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音楽の話、あるいは教育のことなど、気まぐれに書いております。


2025年8月26日(火)《ChatGPTで論文第2弾学術的に》10000字程度


大学時代に書いた文章を基本に学術的に仕上げてほしいことをAIに伝えたら、こんな風に仕上がった。恐ろしい時代に突入した。人間はAIを利用はしても利用されたらダメだ。生みの親の苦しみを知らなければいけない。物事を新しく作り出す時の苦労は絶対、必要である。文章を自分で考え書くというプロセスは重要だし、これからの時代、アナログ的思考が必要になってくるはず。特に音楽もデジタルばっかりで、人の温もりや優しさは必要とされる時代になるはず。。。 クリスティアン・ツィメルマンにおける美学思想 ― 録音・音響空間・時間概念を中心に ―

クリスティアン・ツィメルマンにおける美学思想

― 録音・音響空間・時間概念を中心に ―

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序論

クリスティアン・ツィメルマン(Krystian Zimerman, 1956– )は、現代を代表するピアニストであると同時に、音楽美学に関する独自の思想を展開してきた稀有な存在である。彼の演奏は、その高度に統制された技巧と緻密な解釈により国際的に高い評価を受けてきたが、それと同時に彼自身が講義やインタビューで語ってきた「美学」に関する思索は、従来の音楽学における「演奏と録音」「空間と時間」「芸術と技術」という古典的問題群に新たな光を当てている。

ツィメルマンの美学の核心には、「録音」という営みを通して音響空間と時間をいかに再構築し得るか、という問いが存在する。本稿は、彼の過去三年間にわたる講義ノートやインタビュー資料を手がかりに、その美学的思想を体系的に整理し、さらに音楽哲学・美学史の文脈において位置づけることを目的とする。

先行研究において、録音論はヴァルター・ベンヤミンやテオドール・アドルノをはじめとする20世紀の思想家たちによって重要な議論が展開されてきた。ベンヤミンは複製技術時代における芸術の「アウラ」の喪失を問題とし、アドルノは機械的再生がもたらす音楽文化の均質化を批判した。しかしツィメルマンの立場は、これらの批判的言説を受け止めつつも、録音を単なる複製ではなく「新たな創造空間」として捉える点において特異である。

本稿はまず第1章でツィメルマンの美学的関心の背景を整理し、第2章において録音と音響空間の問題を検討する。第3章では「時間」の哲学的次元に注目し、演奏における時間操作と解釈の問題を論じる。さらに第4章では教育的・実践的応用の観点から、彼の思想が現代音楽教育や録音実践に与える示唆を考察する。最後に結論として、ツィメルマンの美学を現代のデジタル社会に位置づけ、今後の研究課題を提示する。

第1章 ツィメルマンの美学的関心の背景

ツィメルマンが「美学」を語る際、それは単なる演奏解釈論にとどまらず、哲学的次元を含意している。彼は過去の講義において、美学を「音の生成過程における価値判断の体系」と定義した。これは伝統的な「美学=美の哲学」という狭義の理解を超え、音楽実践における「判断」と「創造」の結びつきを強調するものである。

19世紀末から20世紀初頭にかけての音楽美学は、エドゥアルト・ハンスリックの「音楽の本質は音の運動である」という形式主義的立場と、後期ロマン主義的な表現主義的立場との間で大きな対立を抱えていた。その後、アドルノやダールハウスらの議論を経て、音楽美学は「社会的実践」「歴史的文脈」へと広がりを見せる。

ツィメルマンはこの流れを意識しつつ、自らの経験に基づき「録音」という主題を選び取った。彼にとって録音とは、単なる保存媒体ではなく、演奏者が自らの音楽観を凝縮させる「実験場」であり、同時に「批評的鏡」である。

