL::たかはし
>私は「異形コレクション」自体が長く続くためには、これ以上の
>「SFへの傾斜」は、さけるべきだと思うのです。

そうですね。傾斜しすぎるのは問題かも。ちょっと混ざってる、っていう程度がいいでしょうか。

「SFオンライン=同人誌説」にも、おおむね納得です。「実験的」と言ったら語弊がありそう(=非エンターテインメントっぽい)だから、「野心的」とでも言いましょうか。作家自身の殻や、ジャンル自身の殻を破ろうとする(が故に既存媒体では売りにくい)作品を書ける(読める)場になれば、読者としてうれしいです。で、そういう試行錯誤が、違う形のところで成果を出せれば良いんじゃないか、と。

>どおりで、捜してもみつかりませんよぉ〜。

申し訳ないです(_o_)

>そりゃあ、そうですね。その新人賞をとった人は、その後どこに書くのよ?ですね。

それもあるんですが、そういう賞は少なくはないわけで。
それとは別に、叢書を充実させるには新人にだけ頼っていては難しい、というのもあるかと。

創元にしろ講談社にしろ角川にしろ、新人賞を始める前にすでに叢書(新本格は叢書とは違いますが)がすでにスタートしていたわけで。で、それをさらに推し進めるための人材スカウトのための新人賞、という位置付けだったわけじゃないですか。
新潮ミステリー倶楽部なんかだと、受賞作家の代表格の一人である宮部みゆきでも、「レベル7」のあとはずっと新潮で書いていなかったりする。まあ、これは宮部さんが例外的なのかもしれませんけど(オール読み物・創元でもデビューしてましたし)。

>まるでヤマハのポプコンだ。(25歳未満の方は知らないでしょうが

がーん、そうなのか。
#もうちょっと下まで知ってるかと思ってた。

>しかし講談社ノベルズ全体で見れば、人生そう捨てた物でもないと……

それは何より :)

>》だから、賞だけでは不安です。
>そこは改善してもらわないとダメなんですね。ふむふむ。

はい、ぜひとも改善してもらいたいです。……っていうか、今SFを専門に扱うレーベルって、ハヤカワSFと創元SF文庫くらいしかないんでしたっけ? 国内作品のレーベルは皆無だったりする?
#ハヤカワJAはミステリも入ってるしなあ。
#集英社スーパー(S)ファンタジー(F)文庫くらい……ってんじゃしゃれにもならん。

1817//一般読者にできること (1999/04/23 02:37:28)
MAIL::KAZUTO
先日行われた某SF系オフラインミーティングでオークションに出した、
あるいは去年のセミナーで売り飛ばした某作家の二種類のハードカバー
は、どちらも新刊書店で購入したものだったりします。まだ書棚には複
数冊同様に買ったものがあるんだけど、まあ、しばらくは寝かせておく
予定(笑)
物理的経済的に個人の負担になることではあるけど、古本屋かけずり廻っ
てバカ高い金払えるのなら、新刊書2冊買った方が遥かに安くつく話で
はあります。(まあ、ほんとは並列にするべき行為ではないんだけどさ)

結局、人様に何か「してもらう」のを待ち続けるよりは、今自分ができ
ることをする方がよろしいかと。

1816//サンリオ買い支え…… (1999/04/23 01:59:33)
MAIL::三枝
そりゃ、無理な相談。私の年齢でさえ、当時は学生で、自分の裁量で使える金はなかった。買えた人間って、今40代以上では? まあ、うちは子供にキャッシュカード渡しちゃって「金はいくらつかっても良い」と言っちゃう家だったので、例外なのかもしれないけど。(つまり裏返すと、自分の金というものは一円もなく、全部親の金だったので、読みもしない本は買えなかった。)
で、今、買い支えの為だけに本を買えるかというと、自分の労働量とその代価を考えると、無理ですね。やっぱり。(月に本代10万円つかう人間でも、読むつもりもない本は買わない、買えないわけですよ。)

1815//均一猟hosodaさんへ (1999/04/23 01:57:02)
MAIL::砂布巾
ごめんなさい
タイトルの名前間違っているのは
わかっているんだけど
ドリキャスででないみたいなんです。
(メールを送らせて頂いたのですが
返ってきてしまったのでここに書きます。
自分で書いたこともう覆してるし...)


