O = 001 460 083 = 22 W = 130 011 000 = 6 勝利投手=黒木 敗戦投手=斎藤隆 本塁打=堀、バリー、初芝、堀、小坂、バリー、立川、小坂、初芝、福浦
すごいぞ、川崎球場。取り壊される川崎球場で最後のプロ野球。「川崎劇場ファイナルシーン」と銘打たれています。横浜ベイスターズ対千葉ロッテマリーンズの試合ですが、今日に限っては大洋ホエールズ対ロッテオリオンズと呼びたい。
午前10時ちょっと前に球場到着。かなりの混雑を予想してはいたが....。何だ、これは....。内野席に入る列は、球場駐車場などの敷地を飛び出して教育文化会館の前まで伸びている。
教育文化会館前まで伸びた入場待ちの列。この後さらに列は伸びたという...
とりあえず、待ち合わせの目印である赤いカープ帽子をかぶって並ぶ。Kさんが合流したので、列に場所を確保しておいてもらい、当日券売場へ。急遽球場入りする人のために当日券を購入することになったので。なんとか完売前ぎりぎりで購入して、再び入場待ちの列に戻り開門を待つ。その間にも列は伸び続け、最終的にはNTTの角を曲がって国道15号へ、そして角を曲がって球場方向へ伸びていたようです。すごいぞ、川崎球場。
開門時刻が若干早められ、列が動き出すと、やがて川崎球場の姿が見えてきました。今日でこの姿が目に入ってくるのも最後かと思うと、淋しいものです。入り口はそれなりに飾り付けられ、入り口前にはテントが張られてグッズ販売や、ヒストリー展が行われていました。
開門後、一塁側何とか席を確保してから球場内をうろつく。ラーメン屋さんは既に列が出来ていて、簡単には食べられそうもない。予想されていたことであり、それは仕方ない。ラーメン屋さんに掲げられていた御礼の文をカメラにおさめる。
ラーメン屋さん(金子さん)の御礼文。浜町のお店にも行ってみたくなる
次はうどん屋さんを目指して三塁側へ。何年ぶりになるか忘れるくらいに久々の「肉うどん」を食べるため。球場の姿をカメラにおさめるのも忘れずに。ついでに、ホッシーナに声をかけて写真。機嫌悪かったみたいです。
最後の晴れ姿
不機嫌だったホッシーナ
うどん屋さんの店内に入ったところに、マリーンズの初芝が登場。うどんの丼を返却しにきたようです。初芝は店のおばちゃんにお礼を言っていました。「初芝さん、がんばって」と声をかけ、肉うどんを注文。店の前のベンチで食べていると、隣にいたおじさんが話しかけてくる。日本ハムファイターズの初代応援団長だという。いろいろな人が球場に別れを告げに来ているようです。
肉うどんを食す筆者
それにしても、肉うどん、美味いぞ。右側の台車を見ると「内野うどん」の文字が。「うちの」さんという人が経営しているうどん屋さんなのかと一瞬考えたが、よくよく考えてみれば「ないや」ですね。ん? ってことは外野にうどん屋さんがあったという筆者の記憶は正しいのか? もはや永遠の謎になってしまいそうです。
さて、スタンドに戻ってみると徐々に席が埋まってきています。こんなに人が入るのはいつ以来なのでしょう。もしかしたら1988年の「10.19」以来かもしれません。オリオンズ最後の試合でも、そんなには入らなかったのではないでしょうか。そして、球場ライトスタンド裏のマンションには....。出た!! マンションからの覗き見だ!! これこそ「10.19」以来でしょう。
徐々に観客で埋まるスタンド。それにしても青空が似合わない球場だなあ
出た!! 10.19以来(?)のマンションからの覗き見客(?)
出た!! バファローズ帽子だ!!
出た!! オリオンズ旗だ!!
