プロ野球観戦記(番外編)

オールスターゲーム第1戦(1999年7月24日 西武ドーム)

全パシフィック 対 全セントラル



C  = 002 002 400 = 8
P  = 100 001 011 = 4
勝利投手=上原(G)
敗戦投手=松坂(L)
本塁打=イチロー(BW)、松井(G)、大友(L)、ローズ(Bu)
最優秀選手=松井(G)
優秀選手=上原(G)、鈴木尚(YB)、イチロー(BW)、松坂(L)


試合開始前の風景

11時過ぎ、レフト側外野席の列に並ぶ。暑い。係員が人数を聞いてくるので、「2人」と答える。敷く物を持っているかどうか尋ねられたので、「新聞紙」と答えたらガムテープを渡された。2人分の場所に新聞紙を敷き詰めて、ガムテープで固定。マジックを渡されてガムテープに氏名と人数を記入。何だ、このシステムは。近くのコンビニエンスストアで昼食やビールを買ってきて、時間をつぶす。

15時過ぎ開門。外野の芝生席(ただし人工芝)へ。自然芝の芝生席は凸凹があるため、尻の位置を調整すれば座りやすいポジションを確保できる。しかし、この人工芝の芝生席では一様な斜面のため、どこに座っても不安定。長時間座っていると尻が痛くなってくる。やっぱり芝生席は土の土手に自然芝ですよ。

試合前、セレモニーで江藤(C)かペタジーニ(S)が投げ入れたと思われる的山(Bu)のサインボールをゲット。私の後ろの人がはじいて、私の頭に当たって転がったこぼれ球をゲット。自分のサインボールを持っているわけではないのですね。私の前にいた子供たちは、「Daiei Hawks 2」と書かれたボールをペタジーニのサインボールだと信じて持っていました。

雅楽の「国歌」君が代は今ひとつだったかな。自衛隊の音楽隊が来ていたのだから、そっちの方がよかったかも。

松坂対上原

パの先発は松坂。セの先発は上原。両リーグのルーキー同士の投げ合いで試合はスタートしました。セのスタメンは6石井琢、DH鈴木尚、9高橋、8松井、4ローズ、3ペタジーニ、7関川、2古田、5二岡。パは6松井、4小坂、8イチロー、9ローズ、DH吉永、7松中、5片岡、3高木大、2中嶋。両リーグのスタメンのうち、6人が左打者、パは8人が左打者。時代は右投げでも左打ちなのだと実感します。

1回表、先頭の石井琢は速球を空振り三振。次打者鈴木尚も速球を空振り三振。連続三振の記録作りに貢献するベイスターズ選手の活躍に頭が下がる重いです。奥ゆかしいですね。続く高橋は外角の速球をセンターに弾き返すがイチローの守備範囲。連続三振はここでストップ。もう少し配慮が必要では? >高橋。

上原は松井、小坂と連続して三球三振。しかし続くイチローは一枚上手。2-2からの真ん中に入った球を弾き返した当たりはバックスクリーンに飛び込む先制ホームラン。ローズ、吉永とショックの余り四球を与えるが、松中を三振にとって、1回で3三振。

3回表、松坂の3イニング目。関川が四球で出塁。古田がセンター前ヒットで初のチャンス。ここで二岡を三振にとる間に二人の走者が重盗。捕手中嶋の三塁への送球が悪送球となって関川が生還。同点。続く石井琢がレフトへ犠飛。これでセントラルが勝ち越し。その裏を上原が抑えて、上原に勝ち投手、松坂に負け投手の可能性を残したまま交代となりました。二人とも新人離れした立派な投球だったと思います。特に松坂の150km/h超の速球は外野から見ても勢いがありました。

球場と試合、その後の風景

マリーンズ軍団異様です。ライトスタンドのマリーンズファンの一団。小坂が打席に立つといつものように声を中心としたノリノリの応援。一種独特の雰囲気でした。打席を重ねる毎に増えてきたように感じるのは何故? そしてまわりの他球団ファンにもあのノリが蔓延してきているように見えたのは何故?

川村、大友にランニングホームランを打たれる。昨年は2回を無失点に抑えたあとに公式戦で本塁打ゼロの大村(Bu)に一発を浴びた川村。大友が打席に立ったとき、一緒に見ていたYBファンに「こういう公式戦で1本しか打っていないような打者に打たれるよ、きっと」と言ったそばからセンターに大飛球。松井、高橋が二人ともフェンス際まで追ってしまった。ボールが転々と外野から内野に転がる間に大友ホームイン。珍しいランニングホームランによる被弾。川村らしいというか何というか....。

パリーグ守備陣エラー連発。7回の4失点はパリーグ守備陣のエラー続出によるもの。球宴でのエラーはみっともないね。

佐々木の登板。9回裏、ベイスターズ佐々木が登板。公式戦でも11日に投げて以来の登板。ひじ痛が発覚してからは初の登板ですが、1回で1失点の内容でした。今の佐々木に1回無失点を期待するのは酷なのでしょう、きっと。イチローが佐々木からもヒット。

動かない権藤監督

うごけ、権藤。スタメンの選手を極力交代させない方針なのでしょうか。特に上位打線はスタメンのまま変化無しでした。このあおりを食って、カープ、タイガースの両チーム選手は打席に立ったのが代打の江藤のみ。タイガースにいたっては新庄、和田が守備についただけでした。タイガースファンのストレスは爆発寸前だったようです。権藤さん、敵を増やしましたね。

それにしてもペタジーニやローズのフル出場には驚きました。適度に交代させるのではないかと思っていました。江藤や和田といった選手がいましたので。一塁手が不足しているのは理解できますが。

表彰選手

個人的には石井琢、川村の両選手を表彰選手に加えて欲しかった。特に川村は投球内容では上原を上回っていました。松井、高橋の拙守による不運なランニングホームランを浴びたものの、それ以外は無失点の内容でした。石井琢は勝利打点となる犠飛による1打点とヒット、そしてだめ押し点となる相手エラーを引き出す内野ゴロ、と十分な活躍だったと思います。ま、今日の試合は松坂、上原のための試合ですから、ベイスターズ勢は引き立て役で十分なのでしょう。でも表彰選手の選出は公平にして欲しかった。

鈴木尚の優秀選手選出にも驚きました。3安打打った印象が無かったもので。松坂から打った1安打と川越から打ったタイムリーヒットは印象に残っていたのですが、工藤から打ったのは印象が薄かった。

今日の買い物

オールスター戦公式プログラム1000円。カープのメガホン。メロンソーダ、焼きそば、ドーナツ、ビール。

カープのメガホンはスクワットをやりたくて、形から入りたいので買いました。江藤の打席だけでしたが、無駄にならずに済んでよかった。カープファンであれを1試合やってしまう人たちには感心してしまいますね。わたしだったら多分最後まで持たない。特に今回みたいなイス席ではない場所ではキツイ。


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