第2章 録音論 ― 音響空間の再構築

録音の問題は、ツィメルマンの美学の核心に位置する。彼は「録音は第二の演奏である」と述べ、ライヴ演奏と録音を明確に区別する。すなわち、ライヴは時間的不可逆性の中で展開される一回性の芸術であるのに対し、録音は編集と選択を通じて「理想的な音響空間」を構築する行為である。

ベンヤミンが論じたように、複製はアウラを失わせる。しかしツィメルマンにとって重要なのは、その「喪失」をいかに逆手に取るかという点である。彼は録音を「演奏を超えるもう一つの芸術空間」とみなし、そこにおいてはライヴには不可能な音響的秩序や時間的均衡を実現できると考える。

たとえば彼の録音実践においては、ホールの残響特性、マイク配置、編集の度合いなどが綿密に計算される。これは単なる技術的問題ではなく、「音響空間の再創造」という美学的選択である。ツィメルマンは「録音は記録ではなく、解釈である」と繰り返し述べており、この立場は従来の音楽美学における「演奏=解釈」という枠組みを拡張するものである。

第3章 演奏と時間の哲学

音楽は時間芸術である。したがって、ツィメルマンの美学を論じる際に「時間」の問題を避けることはできない。彼はしばしば「演奏とは時間の彫刻である」と語り、テンポ、間合い、リズム操作を通じて聴取体験を根本的に変容させることを強調する。

録音においては、演奏者は時間の流れを編集によって「再構成」することが可能となる。ここでツィメルマンは、時間を「物理的時間」と「音楽的時間」に分けて理解する。前者はクロノロジカルな連続であり、後者は演奏者と聴衆が共有する体験的・現象学的時間である。

この区別は、フッサールの現象学的時間論やベルクソンの持続概念とも響き合う。ツィメルマンの時間美学は、演奏における瞬間性と録音における可逆性との緊張関係を媒介する役割を担う。すなわち、録音は「不可逆的なライヴ時間」を「可逆的な編集可能時間」に変換し、そこにおいて新たな美的判断が生じるのである。

第4章 教育的・実践的応用

ツィメルマンの録音美学は、教育や実践の現場においても重要な示唆を与える。近年の音楽教育では、学習者が自らの演奏を録音し、それを客観的に聴き直すことが広く行われている。しかしツィメルマンの立場からすれば、録音は単なる確認手段ではなく、学習者に「音響空間と時間操作の意識」を育む創造的契機である。

たとえば、同じフレーズを複数回録音し、異なるテンポ・強弱・間合いを比較することは、演奏者に「解釈の多義性」を体感させる。さらに編集作業を通じて「理想的な音響空間」を設計する試みは、演奏者の批評的能力を育成する。

このような教育実践は、デジタル技術が普及する現代においてますます重要性を増している。AIやDAW(Digital Audio Workstation)の導入により、録音は誰にでもアクセス可能な創作手段となった。ツィメルマンの美学は、こうした環境において録音を「芸術的実践」として位置づけ直す理論的基盤を提供する。

結論

本稿は、クリスティアン・ツィメルマンの美学的思想を、録音・音響空間・時間概念の観点から整理した。彼の立場は、録音を単なる複製や保存の技術としてではなく、演奏者が自らの解釈を再構築する「第二の芸術空間」として捉える点に特徴がある。

この美学は、20世紀の批判的録音論を継承しつつ、それを創造的に乗り越えるものであり、現代における録音文化や教育実践に深い影響を及ぼす可能性を持つ。

今後の課題としては、デジタル録音技術、ストリーミング配信、AI生成音楽などの新たな環境下において、ツィメルマン的美学をどのように拡張できるかが問われるだろう。録音と演奏、空間と時間、技術と芸術の交差点における探究は、今後の音楽美学研究にとって不可欠のテーマである。

参考文献

  • アドルノ, T.W. 『音楽社会学』
  • ベンヤミン, W. 『複製技術時代の芸術』
  • ダールハウス, C. 『美学と音楽解釈』
  • フッサール, E. 『内的時間意識の現象学』
  • ベルクソン, H. 『時間と自由』
  • Zimmermann, K. Lecture Notes on Aesthetics(未刊行資料)

