プロ野球観戦記(番外編)

パリーグ50周年記念オールスター東西対抗(1999年11月14日 静岡県営草薙球場)

西軍 対 東軍



E  = 604 000 010 = 11
W  = 054 000 001 = 10
勝利投手=西口
敗戦投手=金田
本塁打=松井(L)、小坂(M)、吉岡(Bu)、小久保(H)、谷(BW)
最優秀選手=小坂(M)


朝7時過ぎに自宅を出発。前夜(当日朝ともいう)の帰宅が3時頃だったため、睡眠時間が全然足りない。朝のうちの運転は大丈夫だが、夕方になるとつらいだろうと、簡単に想像がつく。9時半くらいに草薙球場近辺に到着。しかし駐車場が空いていない。今日は他のイベントも総合運動公園で行われており、一般に開放している駐車場は無いと言われてしまった。さて、困った。静岡市内に向かい、一般の有料駐車場にクルマを置いて、静岡電鉄で再び草薙球場へ。約1時間のロス。

東軍は三塁側ということで、三塁側内野自由席の券を買って、スタンドへ。グラウンドでは松坂、黒木、片岡がファンと一緒に写真に収まる撮影会を行っている。また、少年野球の選手に、プロ選手がコーチしている。諸積がノックして、大友が捕球を教える。いいなあ。西口や関根がピッチングフォームを指導している。普段からこういうサービスを出来ないもんでしょうか。いままで松井秀喜や高橋由伸は知っていても大友や諸積なんて知らなかった少年も、絶対に彼らのファンになるよね。

11月下旬とはいえ、快晴ということで日差しが強く半袖シャツで十分な気候。持参したマリーンズユニフォームを半袖シャツの上に羽織ってビールを飲みながら試合開始を待つ。帰りの運転もあるからビールは試合開始前だけ。

試合開始前には、よくあるホームラン競争。しかし今回はちょっと訳が違う。出場選手は両軍から監督が一人と選手が一人。東軍は大島監督(F)と片岡(F)、西軍は世界のホームラン王王監督(H)と小久保(H)。あの王の一本足を見ることが出来るのです。大島や王の打球、全然飛ばないんだけど、それでも彼らが打席に立つだけでも感動ものです。いい企画をありがとう。

初回、西軍の先発投手BW金田を東軍打線が滅多打ち。松井(L)が2点本塁打、片岡(F)が2点タイムリーヒット、野口(F)がタイムリー二塁打、諸積(M)がタイムリー内野ゴロで7安打6得点。3回にも諸積(M)のタイムリーヒットと小坂(M)の3点本塁打で4点。東軍がここまでで10点をリード。しかしその裏登板した小宮山(M)が大誤算。多分最後のマリーンズユニフォームでの登板ですが、小久保(H)、中村(Bu)にタイムリーヒットを浴び、さらに吉岡(Bu)に3点本塁打を打たれて計5失点。さらに3番手藤田(M)も誤算。谷(BW)に2点タイムリー二塁打を打たれた後に、小久保(H)に2点本塁打を打たれて計4失点。ここまでで10対9と接戦になってきました。

このまま試合は膠着。東軍は関根(F)、西軍は小池(Bu)、星野(H)、岡本(Bu)が好投してトントン拍子に試合がすすみます。8回表、諸積(M)、小坂(M)が連続ヒットでチャンスを作り、一死後途中から出場の大村巌(M)に打席が回ります。大村の打球は左中間を破るヒット、と思ったのに田口(BW)がこれを好補。諸積(M)がタッチアップで生還。これで東軍がリードを2点に広げました。

東軍は岩本(F)が8回から登板。8回は危なげなく抑えたのに、9回に谷(BW)にソロ本塁打を浴びて1点差に追い上げられます。さらに2安打を打たれて二死1,3塁のピンチとなり、吉岡(Bu)にレフトにいい当たりのライナー。同点と思ったが、打球はレフト大村巌(M)の真正面。助かりましたね。これでゲームセット11対10の大乱戦という結果でした。

MVPは3安打、3打点の千葉ロッテマリーンズ小坂。3本の安打が全部得点に結びつきました。公式戦で3本しか打てなかった本塁打も打ちました。賞金、賞品総額500万円相当を手にしました。おめでとうございます。UCCの缶コーヒー1年分、というのは笑えました。大きい缶を手渡されたのが、小坂の身体より大きかったりして。ブロイを1年分というのも贈られていました。「子供は飲んじゃダメ」と野次りたくなりましたが、ストレートすぎるのでやめました。

ところで、8回表、松井(L)のファウルボールが私のいた席の方に向かって飛んできました。残念ながら、わたしのところからは3メートルくらい前方に落ちたのですが、この打球が試合のパンフレットを売り歩いていた売り子の女の子の頭を直撃。落ちてしまったパンフレットを拾い上げて、最上段まで歩いていったが、ここで涙を出して立ち止まってしまいました。そりゃ痛いよね、頭直撃だったし。怪我がなかったようで良かったです。

満員の観客を集めたのは、もちろん松坂(L)、イチロー(BW)、黒木(M)だと思うのですが、3人とも調整が不十分、故障などの理由で出場せず。コーチャーズボックスに立ったり、スタンドにボールを投げ入れに現れたりするファンサービスのみでした。

この試合、マリーンズ投手陣が計9失点。またマリーンズの打者陣は6打点。打っても守っても大活躍のマリーンズ勢でした。また、応援団のなかでもいちばん目立っていたのはレフト側に陣取っていたマリーンズ応援団。いつものように声を中心とした応援で、静岡の方たちを唖然とさせていました。小坂の最後の打席のときには、「おおおおロッテ」の声や、ややチャンステーマ、得点時のテーマ、そしてチャンステーマを繰り返し演奏してました。また、清水の打席のときに、懐かしい「愛甲のテーマ」をやってました。「走れコータロー」の曲で合いの手に「あいやー」ってやつ。川崎時代を思い出します。懐かしかった。でもインプレー中に紙吹雪を撒くのはやめてね。

ところで、前から気になっているのですが、ブルーウェーブ応援団で「天体観測」っていう旗を振っている人たちがいますが、それどういう意味なの? 何で天体観測なの? 気になって眠れません。

それと、今日の場内アナウンスって、千葉マリンのお姉さんじゃなかったですか?

試合は2時間半程度で終了。駐車料金がそれほどかからなくて助かりました。短い試合をありがとう。今季のプロ野球観戦はこれにて打ち止め。締まらない試合でしたが、面白い試合でした。いい気分で球場を後にして、夕方の早い時間には帰れるか、と思いきや....。東名高速の40kmを2時間かかる大渋滞にはまりながら、22時頃無事帰宅しました。途中眠さに耐えきれず、30分の休憩をとったのが災いしたかも。

今日の買い物。ビール、ウーロン茶、クリスピーチキンセット。


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