始球式は、投手平松政次、捕手土井淳、打者山本功児。平松と土井は大洋ホエールズのユニフォーム(湘南カラーになる前のもの)で登場。1960年、大洋ホエールズが最も輝いた時代のユニフォームだそうです。山本功児にはオリオンズのユニフォームに着替えて登場してほしかった。
始球式は平松さん。きちんとレンズを向けたつもりだったのですが....^^;
さあ、試合開始だ。でも、試合開始になってもまだまだ球場に人が入ってくる。そしてスタンドに入り口付近の通路には、行き場を失った人たちが....。公称30000人定員の球場ですが、いったいどれくらい入ったのでしょう。25,000くらい? (公式発表は21,000人だったそうです) 場外にはダフ屋も出て、強気の営業活動(?)を展開していたそうです。1800円のチケットが10,000円だぁ?
試合開始。昔のユニフォームも見たかった
びっしり埋まった内野スタンド
場内アナウンスは、非常に落ち着いた女性の声。大洋ホエールズの本拠地時代にウグイス嬢だった旧姓ヨシダケイコ(漢字不詳。すみません)さん。こういう企画には大きな拍手をしたい。レフトスタンドに陣取るマリーンズファンは、いつものマリーンズ応援とはひと味変えて、川崎時代の応援を繰り広げています。ディアズやマドロックといった助っ人たちを思い出しました。「ロッテの夢は、観客動員100万人!!」ああ、懐かしい。それに比べて、工夫がないぞ、ベイスターズ側は。
試合の方は、序盤にマリーンズ黒木が不調。YBが4点を先制する。黒木はその後は立ち直って、まずまずのピッチングが出来てきていました。開幕は大丈夫なのでしょう。YBの先発は川村。こちらは快調な立ち上がり。3回に連打を浴びて1点を失うが、ピンチを凌いで何とか切り抜ける。
試合を盛り上げたのは、YBの2番手斎藤隆。おいおい、いくら何でも2回で4被弾10失点はないだろう。堀、バリー、初芝、そしてもう一度掘に打たれ続け10失点。
YB3番手福盛が好投して試合が落ち着きつつあったところで、YB4番手森中が登場。こちらは斎藤隆を凌ぐ内容で、1回4被弾8失点。年間本塁打3本の小坂打たれた1イニング2本塁打を含みます。YB5番手矢野は1回2被弾3失点。川崎球場最後の本塁打は福浦が打ったライトスタンドへの一発となりました。川崎球場の最後を盛り上げるYB投手陣。狭い球場とはいえ、面白いようにスタンドに飛び込む打球。川崎球場を堪能しました。フェンス直撃のシングルヒットというのも、ここではよくある光景でした。
ところで、川崎球場ゆかりの人物である小宮山、阿波野の両投手には登板機会無し。マリーンズファンからわき起こる小宮山コールが虚しく感じられました。打者1人でもいいから投げれば良かったのにね。
川崎球場最後のヒットは井上、投手はウォーレン。左中間の三塁打でした。川崎球場最後の打者は谷繁、投手はウォーレン。ショートゴロでした。
そんなこんなで試合終了。川崎球場らしい(?)派手な試合で幕となりました。川崎でデビューした初芝、堀、平井といったベテラン選手が活躍したのがうれしい試合でした。スタンドからは紙テープが投げ入れられ、球場の最後の晴れ姿を飾ります。マリーンズ側の応援席には、数多くの横断幕が掲げられてました。
試合終了後。球場への感謝の横断幕が見える
試合終了後のスコアボード。派手な数字が並ぶ結果を表示しています
サントリーカップのMVPは堀。プロ入り初安打も川崎球場で打ったホームランだったそうです。2本塁打、見事でした。試合終了後には2000人の市民で作る「ありがとう」の人文字。寒いのに時間がかかりすぎる寒い企画。誰が考えたんだ? この企画。
お寒い企画、ありがとうの人文字。スタンドからはさっぱり読めない
スタンドからの出口はやっぱり大混雑。押されて怒り始める係員までいたりして、後味の悪い終わり方になってしまいました。係員が怒り始めちゃいけませんね
というわけで、もう二度と姿を見ることが無いと思われる球場を出るわけですが、ここでも球場出口まで人の波。ヒストリー展を見ようとしたが、人が多すぎてさっぱり見えずあきらめました。後日市役所かどこかに展示してもらえませんか、川崎市殿。
今日の珍プレー。クッションボールをトンネルする外野手鈴木尚典。おいおい。
今日の買い物。肉うどん、ビール、広島風お好み焼き。
最後にもう一度、ありがとう川崎球場。絶対に忘れません。