いい写真伝導師の三脚ワンポイントアドバイス

その5

万人向けのレバー式
三脚の脚伸縮固定方式のことです。

溝入り丸パイプは、中のパイプがまわらない、パイプの強度を上げることができるという利点が あります。中のパイプがまわらないので、ナット式なら回転締付操作が確実になり、その解除に も同様の利点が活かせ、操作が楽になり、使いやすさを高めることができます。(例:「マスター」溝入丸パイプ ナット式)
ところで、三脚の締付固定部分にレバーを設け、レバーを起こす/ねかすだけの操作で、脚の固定 解除を行う三脚があります。操作箇所がレバーなのでレバー式と呼びます。(写真は「溝入 丸パイプ」レバー式三脚の一つ、「プロ 500DXII」)
レバー式の三脚というと、脚断面がUの字型の材料を使っていた時代があります。「チャンネル材」 と呼んでいました。レバーを起こすと、脚の固定が解除され、ねかすと固定されます。レバーを 起こすかねかすかするだけで、だれでも三脚を伸ばしたり縮めたりできる、つまり使える ので操作が簡単、と喜んで市場に迎えられました。けれども、チャンネル材はネジレに対抗する 力に欠けます。丸パイプはねじれにも曲げにもすばらしい抵抗力を発揮します。「丸いパイプの 長所を活かしきりながら、レバー操作の良さを兼ね備えた三脚をつくりたい」
私達は、1970年頃から考えていました。

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