静岡市大岩本町26-23
今川義元公の慰霊塔がある

| 臨済宗、本尊観音。富春院殿及び花屋院殿の位牌を祀る。この寺に敬宇会寄贈の中村正直著、書類を蔵する |


| 中村正直(なかむらまさなお)幕臣の子として江戸に生まれる。 中村正直は敬宇と号し、コ川幕府の留学生の取り締まりとして慶応二年(1866)イギリスに留学し明治元年(1867) 八月帰朝して駿府学問所一等教授となり、この富春院の近くに住んだ。帰朝の船の中で、スマイルス著「セルフ・ヘルプ」 を読んで感心し、これを翻訳して、「西国立志編」と題し明治四年出版した、「天はみずから助くるものを助く」と大変評判に なった。翌年ミルの著「自由の理」を訳して出版した。のち、東京に出て同人社を開設し、東京大学で教えた。また、 東京女子師範学校長をも兼ねた。晩年は元老院議官、貴族院議員となった。前記の外「西洋品行論」「西洋童子鑑」などの 訳編もあり。西洋の新思想の普及に寄与すること大きかった。男女青年子弟の教育、盲唖教育にも尽くし、明治十年以後は 漢詩文の大家・文章家としても有名で、明治ニ十四年(1891)病死した。 |

| 寺の門前の「尚志の石碑」があり、下記のように刻まれている。(福沢諭吉が「三田の聖人」なら中村は「江戸川の聖人」と称された) 「江戸川聖人中村敬宇先生ガ明治の初年「西国立志編」自由之理ヲ譯述セラレタル舊宅無所爭斎ノ跡此ヲ距ル 北百二十歩左ニ入る三十歩」 大正十五年六月 有志者建 |