プロ野球観戦記

YB-T 11回戦(1998年6月16日 静岡県営草薙球場)



T  = 000 000 000 = 0
YB = 000 000 01x = 1

勝利投手=三浦
敗戦投手=川尻

雨の影響でタイガースの先発投手はスライドとなった川尻。5月にはノーヒットノーランを記録。また、6月7日札幌でYB打線を1点に抑えて勝利投手となっている。いやな予感だ。ベイスターズの先発は三浦。前回はスワローズを相手に8回を無失点に抑えて勝利投手となっている。投手戦が期待される反面、両翼91メートルの狭い球場だけに、打ち上げた場合にはその打球が試合を大きく左右するかも知れない。現実に昨年のYB-D戦では進藤、谷繁、佐伯の3連発なんてのが飛び出している。いずれも横浜では絶対にスタンドインはしない当たり。今日はどうなることやら。YBはローズが欠場。どうしたの?

試合が始まってみると、両投手の好投でトントンと進む。タイガースが無死1,2塁のチャンスを逃したり、ベイスターズは駒田や石井が盗塁失敗したり、投手戦とも貧打戦とも言える試合展開。0対0のまま試合は終盤へ。

8回裏、先頭の谷繁がレフトポール際に大きなファールを打ち上げる。スタンドは大きなため息。なんと言っても、この回に点を入れないと佐々木の出番はない。連続セーブを記録中のため、リードした場面でしか登板しないから。9回以降はリードしたらサヨナラ勝ちですから。谷繁は集中力が切れずにしぶといライト前ヒット。続く進藤は送りバントで一死2塁。ここで打順は8番の三浦。権藤監督ここで動きました。代打荒井。ここまで無失点の三浦の好投に報いるには点を入れるしかない。ここで荒井はショートゴロ。ランナーが進んで二死3塁。打順は万永。ここで代打井上。どう考えても打てそうもない井上はボテボテのファーストゴロ。ファースト八木が捕球しタッチするが、追いタッチとなり井上1塁セーフ。ランナーが帰って1点先取。

こうなったら当然9回表は「ピッチャー佐々木」。一死後、平塚にヒットを浴びるが八木、大豊を抑えてセーブを記録。16連続セーブはプロ野球タイ記録。タイガース桧山もハンセンも使う機会無し。新庄も守備についただけ。佐々木がいちばんコワイのは一発のあるパワーヒッターだと思うのですけどね。

ちなみに佐々木が登板した9回表、一死後レフトスタンドの観客が旗をグラウンド内に入れて試合を妨害した。審判が注意したが聞き入れず妨害を続行。審判の要請で伊藤敦がレフトスタンド前まで走り、観客を説得。また試合終了後には多数の投げ込み、グラウンドへの乱入などがあった。試合終了後のマナーの悪さもひどいものでしたが、試合を中断させるような妨害行為は許されない。その場で球場外につまみ出すべきだ。あえて「ファン」という言葉を使いませんでした。


1998年の観戦記ページへ / ベイスターズのページへ / わたしのページの先頭へ
当ページの著作権はKATO(kato@star.email.ne.jp)に帰属します。当ページの文章、画像の無断転載を禁止します。当ページへのリンクはご自由にしてくださって構いませんが、事後で結構ですのでmailにより連絡をいただければ幸いです。