© 2025. 文章提供:小佐野圭 様(掲載用途)

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2025年8月24日(日)《ChatoGPTで論文を作成してみた》

大学勤務時代、書いた随筆を論文に仕上げてもらいました。すごい、、、一発で学術誌提出用にしてくれた。以下が論文


音のゆくえと演奏の現象性 ―録音技術とピアニズムをめぐる考察―

はじめに

本稿では、 録音技術 ピアニズム を巡る視点から、音のゆくえと演奏の現象性について考察する。録音技術の発展により、音楽演奏は時間と空間を超えて伝達可能となり、演奏そのものの価値が問い直されている。本論文では、録音と生演奏の相互関係を探究し、ピアノ演奏の身体性および音の空間的広がりを分析する。

第1章 録音技術の発展と音の空間性

1.1 録音技術の歴史的背景

かつて、音楽はライブの場でのみ経験するものであったが、19世紀末の録音技術の発明により、音は記録・再生されるようになった。これにより、演奏の音は物理的な空間から切り離され、時間を超えて再生可能となる。録音技術の発展過程を概観し、その歴史的意義を整理する。

1.2 音の空間性と身体感覚

録音によって捉えられた音は、スピーカーやヘッドホンを通じて聴取者に届けられる際、新たな空間的側面を帯びる。ステレオやマイクロフォン配置によって演奏空間の再現度が変化し、聴者の身体感覚にも影響を与える。音の広がりと定位感が、演奏の現象的側面にどのように関わるかを論じる。

第2章 演奏の現象性とピアニズム

2.1 ピアノ演奏の身体性

ピアノ演奏は奏者の身体と楽器との相互作用により成立する。鍵盤を介した動作やペダルの操作など、身体運動が音として表現されるプロセスを考察する。また、演奏者の身体感覚と音の出力がフィードバックループを形成し、演奏の現象性を生み出す。

2.2 音の時間的連続性

演奏される音は時間軸に沿って変化し続ける。フレーズや持続音、休符の扱いによって音楽の流れが構築される。録音媒体に記録された音楽は、任意の時間で再生される性質をもち、演奏者と聴者双方の時間感覚に影響を与える。その連続性と切断性について分析する。

おわりに

以上の考察を踏まえ、録音技術とピアニズムの関係から以下の要点をまとめる:

  • 録音技術の発展により、演奏の音は時空を超えたコミュニケーション手段となった。
  • ピアノ演奏の身体性は、音響空間との相互作用によって豊かな表現性を生む。
  • 音のゆくえは、技術的・身体的側面が融合した複合的な現象である。

今後の研究では、具体的な演奏実験や聴取者調査を通じて、音の現象性に対する理解を深化させる必要がある。


2025年8月23日(土)《感動パドレスのマチャドのヘッドスライディング》

本日、ドジャースとパドレスの三連戦の初戦を観戦した。八回裏、最後の打者となったマチャドが四球目を打ち、ショートゴロに倒れた。ショートのベッツがファインプレーを見せてアウトにしたが、マチャドは、最高のピッチングを見せたダルビッシュに勝ちをつけようと、気迫のこもったヘッドスライディングを見せた。その姿に、ダルビッシュも「涙が出た」とコメントしており、私も深く感動した。 一人の投手のために、チームの主力選手が全身全霊でプレーする――その姿は本当に美しいものだった。皆さんもご存じのとおり、WBCで日本代表をリードしたダルビッシュの人間力は、パドレスでもしっかりと仲間から信頼を得ているのだと改めて感じた。


2025年8月19日(火)《KYN》

枯れ木も山の賑い,,,同僚のS先生とよくお話をします。私が先生のように校長を長年なさったご経験を持った先生、造詣が深い先生がいらっしゃることは、お若い同僚の先生にとっても、高校にとっても素晴らしいことですね。って話したら「自分自身はKYNです。枯れ木=K 山の=Y 賑わい=N ですと 笑」いいですね。こういう言葉をさらっと言えるのは何て素敵なんでしょう。