間の悪い、本当に[今さら]な発言
失礼しました。
気分を害された方々
お許しください。

1814//ハルキ文庫 (1999/04/23 00:54:42)
MAIL::細田
ハルキのSF系と「ふしぎ文学館」は、日下三蔵のワンマン・ムーヴメント(それもすごい奴)だと思うので、ハルキ文庫では「ふしぎ文学館」の文庫化を希望してみたいです。あー、企画としてないなら、うちから出せないかなぁ。これもマジです。

1813//サンリオ文庫 (1999/04/23 00:52:16)
MAIL::細田
サンリオに関しては、「お前らが買い支えなかったからツブれたんだろ!」と、古手のSFファンに対する怒りがフツフツと。今の若いSF者には関係のないことですが。復刊希望作家挙げていいなら、買い支えて欲しい作家も挙げていいですか。妹尾ゆふ子とか(いやマジで)。

1812//サンリオディックランド (1999/04/23 00:13:29)
MAIL::♪きむらかずし
いや〜、まずは『銀河の壷直し』でしょう。
その次は『ブラッドマネー博士』かな。

1811//復刻希望、サンリオなら、 (1999/04/22 23:56:33)
MAIL::三枝
「怒りの神」とか。
売れるだろうか。「アンドロ羊」なんかよりキャラが明るくて、ドライなんで、好きだったんだけど。
日本のSFは昔は読まなかったので、よくわからないです。「神狩り」はもう出たし。
翻訳SFでハヤカワや創元から出たものは、「あ、切れている」と思って5,6年くらいたつと、ちゃんと復刊したりするので、特に不満はないかな。それとも私が好きなタイプのSFって、復刻できる程度に売れているものばかりなのだろうか。

1810//復刻って (1999/04/22 23:10:53)
MAIL::三枝
》復刻本については、須藤さんと説明がダブってしまいますが、数年前まで
は小松左京さんや、山田正紀さん他有名どころのSF本も読めなかったという
ことがうまい目の付け所だったのではないかと思います。

須藤さんにもコメントしたのですが、つまりそれって、今いるSFファンという小さな市場を狙った商売で、けっして、SFの状況改善策(梅原案にとって変わる案の一つ)ではないような……

1809//砂布巾さんへ (1999/04/22 22:11:22)
MAIL::均一蝋hosoda
大変すばらしいご意見ですが、できれば、もう少しはやく、それを言っていただきたかったです。本当に残念です。失礼しましたー。
1808//携帯の人 (1999/04/22 21:38:31)
http://www.jin.gr.jp/~nahi/d/ MAIL::なひ
大森さん.お久しぶりです.いつ以来なんでしょう...

>> 携帯の人
決して本人にそのつもりはないんですが,
何故か携帯方面に引きずられています最近.

cdmaOneですが,今買うか,年末の64kパケット通信を待つかでしょうね...
cdmaOneの音質の良さには満足しています.EZサービス方面は
まだまだですね.cdmaOne陣営は,年末64k化まで
iモードに潰されずに持ちこたえられれば,それからが勝負だと思います.
とはいえコンシューマ受けはしなさそうなスペックですね... > EZ

>>ユースサッカー
稲本も遠藤も怪我だそうですね...しかし,何故本山まで...
とも思いましたが,累積警告対策という噂が.なるほど(現在1枚).

稲本,不遇だなぁ...

