【6月21日(金)】(つづき)

 (承前)
 というわけで、6時に六本木でリトル東京オフ@コンパックメディアサロン。ギャガの本社の手前にある、しょっちゅう前を通ってるビルの2階。
 定刻通りただいま到着――したら、桝山さんがクルマから食糧機材その他を運搬しはじめたところだった。
「なに、もう来ちゃったの? はやいねえ」だって。いやまあいいんですけど。今日のメインテーマに関しては実業家・桝山寛氏より重大発表があり、どうやらこのページもまたまた引っ越しすることになりそうなんだけど、今度はマンションごと移築されるみたいなので、数百個のファイルをFTPする事態は避けられそう。公式発表はリトル東京のトップページか桝山さんのページかなんかでなされるでしょう。
 メインの演しものは、元アートディンクの飯田和敏氏による「太陽のしっぽ」幻の主題歌生ギター弾き語り。やっぱアンプラグドっす。って70年代フォークの世界でしたが、「昨日10分練習しただよ」という桝山さんの生ベース演奏もラブリーでした。仕事が落ちついたらそのへんの写真も公開予定。
 謝林さん、Ree-Kさんとは初対面。山形浩生とはひさしぶり。しかしこの男、一時間以上遅れてきたかと思うといきなり謝林さん製作のキッシュにかぶりつき、フロアにぼろぼろカケラを落としながらもぐもぐ。ファンが見たら泣くぞ(笑)
「自慢じゃないけど育ちはいいんですよぼくは」とかゆってたけど、躾はなってないね。ってオレがゆっても説得力はないですが。

 とかやってるととつぜん携帯電話が鳴り、なんだろうと思ったら広島在住の津田文夫氏(最近ではSFマガジンのゼラズニイ追悼特集に涙なくしては読めない原稿を書いていた同志社SF研出身の古いSF者)。出張で東京に来てていま神保町にいるんだけど……という電話。まだこのあとどうなるかよくわかんないので30分後に電話してください。といっていったん電話を切ったら全然かかってこない。パーティがお開きで二次会に移動――って段階でもしやと思って携帯の留守電を聞くと、「忙しそうなのでまた」とか伝言あり。あわてて三村美衣のとこに電話して津田さんち(広島)の電話番号を聞きだし、15年ぶりくらいに津田夫人・裕子さんの声を聞く。
「あのー津田さんどこのホテルに泊まってるんでしょう?」
「知りませんっ(笑)」
 万事休すか、と思ったが、たしか永田町のホテルだと言ってたなと思い出し、ぴあマップをチェック。赤坂じゃなくて永田町ってことは、どうせあのへんでしょ。と思ってまず都市センターホテルに電話したら一発正解。パーティ終わったのでいまからそっちに行きますね、ってことで永田町に向かい、赤坂プリンスのロビーで合流。地下のショットバーに降りたら、壁ぎわの席がインターネットカフェになっている(笑) それも富士通のノートパソコン二台並べてダイヤルアップ、みたいな。それで30分500円、InfoWEB経由。
 まあしかしホテルのバーでWWWしながら女の子口説くには絶好のシチュエーションかも。ドリンクもワンショット500円、ツマミも500円オールだし。
 津田さんはWWW見たことないというので、ネスケ立ち上げて水鏡子の原稿とかを見せる。中野ページとかてんぷらとかちゃちゃっとまわってゼラズニイ関連ページをサーフしつつ昔話。なにやってんだか(笑)
 11時で閉店になり、最高に眠まってきたので別れて帰宅。謎の一日である。