2025年8月16日(土)《 富士山河口湖音楽祭2025 にて演奏》

河口湖ステラシアターにて佐渡裕×シエナオケのプレ演奏会として出演させていただきました。リベルタンゴもラ・ヴァルスも無事、皆様に楽しんでいただけたかな?ステラシアターにはYAMAHAのS6というピアノ機種がが置かれていますが、河口湖円形ホールにあるBOSTONピアノをDUOおさののためにステラに搬入していただきました。3000名弱収容できるホールでもピアノの響きはどんなものなのか少し心配しましたが、全くその心配は無駄でした。調律師のNさんもよく協力してくださり演奏できました。何より、この音楽祭の企画者、野沢館長には感謝しかございません。そして中学、高校、大学の同級生も来てくださりほんと、嬉しい時間でした。ありがとう。行政の協力者のお一人である河口湖町の教育長は小佐野と高校の同級生も。皆様、感謝しかございません。


2025年8月11日(月祝)《 国立音楽大学合唱行脚 復活を》

私事、小佐野は玉川大学の37年間の奉職において、岡本イズムを学びました。玉川学園において岡本イズムを尊敬している人間です。カエルの歌も、第九も、生活音楽も。カノンも岡本先生からうまれた。山梨、小佐野の恩師、(故)大庭三郎先生は、本業は牛乳屋で国立音楽大学で岡本先生と出会い「お前は生活音楽をしなさい」と、言われて本業の牛乳屋を継がないで、合唱指揮者になったと小佐野に生前に語ってくださったことがあります。大庭先生には幼少から可愛がっていただきました。大庭先生から音楽教育の貢献の良さ、岡本先生のことも、生前からお話ししていただいておりました。小佐野はピアノ科でありながら他のピアノ科よりは音楽教育のことは理解しているつもりです。合唱行脚として卒業生が作ったコーラス団体(東京ホームコーラス)でご一緒したことも数回ありました。 玉川学園の音楽の授業では音楽教育(ピアノしか弾いていない人間でしたので)を体感させていただきました。国立音楽大学教育学科の社会における功績は計り知れないと考えております。 是非とも皆さんにも応援していただければ幸いです。 以下のページご覧下さい。 国立音楽大学「合唱行脚」復活へ、未来の音楽教育を変える一歩に力を https://readyfor.jp/projects/GA_Rebirth


2025年8月9日(土)《富士山河口湖音楽祭2025にてDUO OSANO 出演》

DUO OSANO公演情報です。8月16日(土)河口湖ステラシアターにて佐渡裕×シエナオケのプレ演奏会として開演14時 DUO OSANO が演奏します←(詳細はクリック)。