1807//補足です (1999/04/22 21:32:59)
MAIL::溝口哲郎
溝口@書物の帝国です。

#1807なんですけれど、もちろん復刊の基準としては三枝さんと
まったく同意見で、「時代にそぐわないもの」は排除しないと駄目
かと思います。これは現在読んで、「読むのに耐えうる」という
フィルターを通過した上で、選別された本を復刊するというのが、
まず一点。実際、絶版になる本というのはそれなりの理由があ
るみたいで、「今売り出しても、売れないだろう」という出版社の
判断があるからこそ、絶版になっているわけです。そういう本は
読みたい人が古本屋で探せばよいわけです。ということを、ここ
一年で学ばせていただきました。>皆様ありがとうございます。

個人的にはサンリオSF文庫の一部の作品とかは別出版から
復刻して欲しいですねぇ。『パヴァーヌ』とか、『エンパイア・スタ
ー』とか(笑)。

1806//復刻希望(笑) (1999/04/22 21:21:04)
MAIL::溝口哲郎
三枝さん>
復刻本については、須藤さんと説明がダブってしまいますが、数年前まで
は小松左京さんや、山田正紀さん他有名どころのSF本も読めなかったという
ことがうまい目の付け所だったのではないかと思います。

ニューカマーな私としてはハルキ文庫の復刊は名作に触れられる機会とし
てとても嬉しい限りです。もちろんただ復刻するだけではなくて、新規に付加
価値をつけることで(編集をし直すとか、初出とか)新規読者ではなく、旧来
の読者も購入する気を起こさせることが重要かと思います。今後は、10代、
20代(特に20代前半)の読者層を取り込むことが今後のストラテジーかと
思います。

たかはしさま&大森せんせ>
……ということで、ハルキ文庫で復刊して欲しい本なんですが
1.堀晃『梅田地下オデッセイ』(ハヤカワ文庫JA)
2.豊田有恒『パチャカマに落ちる陽』(ハヤカワ文庫JA他)
3.横田順彌『日本SF古典集成』(ハヤカワ文庫JA)
4.田中光二『異星の人』(ハヤカワ文庫JA他)

とかどうでしょうか?1は長らく購入できなかった人もたくさんいるし、
内容もバラエティに富んでいて面白い。今復刊したら、絶対売れる
と思います。2は一時期、角川の黄色背にもたくさん入っていた
豊田さんのSFの代表作。小松、眉村、山田と復刊したのだがら、
時間SFものの書き手としては一流の豊田さんの作品は売れる
のではないかと思います。3は趣味が入っているのでちょっと
難しいかもしれませんが、鮎川哲也さんの怪奇ものに対抗、
という意味では日本古典SFに親しむための入門書として復刻
する価値は充分あるのではないかと思います。4は2と同じような
理由でして、やはり冒険SFものを書かせたらこの人にはかなわ
ないと思う田中さんの作品がひとつくらいはハルキ文庫に入ると
嬉しいという意味でです。

早すぎた翻訳SFという意味では『マイクロチップの魔術師』(新潮文庫)
かなぁ。

いなばさま>
創元推理文庫SFから翻訳が出る予定だそうです。セミナーで聞いた記憶が
あります。

みらい子さま>
しつれいしました。でもホラーとネットは重なって欲しくないっていうのはあ
りますねぇ。

1805//須藤さんへ (1999/04/22 21:20:37)
MAIL::三枝
》生き残ってませんよ。

はい、これはお気づきのように、私が言っているのは、「作家の」生き残りですね。作品の生き残りではない。有名作家、人気作家でも、絶版になった本が数冊はあるのは、今の時代では常識ですね。

》名作といわれるSFですらのきなみ死んでる

だから、復刻がダメだと言っているんです。古いんですよ、ディテイルが。それゆえ、かつてのベストセラーも、「ふつうに」程度しか売れない。

》未収録作品などを加えて

というのはつまり、「SFファン」相手の商売だってことです。復刻本が完全に「新しい読者層」の開拓によって売れているのであれば、そんな編集は必要ないでしょう。

》ものすごく儲かっているわけじゃない本業以外の分野をどんどん切り捨てるリストラ策に出るのはぜんぜん不思議じゃないでしょう。

ええ、ですからどこを削って行くかですね。順当に考えれば当然、「売れていないところから」削るわけですから。

1804//掲示板って、こういうもんなの? (1999/04/22 21:18:19)
MAIL::砂布巾
SFとか書評を読んだり書いたりするのが
好きな人たちが
来ているところだと思っていました。
まさかこんなに個人的な攻撃が
繰り広げられているとは。
そんなんが読みたくて大森さんの掲示板に
来たんじゃないんだけど。
メールで秘かにやりましょうよ、個人攻撃とか揚げ足取りは。

