武蔵野台地の河岸段丘
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1.直線条に点在する雑木林の不思議
東京都練馬区大泉と埼玉県新座市の県境あたりを、地図を持たずに彷徨っていた時のことでした。
所々に僅かに残されて点在する雑木林を探して右に左に道を折れて走っている内に、不思議なことに気がつきました。
点在する雑木林が、どうやら大きく直線条に並んでいるらしいということです。
雑木林に入ってみると多くは傾斜地で、雑木林のこちら側と向こう側では10m程度の高低差があります。
土地の段差がずっと直線条に連なり、この幅20m程度の帯条の傾斜地が雑木林になっていました。

直線条に並んだ雑木林(新座市野寺付近)

雑木林を切り開いて造成された住宅地

住宅地の向こうに雑木林が続く


新座市が公園として保護した樹林

普通の地図では段丘が分からない

標高データを彩色し立体的な影付けをした地図
黒目川の河岸段丘が浮かび上がる
(地図表示ソフト「カシミール3D」を使用)

柳瀬川と黒目川の河岸段丘
武蔵野台地に数10万年をかけて自然が刻んだ彫刻−河岸段丘。
その段丘の崖の線に沿って連なる雑木の樹林帯。
武蔵野を直線条に走る段丘の雑木林は、この崖に守られて、
開墾や宅地開発から、生き残って来た。
しかし、今、強力な土木機械の暴力の前で、風前の灯となっている。
武蔵野の湧き水と雑木林の風景を消滅させたくない。
トトロの森(狭山丘陵)の保護活動は大きな拡がりを見せているが、狭山丘陵だけでなく、この緑と水の崖線林を未来に残したいと思う。
狭山丘陵と私たちの住む町々とを結ぶ緑のベルト=崖線林は、武蔵野の自然が残した、私たち(人間と動物)への貴重な贈り物、大地に彫り込まれたメッセージ(遺言)でした。
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