2025年7月24日(木)《生きがい》

大学には3つのポリシー(アドミッション、カリキュラム、ディプロマ)があります。もちろん、どういう子供を育てたいかという大学の理念に基づいて教育を実践していきます。 私の37年間の大学勤務時代は文学部から芸術学部になった経緯があります。小佐野の大学勤務の晩年は音楽の専門を教えることがなくなったという経緯は時代の流れ、音楽人口の減少によって仕方ないことかなと、、、。音楽以外の仕事を自分なりにイエスマンとなって実践してきたのかな。しかし ここ数年の仕事はピアノソロはもちろん、アンサンブル、連弾、2台ピアノ、音楽史、ソルフェージュなど、音楽の専門知識と技術をより専門的に教えることになりました。とても楽しいです。国立音楽大学ではピアノしか教えませんでしたが、、、今の仕事は生きがいを感じています。キャリア教育で外部から講師をお呼びしたり、音楽大学とのつながりの火付役になったり、そんな時は社会のお役に少しでも立たせていただいているなと。全日音研(全日本音楽教育研究会)の事務長という役も今となれば、人のネットワークの構築面で繋がっています。それから大学という組織の勉強をさせていただきました。教員という教育機関での働きのみならず法人と言って経営面や中期長期の教育計画など、教員ではない方々とお付き合いしたことは私の仕事の賜物だと思います。自分で言うのもおこがましいですが、、玉川大学は8つの総合大学ですから、他の学部(農学部や工学部)の先生や法人の教職員たちの付き合いは自分を成長させてくれたように思います。今思えば担当という役割で言えば、玉川大学では教職担当をさせていただいた期間が長かったですね。玉川教師訓「子供に慕われ、親たちに敬われ、同僚に愛せられ、校長に信ぜられよ」という言葉は60歳をすぎて今やっと、理解できるようになったような気がします。理解できてもそれが実践できているかは別ですが、、、笑。今、勤務先の机のお隣の先生とよくお話しをします。その先生、玉川大学出身で、その恩師が小佐野が尊敬する某理事というから、世間は狭いもの。理事も小佐野のことを話してくれたと。人のネットワークを実に感じています。初年度、善行の教育センターの主事が小佐野の生徒だったお話は以前しましたが、思わぬ人との出会いを感じます。生きがいとは経験から学んだことを今の生き方に生かすことなのかな。


2025年7月20日(日)《中央道は激混み》

昨日、山梨へ午後出かけたら中央道が八王子、相模湖まで1時間要するという表示。事故ならともかく自然渋滞で1時間とは、、、3連休の初日ということもあり小仏トンネル前の圏央道と中央道が交わる高速はまさに渋滞地獄。下りの高速はいつも小仏トンネルを超えると渋滞は解消されます。トンネルは渋滞を起こす要因になりますが、高速道路を作る計画時はこうしたデータはなかったのか、、、中央道の渋滞は朝でも国立から都心方面に行く場合は常に10キロ渋滞。渋滞を起こすと必ずと言っていいほど、人間は事故を起こす。昨日も上り方面、相模湖あたりで、バイクと車の事故。なんとか、してほしい。渋滞はイライラを起こし、ストレスが事故を誘発する。渋滞学というものがあるようですが、なかなか役立っていませんね。1車線1時間あたり2000台までなら渋滞は起きないようですが、なんとかなりませんかね。渋滞を引き起こすような道路を作るのもどうかと、、、特に小仏トンネル付近はなんとかしないと、。、、、


2025年7月11日(金)《 ベルリン・フィル日本初ヴァルトビューネ を聴く》

7月6日(日)富士河口湖町のステラシアター大ホールで ヴァルトビューネコンサート をグスターボ・ドゥダメル指揮ベルリン・フィルを聴きました。我々の座っていたアリーナ席は指揮者の左手、コンマスの樫本くんの右手が見える3メートルの席でした。コンサート開始前、まず、樫本くんが座ったと思ったら立ち上がり、両手をあげてまた座る、、、Waveを客席に身体で表現したら早速、客席全員が立ち上がってWaveを起こしました。10回くらい立ったり座ったり、、、ドツのヴァルトビューネではこのようなスタートなんだろうなと。お客さんはよくご存じだ。ステラシアター観客席は2991席、超満員でした。渾身の力で演奏している身体の動きに感動。実にエネルギッシュで心から楽しめました。近くの駐車場には大型バスが10台以上終了するのを待ち構えていたということは、日本各地からドイツへ行くよりは格安でこんな貴重なコンサートはないというので、来場していたのです。地元の関係者や友人等に会えるかと思いきや、富士河口湖町の町長と教育長、 ステラシアター館長 にご挨拶。高校の同僚だった N先生ご夫妻 にもあってショット。指揮者ドゥダメルは南米、ベネズエラ出身。曲目はメキシコ出身、ベネズエラ、プエルトルコ、等の作曲家を取り上げました。プログラム最後はご存じ、バーンスタインのウェストサイドストーリー。全ての野外ステージにふさわしい曲でした。ドイツものでは、このステージには合わないだろうという配慮か、、、昔、小澤征爾が言った言葉「日本人に西洋の音楽はわからない。。」そんな考えはもはや今のベルリン・フィルにはありません。演奏者も女性も男性もいる。日本人が第1コンサートマスター樫本大進君。ベルリン・フィルの考えかた、音楽はグローバル的なもの、、、指揮者も演奏曲目、演奏者も、、、、そんなベルリン・フィルのコンセプトを感じたコンサートでした。終わって、すでに予約していた焼肉店【武石】に直行。このお店は我々が年に数回行く親戚ののっこちゃんが経営するお店。なんとこんにちわって入っていたらのっこちゃん「昨日、指揮者と他、3名が来てお肉を食べて30分で帰りました」と。世界的な有名な指揮者だったんだと、、、、びっくり。それから1時間して、店内がなんとなくわさわさと、、、、よくテレビに出る超有名人Hがご夫妻とお仲間で来場してそれにも遭遇、、、、素晴らしい音楽と最高のお肉を食べて心も身体にも栄養をたくさん入れて帰京してきました。