1803//下のは (1999/04/22 20:32:33)
MAIL::須藤玲司
すみません。作家自身が作家として「生き残ってる」のと、本が入手可能であるという意味の「生きている」をごっちゃにしてしまいました。
でもまあ大筋には影響なさそうだからいーや。

1802//ハルキ文庫の復刊とか。 (1999/04/22 20:23:27)
MAIL::須藤玲司
あともうちょっと事実誤認があるようなのでつけたし。

[1780]
>今のところ、復刻本って、「SFの実力」ではなく「作家の実力」を
>示しているだけだ、って思うんですね。いわゆるSF冬の時代で
>も生き残っているような作家の本を出版してどうするんだ?

生き残ってませんよ。ばしばし復刊本が出るようになる前は、名作といわれるものでも古本か図書館で読むしかなかったわけです。
ハルキ文庫の復刊が、少なくともSFファンの間で評価されてるのは、名作といわれるSFですらのきなみ死んでる(手に入らなくなっている)状況をなんとかしようとしているからでしょう。
手に入らなくなったのが、その作家の実力やSFというジャンルの実力だけの問題だったら、自然淘汰だからしょうがないかもしれませんが、復刊がそれなりに売れているらしいってのは、実力の問題だけとは限らないのでは。
このへんはSFだけの問題じゃなくて、文庫出版そのものの問題もありますよね。サイクルが早すぎるとか、マンガ文庫に棚を奪われてるとか。

[1797]
>復刻本しか、考えていなかったですね。新しく編集し直したもの
>ってのは、別でしょう。

そりゃまあ別なのはあたりまえですが、この場合は別に問題はないんじゃ。
かなり売れてるって噂のハルキ文庫の小松短編集など、未収録作品などを加えてテーマ別に編みなおしたものが出るのは、単なる復刻本が出るよりも読者にとっては歓迎すべきことでしょう。単なる復刻本が出ても、すでに持ってる人はうれしくもなんともないんだし。
出版側としては編集経費とかがかかるでしょうが、付加価値のある新編集のほうが売れるのは当然なんで、そのへんは営業判断では。

まえに小松復刊をちょこっとだけやってすぐやめた徳間の轍を踏まないよう、ハルキ文庫はそのまま復刊と新編集のバランスをとって、小松(をはじめとする日本SF作家)再評価の「流れ」を作ろうとしているように見えます。まあそのへんのことはSFセミナーで……って、そういう話も聞けるのかな?

>(出版事業を止めるのではなく、縮小するのならば、縮小され
>る部分で、どの分野が売れていなかったのか、わかりそうです
>ね。)

まあしぬほど売れてたわけじゃないってことはわかりますが。
アスキーはコンピュータ系出版が本業なんで、アスキーがとんでもない負債を抱えて銀行の手とか入りまくってるらしくて、アスペクト自体も経営が順調じゃないらしい現在、ものすごく儲かっているわけじゃない本業以外の分野をどんどん切り捨てるリストラ策に出るのはぜんぜん不思議じゃないでしょう。なんせ社員が何割って単位でいなくなってるんだし。
ジャストシステムも似たような状況なのかな?(社員削減は知らないけど)

1801//管理人様へ (1999/04/22 20:21:40)
MAIL::均一蝋hosoda
いやうっかりミスかと。
失礼しましたー。発言1769の最後が結論かと思っていましたー。

彼女の「ふられた男のヒステリー」とかいうのは????
あなた様の<発言1745>をよく読むとこれは!!!!本当だ「ふつうに理解できない部分」かもしれない????と思うので、つっこみませーん。では失礼しましたー。