河口湖マラソン体験記


 11月24日(日)、「日刊スポーツ河口湖マラソン」で、生まれてはじめてのフルマラソンを体験してきました。実は、フルマラソンどころか、レースへの出場自体がはじめてでした。満足のいかない結果しか出せませんでしたが、体験記にしてみました。読んでみてください。


 午前7時30分スタートなので、午前5時に起床しました。すぐに朝食代わりのバナナとカロリーメイトで腹ごしらえ。長袖Tシャツとロングタイツのスタイルに着替えました。寒いのでタイムに自信のない人は長袖とロングタイツが必要です。とスポーツ用品店のお兄さんに勧められて買いました。結果的にはこの服装は正解でした。
 宿泊していたホテルからスタート地点に向かう途中、「現在の気温-1度」の表示。いくら何でもちょっと寒い。10度くらいが走りやすいと思います。ちょっとこの時期は寒すぎます。
 「選手用駐車場」に6時45分くらいに着いたのですが、すでに満車状態です。ちょっとした空間を見つけて、となりの車の人に詰めてもらえないかお願いして、やっと駐車。すでに7時過ぎ。時間的にはぎりぎりです。来年は早めに着いて駐車スペースを確保しよう。
 スタート前にとりあえずトイレ。また、土産物屋さんに荷物を預けました。着替えとタオルなどをひとつの鞄に詰めて預けるのが正解でしょう。私の場合ほとんどの荷物をクルマにおいてきてしまいました。これは失敗例。レースが終わってからクルマに戻るまでが寒い。また、風呂にはいるためには荷物を持って、スタート地点付近まで戻らなくてはならないから。
 さて、7時30分、レーススタート。42.195キロの始まりです。スタートを待つ間寒いので、ビニールのゴミ袋をかぶっていました。情けない格好です。でもこの格好、暖かいのです。使い捨て出来ますし。スタートから数分後、このゴミ袋はボランティアのおばちゃんに手渡し、捨ててもらうようお願いしました。
 5キロ地点で時計を見ると、27分を切っている。スタート地点まで3分くらいかかっていたから正味では1キロあたり5分を切っている。オーバーペースだ! しかしまわりのランナーのペースについていった。これが結果的に見ると失敗でした。10キロ地点では50分くらい経過。まだオーバーペースが続いています。
 ここからあとは少しペースを抑えて走りました。20キロ地点で空腹感。まともな朝食をとっておくんだった。反省。給水所のスポーツドリンクと飴で空腹を抑える。しかしこれがスタミナ切れの始まりでした。ハーフ地点で時計を見ると1時間50分を切っている。このペースなら4時間を切るのは間違いないと確信する。これが甘かった。

 このあとは、ペースが落ちる一方。「かわいい女の子がいたら、心の中でその子をペースメーカーに指名して、後ろをついていこう」と思っていたのに、かわいい女の子を見つけたにもかかわらず、女の子についていけない。おじさんたちにも抜かされる一方。「おばちゃん走り」のおばちゃんにまで抜かれてしまう。悔しいけどついていけない。30キロ地点で2時間50分。4時間を切るのは微妙になる。それでも何とか走り続けるが、35キロ地点ではすでにふらふら。3時間30分をすぎている。4時間を切るのは絶望的。しかも足が前に進まない。これ以降は3分歩いて3分走る。これしかできませんでした。悔しかった。走れない自分が情けなかった。
 結局、4時間30分くらいで、何とかゴールへ。後半はなんと2時間40分の超スローペース。前半とは比べものにならないペースでした。記録的には「完走」ですが、自分の気持ちでは「完走」と言いたくありません。走っていない(歩いた)区間がありましたので。
 後半のスタミナ切れとペース配分のミスが大きな失敗でした。いい教訓になったと同時に、次への闘志も沸いています。なんとしても次は4時間を切りたいと思います。実は子供の頃は走るのが大嫌いで、小学校の運動会のかけっこなんて嫌い中の嫌いで、学校に行きたくないくらいでした。そんな私がここまで出来たことには満足しています。でも、35キロ以降の歩いてしまった自分に納得していません。次はなんとしても「完走」を目指し、4時間を切れるようにトレーニングします。とはいうものの、まだ膝が痛くて歩くのがやっとです。