プロ野球観戦記(マスターズリーグ2)

札幌アンビシャス対東京ドリームズ(2002年12月29日 大館樹海ドーム)



東 = 000 124 000 = 7
札 = 000 000 000 = 0

勝利投手=大川
敗戦投手=八木沢
本塁打=佐藤

▲ 三塁側内野席で観戦。屋根の骨格は秋田杉。


一度行ってみたかった「大館樹海ドーム」(秋田県大館市)。その大館樹海ドームでマスターズリーグの試合が予定されている。これは行くしかない。しかし予定は年末も押し迫った12月29日。足の確保も大変そう。何とか朝7時半すぎに羽田を出る飛行機を確保。

ただでさえ忙しいのに、年末になるとやることが目白押し。仕事を何とかクリアし、11月から手つかずだった年賀状も徹夜で何とか仕上げて投函完了。ヘロヘロ状態で始発電車で羽田空港へ向かう。早めにチェックインして搭乗口で睡眠時間を確保するのが目的。大井町線、りんかい線、モノレールを乗り継いで6時10分頃に羽田到着。早速チェックインしようとするが、なぜだか自動チェックイン機に拒否されてしまう。有人窓口で確認すると到着空港(大館能代空港)の天候状態を確認中とのこと。何かイヤな予感。睡眠時間を確保する目標は、はやくも崩れる。やがて7時頃チェックインが始まり、定刻通りに出発。ただし、到着地の天候状態次第で、「近く」の秋田空港へ変更、あるいは羽田に引き返すこともあるとのこと。そして案の定、羽田を飛び立って約1時間後、大館能代空港が近くなったところで、天候状態の回復を待つためしばし上空を旋回。20分くらい旋回した結果、天候の回復が見込めないということで、秋田空港へ着陸することに。9時過ぎに秋田空港に着陸し、航空会社から交通費として5000円を受け取る。秋田駅まで臨時のバスで移動。しかし、大館方面へ向かう奥羽本線の列車は50分後。大きな時間的ロスとなる。50分後、11時11分の青森行き各駅停車に乗車。しかし、秋田空港へ強制的に連れてこられた人が多いせいか、能代、大館方面へ向かう列車は満員。大館駅まで2時間近く立ち続けることになるかと不安になったが、結局12時10分くらいに能代でやっと座れました。座った瞬間に睡魔に襲われ、あっという間に大館に到着。12時56分。予定より約4時間遅れ。

大館駅に着き、すぐにタクシーで大館樹海ドームへ。航空会社からもらった5000円は特急料金を含んでいるのに、実際には各駅停車しかなかった。浮いたお金でタクシーを利用することに。結局、試合開始の13時に10分ほど間に合わず。1回表途中からの観戦となりました。

で、今回の目的である「大館樹海ドーム」ですが、降りしきる雪の中に突然現れる巨大な建造物、という感じ。野球場という感じではない。ドアを開けて中に入ると、まず感じるのが木の香り。この建物は屋根の骨組みが秋田杉でできている。観客席のベンチシートも木製。入り口を入ると係員がいるテーブルがあり、そこで当日券を売っていた。窓口ではないのがちょっと不思議な感じ。チケットはスタンドに入る通路で切られる。ということは、球場内の通路はチケットが無くても入れるということです。そのチケットには、切り取り線が無く、係員が定規をあてて半券を切り取っていた。これも珍しい。

内野席三塁側の上段に空席があったので、そこに座って観戦開始。バックネット裏はほぼ満員。両側の内野席もかなり埋まっている。生憎の雪模様だったが、天候に恵まれれば満員になっていたのではないでしょうか。

今日の試合は札幌対東京。先発投手を知りたかったのだが、電光式のスコアボードはイニングスコアとメンバー表を同時に掲載できない。インプレー中はイニングスコアと打者名だけが表示されている。そんな事情で両チームのスタメンと、審判名はわかりませんでした。試合開始前に入れば、わかったのでしょうけど。ここはちょっと残念。

座ってまもなく、1回表東京の攻撃は無得点で終了。札幌の先発投手は高山でした。場内のアナウンスを聞くと、地元の出身らしい。試合終了後に見たのですが、高山投手の西武時代のユニフォームなどが展示されていました。一方の東京の先発は高橋直樹。捕手は伊藤勲。高橋57歳、伊藤60歳の高齢バッテリーです。高山は地元応援団の期待に応えて、3回を無失点に抑える。東京の先発高橋は3回にピンチを招いて降板するが、リリーフ大川が抑えて無失点。

4回表、札幌のマウンドは八木沢に交代。走者を三塁に置いて打席は伊藤勲。浅いレフトフライだったが、三塁走者屋鋪がタッチアップで生還。かなりきわどいタイミングでした。三塁離塁が早いのではないかと札幌側がアピールするが、三塁塁審の判定はセーフ。東京が先制。

5回表、水上の三塁打で追加点。さらにこれまで当たっていなかった代打矢作のライトオーバー二塁打で東京が2点を追加。あとひと伸びでスタンドに届く当たり。

6回には代わった藤城から佐藤が三点本塁打。レフト側ポールに当たる当たり。今日の東京は安部、伊藤、佐藤と東北高校出身者を3人並べていました。さらに蓬莱のセンターフライを駒崎が落球。東京がこの回4点追加。

結局東京が斉藤、西崎、野村、渡辺と継投して完封リレーで逃げ切り。特に斉藤の好調さが目立ちました。斉藤はピッチング練習中に背面から投球する大技も披露。拍手を浴びていました。三塁側ブルペンが観戦していた場所の目の前だったため、斉藤の好調さは練習中にもはっきりとわかりました。現役時代と比較して、球速はそんなに衰えていないのではないでしょうか。

さて、大館樹海ドームでの野球ですが、やはりプロには天井が低すぎるようです。このため、一軍の公式戦は開催できないとか。今回もたびたび内野フライが天井に当たり、方向を変えてしまっていました。また、木造の骨格と白い天井のコントラストのせいか、ボールを見失いやすいかもしれません。わたしもたびたび見失っていました。中でも珍プレーは、広瀬が放った高いフライをグラウンド内の誰もが見失い、ネクストバッターズサークルの屋鋪を直撃しそうになったプレーでしょうか。もう少しで直撃するところでした。惜しい。また、試合中、ときどき「ザザー」と何かが崩れるような音が聞こえていました。何だろうと考えていたのですが、試合中天井を見ていて謎が解けました。ドームの天井に積もった雪が時々崩落するときの音だったのです。さすが雪国。

試合後は、大館市街地まで2km弱だから歩いても良いかと思っていたのですが、雪国初心者には歩くのさえ困難で、徒歩での移動はあきらめました。

審判団、球場への到着が遅れたため、発表に間に合いませんでした。

今日の買い物。缶コーヒー。


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