狂乱西葛西日記96年3月29日〜4月2日

【3月29日(金)】

 恵比寿ガーデンプレイスのビヤレストラン、ブリアンで謎の宴会。主に本当はいない遠山かおりんを見る会。本当はいない遠山姉は、本当にいる遠山弟の女装した姿なのだが、女装すると思いきり人格も変わるらしく、異常にパワフルかつ饒舌でしかもダイエットにくわしくけっこう美人で、あみこ女王さまと大々的に盛り上がって大変だったことであるよ。
 主宰者(?)の高橋まこりんは例によって1時間40分の大遅刻。しかしインターネットライフを持ってきたのでたちまちスター。エディトリアルデザインは全面的に本当はいない遠山かおりんが担当しているのでありがたい本である。「女王陛下のCGI/ひざまずいてperlをお書き」も載ってて勉強になるしね。かうちくんもこの連載でCGIを勉強するそうである。人間、勉強を忘れちゃいかんす。
 したがって、インターネット@アスキーのほうがページが多くてCD-ROMがついてて値段は200円しか違わないからなんかお得な気がするとかそういうことを言ってはいけないのである。すくなくともそういうことを言っていいかどうかの判断は、アスキーからの振り込み通知を待つべきであろう。
 しかし! それで思い出したがおそれおおくも携帯電脳の権威であらせられるところのYam.様@インターネットライフは、DECから届いたDigital Highnote Ultra IIの試作機(って書いてあるんだ、これが)を貸して下さったので、やっぱりライフは良い雑誌なのである。

 10時ぐらいに一次会はお開き。日記者といったん別れて、ガーデンプレイス徒歩1分の距離に住んでいる添野知生(元WOWOW、現失業者)の家に遊びにいって、ハイノートを見せびらかす。添野くんは先月48,000円でThinkpad220を買った人で、まあ柳下よりはケチじゃないかも。しかし柳下よりは仕事が遅いのは確実であろう。
 小江さんの「ねっとすけーぷで日本語が出なくなっちゃったの」問題を解決しているうちにまこりんからtel。日記者女性陣とゼニスにいるってことなので、タクシーで新宿へ。

 メンバーは、本当はいないかおりん、あみこ女王、森嶋さんで、まこりんハーレム状態。女王様は、洋楽とか歌わせるとめちゃくちゃうまい。惜しむらくは歌う歌の8割がせらむん関係ってことですね。本当はいない遠山姉の、本当は歌っていない戸川純も絶品でした。
 しかしまこりんは2時間しか予約を入れていなかったため、アニカラ者の巣窟と化したゼニスは延長不可(朝までコースが爆安なので、12時過ぎると学生でめちゃくちゃ込むのである)。つーことで徒歩20メートルのベルボアにはしごして午前4時まで歌う。
 それからまこりんといっしょにBNN行っていろいろモノをもらってから帰る。


【3月30日(土)〜31日(日)】

 Gamewalkerとかインターネットライフとかデジタルボーイとかの原稿。サターン版の「エヴァンゲリオン」は笑える。あの最終回見たあとだと感慨もひとしおってやつですね。
 あーそういえばこのホームページが立ち上がってからちょうど一年。みなさまいろいろとお世話になりました。ふう。


【4月1日(月)】

 というわけで新年度に突入する。今日は書店員・茶木則雄告別式あんど再出発を祝う会@ホテル・エドモント。
 明け方喘息の発作が出てへろへろな状態にもかかわらず、行かないとなにをいわれるかわからないので(笑)ふらつく足で飯田橋に向かう。作家、翻訳家、評論家、編集者で大盛況。
 西原理恵子あんど銀玉親方も来ている――と思ったら、都内某所に用意されたバカラの店の客引き(笑)
「大森さん大森さん」とサイバラ女史が寄ってきて、「ねえねえ知ってる人多いでしょ」
「7割ぐらいはわかりますけど」
「んじゃちょっとつきあってください」
 というわけで会場内をくまなくめぐり、サイバラさんのバカラ会場地図配りをエスコートする。もっとも最終的にバカラった一般参加者はK川のS戸氏くらいだったようである。それにしてもS戸さんの、とても社員編集者とは思えない博奕生活は尊敬に値するね。

 一次会終了後は、エドモント一階のティールームで、京極夏彦、貫井徳郎、C嬢@小説すばると、茶木則雄糾弾集会(笑) 途中、茶木さんも顔を出すが一瞬で消える。一度地雷を踏んだ傷はなかなか癒えないということであろう(笑)
 ところで、C嬢といえば、ついにインターネット接続に成功したそうで、人間やればできるんだなあと思ってたんだけど、かめやっこ日記を読んで謎が解けました。それにしても「労咳 の女郎のような妙な荒んだ色気」ですか(爆笑) かめやっこの人間観察の鋭さには脱帽するしかあるまい。あーついでにいうと、おなじかめちゃんの〈(ハル)に騙されるな!!〉も傑作。かめちゃんが激怒してるネット結婚者がだれかという話も白石朗の調査の結果判明していてこれがまた爆笑なんだけどこわいので書けません。

 11時ごろに糾弾集会組と別れて主流派(笑)二次会場の珍林房@新宿三丁目。ドアを開けるなりマイクがまわってきたので、新本格作家たちがいかに茶木則雄に怒り狂っているかという話をする(笑)
 逆密室メンバーの顔と名前がようやくほぼ一致。が、わたしは我孫子武丸じゃないので特に議論することもないのだった。
 ようやく十二国記を読み、四年遅れで絶賛派に鞍替えした北上次郎おやぢと十二国話で盛り上がる。まあ、過ちを認めるのに敏速であることにかけては立派な人だから、おれがいくら薦めても読まなかったことは許してやることにする(笑) なんでも十二国記のおかげで、本の雑誌次次号のシリーズ物を読め特集を思いついたそうです。まあ週刊現代で北上次郎が絶賛すれば中年の人も安心して読めるから読者層が広がってめでたいことである。しかし『魔性の子』の存在さえ知らなかった北上次郎はまだ精進が足りないというべきであろう。
 あとはだれがいたんだっけか。だいたい本の雑誌関連宴会の二次会に集まるような顔ぶれだった気がする。主賓は途中からバカラ方面に去り、3時ごろまでうだうだ。そのうちなぜか麻雀をする話になり、関口苑生おやぢ、溝畑康史@出版芸術社(というか@アニメソングを歌う会)、池上冬樹氏、東江一紀氏、よく知らない麻雀好きの妙齢の美女と6人で近所の雀荘に流れて、東風戦×5回。まるでこないだの綾辻氏が乗り移ったような絶不調に陥り、ラス4回、トップ一回の七千ガバス負け。2、3抜けだったにもかかわらず一回も抜けずじまいだもんな。やれやれ。

【4月2日(火)】

 昨日の無理がたたって何時まで寝ても全然起きられない。近藤史恵さんの『ガーデン』とか夢うつつで読みながら、けっきょく15時間くらい寝る。
 ビデオで『新・電子立国』のVisiCalc、LOTUS1-2-3、一太郎編と、『クラインの壷』の最後の2回と、寝ないでZ級映画の第3回を見る。

 あーところでまだ知らない人がいるかもしれませんが(日記に書いたんだっけか)、芳名帳は発展的解消をして、いまや柳下毅一郎氏の尽力の結果、sdw.comになんでも伝言板が開設されてます。えーと書くのがこっち読むのがこっちね。リピーターな人でまだ書いてない人は文句でもなんでも書いてってください。情報提供歓迎。  

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