【6月22日(土)】

 夕方起きて、ミストラル〜MAGTIMEとまわって仕事。こないだの押井守インタビューのテープ起こしがメールで届いてるのでその直しとか。
 10時ごろ、柳下毅一郎到着。サッカーのヨーロッパ選手権を見にやってきたのである。ケーブル入ってるんだけど、「たった一ヶ月のためにWOWOWに加入するのは業腹だ」という大阪人特有のケチ精神が発揮されて、今夜と来週水曜と日曜はうちで観戦することになったらしい。まあハーフタイムには土地をタップしたりできるわけである。
 試合開始まで間があるので、まあマンガでも読んでいたまいとMAGTIMEに連れてくると、いきなり「大甲子園」とか読みはじめる殺人研究家。
「ふつう『プロ野球編』でしょ」と言ったら、
「いや、『ドカベン プロ野球編』はチャンピオンの連載で毎週立ち読みしてるから」
 だって。ファンのコが見たら泣きますね。鬼の目にもドカベン。

 MTG要員としてギャザりに来た三村美衣もやがて到着。家に帰って、サッカー見てる人の横でデュエル開始。ふと思い立って組んだ赤白混合焼殺/ランド破壊デッキがけっこう強い(石の雨3枚に征服1枚。稲妻・火の玉関係が7枚くらい。白は「剣は鋤に」「解呪」中心)。いきなり6連勝とかして、やっぱりホームゲームはこっちのもんさ。
 柳下も試合を見にきたくせに、「あーいや、だいじょうぶ」とかわけのわからないことをいいながら、観戦しつつ沼地をタップしている。それにしても今日はよっぽどハズレだったらしく、二試合連続0-0延長のPK戦。6時間見つづけてけっきょくゴールシーンは一個もなかったんだから不幸としかいいようがないね。
 柳下が6時ぐらいに帰ったあとも、けっきょく午前9時半くらいまで三村美衣とデュエルをつづける。このくらいやると、堪能した気がするね。ルール解釈上の問題もずいぶん解決されて勉強になった一夜でした(バンドした場合のカラープロテクションの扱いとか、累積アップキープが払えなくなったときの処理とか)。
 青白デッキには手こずりましたが、対三村美衣は7勝2敗くらいかな。こないだの山の上での借金を返済、累計でも4勝くらいリードしているにちがいない。ケチ柳下のデッキはもはや敵ではない。稼いでるんだからブースターくらい買いたまい。って、おれもブックマートで安く売ってると聞いたとたん、近所の本屋で買う気がなくなったからなあ(笑)。

 ふたたび不眠症になったので、小説すばる書評のために、読みかけていた法月綸太郎新刊『パズル崩壊』を読了(といっても半分以上は雑誌掲載時に読んでいるのだった)、さらに徳間の関さんから送ってもらったデルモンテ平山あらため平山夢なんとかの新刊『SINKER 沈む者』を読みながら昼過ぎに寝る。


【6月23日(日)】

 起きたら深夜12時(笑) 遊びに行ってたさいとうよしこが帰ってきて駅前から電話してきたので、とりあえずロイヤルホストに行って朝飯。
 この日記書いてから、『パズル崩壊』の書評をえいやっと一時間ででっちあげる。しかし四百字三枚ってのは短いね。説明をどんどん削ると新本格おたくな人にしかわからない原稿になってしまうのが問題。そのへんも内藤陳との違いだと思うんだけど。SFおたくな人は「ロス・マクドナルドは黄色い部屋の夢を見るか?」が必読でしょう。

 昨日すっかり遊んでしまったので、Sufing on the Netのつづき。宴会と雑誌の締切がなければあと一週間なんだけどなあ。しかしもう月末間近だし。あー写真の整理もしなきゃだな。

 ところで我孫子さんはついに67キロだそうですが、わたしは順調に減量に成功、いまやコンスタントに60キロを切っているぞ、えっへん。体脂肪率はもともと低めなので、いまは13パーセントくらいかも。体軽いと体調いいし、我孫子さんもダイエットするしか。

 あ、そういえば64も出荷されてるはずですが、購入した人は伝言板にレポートをよろしくね。
 なお今週は、火曜日にスニーカー大賞、木曜日に久美沙織さんの100冊記念パーティ、土曜日に馬場のユタ、日曜日に泰次の結婚パーティに行きます。


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