【1月20日(月)】

 まだ風邪が治らないのでだらだら本を読む。スマートな切り口が発見できないまま、へなちょこな「マーズ・アタック!」原稿をでっちあげて論座の担当者にメール。調子悪すぎ。アニメージュの原稿もぼちぼち泣きが入ってるんだけどなあ。
 小説すばるは催促がないので、とりあえず服部真澄の『鷲の驕り』を読んでみたり。いやあこれって、ツトム・シモムラとケヴィン・ミトニック(名前はちょっと変えてある)が主人公だったのね。びっくり。
 それにしても、ソフトのバージョンアップを説明するのに、
「『ストリート・ファイター』ゲームのあとに『ストリート・ファイターII』が出たように」
 ってのはないよね(笑)。そりゃ「細部の仕様変更」とは言わないんじゃ。しかも本文2ページ目に出てくるのでわりと脱力するかも。「ストII」のあとにIIダッシュ、ダッシュのあとにIIダッシュターボが出たようにと書けば……だめか(笑)
 それにしても前作よりははるかによくなってて感心。あいかわらずスケール広げすぎですが、前ほど劇画調じゃないし。
 馬場の芳林堂まで出かけて買ってきた神林長平の書き下ろし新刊『ライトジーンの遺産』(朝日ソノラマ)は近未来ハードボイルドっぽい設定で、ひょっとしたら傑作かも。まだ途中ですが。


【1月21日(火)】

 野尻抱介『天使は結果オーライ』(『ロケットガール』の続編――だけどこのタイトルはちょっと)をメインに、高畑京一郎『タイム・リープ』と田中啓文『神の子はみな踊る』でアニメージュの原稿を書く。まだ調子が悪い。あ、ナデシコ見るの忘れた(^^;) そろそろビデオに撮ったままの分をまとめて見ないとなあ。ベッドルームにビデオデッキがないのが悪いのかも。あ、そういえばユーロスペースから送ってもらってる『奇跡の海』(ラース・フォン・トリアーの新作)も途中までしか見てない(^^;)


【1月22日(水)】

 2時間睡眠でお昼に起きて、1時、東宝本社で「パラサイト・イヴ」の試写。イヴになってからの葉月理緒奈はみごとにハマってますね。しかし別所哲也はなんとかしてほしい。三上博史もワンパターンだし。うーん、テレビならよかったんだけどなあ。映画だと全体にくどすぎ。冒頭で洗濯物干してた葉月が急に庭の隅っこに歩いてってマーガレットを見つめるという、百万年前の少女マンガ的感情表現がありますが、全体にそういうトーンね。
 カタツムリ出すとなったら巨大なやつが何匹も葉っぱにとまってるし。三上・香月の新婚ラブラブ度を示すために、大学構内の植え込みにおける謎の追っかけっことかあるんだぜ。
 おまけに音楽が久石譲でやたらボリュウムが大きい。もうべたべたっす。
 脚本はわりとしっかりしてるし、セリフのからまないシーンではいいとこもあるんですが。うーん。
 まあしかしグッドタイミングな「熱愛発覚」とかもあったから、ヒットするのはまちがいないでしょ。あ、ちなみにラストは原作と全然ちがいます。

 試写のあとドトールでホットドッグを腹に詰め込み早川書房。4時過ぎから、地下のリヴィエールで瀬名秀明インタビュー。160万部だか売れててもあいかわらず真面目な好青年っていうか、生活態度はただの学生だし、すごい地味。ベストセラーになってから(著者によれば「30万部を越えてから」)ずいぶん批判されたそうで、それについてはいろいろと言いたいことが溜まっているようでした。まあSF読者がパライヴを認めない理由はよくわかるんですけどね。「クーンツ的な部分はあくまでも飾り」だそうなので、あの結末はないだろうと思ってる人は、角川ノベルズのアンソロジー『絆』に収録されてる「Gene」って中編を読むとよいでしょう。これは去年の国産SF短編でも3本の指に入る傑作。アイデアなんかラファティみたいだもんな。
 1時間半ほど話を聞いたところでインタビュー終了、その足で岩本町の駅まで走り、都営新宿線に乗ってハイパーアリーナ。柳下、三村、星野師範代と顔をそろえてて、6時半からのタイプIIミニトーナメントにそろって参加。トーナメント用黒デッキで出場した大森は決勝に進出(といっても参加者8人なので2回勝っただけ)。しかし決勝の相手が黒単トリスケリオン再利用の同趣向デッキで、黒と当たることを想定していない(TerrorとかEvil PresenceとかDystopiaがメインボードに入ってる)大森デッキはなすすべもなく惨敗。うーん、黒相手では弱いんだよな。
 三村美衣は先に帰り、星野師範代の不思議のバザールデッキにとどめをさせずに負けたりしたあと、柳下と三人でとなりの天丼屋で飯食って帰って速攻で寝る。


【1月23日(木)】

 1時に起きて、2時半アスキー光山ビル@初台。会議室でデュエル大会なのである。メンバーはRPGマガジン、ログインほかでおなじみの金澤尚子さん&田中としひささん、寺島・五十嵐夫妻、末弥純さんの奥さんの末弥淳子さん、あとはログイン編集部の宮地、澤村、岩尾、原田の各氏。しばらくフリー対戦で遊んでから10人でトーナメント。タイプIありありだって。聞いてないよー(笑) 一戦目、金澤さんと当たったらいきなりSol Ringだし。んでVise4枚。1ターンViseを二回食らったんだっけか。その他ミシュラのアンクに冬の宝珠、魔力のとげ。クリーチャーはエルフと極楽鳥とかそんなの。しかしLake of the Deadに頼る黒単では、この手のマナ制限はあんまり苦にならないのだった。ランド事故でVise死にした2デュエル目は落としたものの、2勝1敗で二回戦進出。末弥夫人の赤白デッキはトリスケリオンとDystopiaと円盤の活躍で連勝。
 昨日と同様、決勝に進出したまではよかったけど、出てきた相手はまたも五十嵐さんの黒単。だから黒相手には弱いってゆってるのに。最初は一ターンHippieに蹂躙されておしまい。2戦めはトリスケリオン再利用でなんとかものにしたものの、3戦めはまったくクリーチャーを引かず、土地ばかりが並ぶ状態で惨敗。二日つづけて決勝で対黒単敗北の結果に終わる。やれやれ。
 そのあと7時ぐらいまで適当に遊んで、初台のオペラシティ・ビルのイタ飯屋でログイン持ちの食事。いやあ、ログインで仕事したことないのに申し訳ないっす。
 田中さんから朱鷺田祐介情報をいろいろ聞く。朱鷺田師匠は予選3勝3敗で敗退したんだけど、
「いやあ前日に翻訳の人とかにデッキ調整に呼ばれて相手したら全然勝てなくて。けっきょく全然ちがうデッキにしちゃったよ」
 とか語っていたそうである。しかも意外と負けずぎらいらしい(笑)

 田中さんには冬コミに1000部出して完売したというオールスター登場のギャザ本、ジェニファー the No.1をもらって大ラッキー(^-^) ありがとうございました。しかし謎のギャザ人脈が広がりつつあるような(笑)


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