2025年6月29日(日)《ステラシアターDUO小佐野公演決定》

8月16日 富士河口湖町のステラシアター大ホールにてDUO小佐野の出演が決定しました。詳細は町の広告で発表します。ステラシアターは7月6日日本で初ヴァルトビューにてベルリンフォイルの演奏会や、8月は恒例の佐渡裕氏指揮のオーケストラやコーラス団体などが公演として決まっています。DUO小佐野もオファーをいただき光栄です。


2025年6月23日(月)《咳をする男性》

通勤は車を使わずに電車を使っています。健康のためです。週に2回、贅沢をしています。ほんのわずかな区間ですが、750円のグリーン車に乗ること。朝も夕方もかなり混雑しています。バス停から学校まで1キロもないのですが、ちゃんと歩いて通勤。電車で時々、困ったものだと思うことがあります。マスクもしないですごい勢いで咳き込む男性。どうして女性より男性のほうがこういう人が多いのか、、、、わかりませんが、、、よく観察すると耳にイヤホンが、、、、そうか、耳にイヤホンをすると自分の声の大きさを客観的に認識できないからなんだと考えます。人の迷惑を顧みずに注意したいものです。咳き込む人がいるときは車両をすぐ変えます。


2025年6月16日(火)《梅雨なのに猛暑》

10代の頃、すでに50年以上前は30度もあると異常な暑さで耐えられなかったことを思い出します。冬は河口湖は完全結氷で河口湖の北岸にうの島という小さな島の陰でスケートをしたものでした。湖の結氷はマイナス10度以下の気温が2週間ほど続かないと凍らないんだと父がよく言っていました。地球は異常な気候になっています。


2025年5月16日(金)《人から学ぶものは大きいですな》

37年間、大学勤務時代、同僚だった先生から連絡がありました。まだ今も大学院(多分博士課程)でまだ勉強をしているとのこと。論文を執筆しているとのこと。素晴らしい、、、小生も教育の世界に身を置き今は将来楽しみな若者を相手に教育できる幸福を感じています。同じ机の後ろの先生は校長を9年間なさった先生。ある授業でミュージカルのレミゼを教えたとき、言語はフランス語ですが、英語に訳されているのでその先生に読んでくださいと気軽に依頼したら、「イギリス読みですか?英語読みですか?」と。2つの読み方を適切に読んでいただいたことは、まさに横断型授業。こうした経験はなかなかできるものではありません。年齢も近く、こうした経験ある先生とお話しでききるだけでもすごい刺激になります。人から学ぶものは大きいですな。


2025年5月10日(土)《カワイピアノコンクール審査》

カワイの表参道店にて出場は高校生以上の年齢制限。12分以内の楽曲、バッハと自由曲を審査しました。審査員は東京音大教授、国立音楽大学教授、そして小生。楽しい時間でした。いろんなお話をさせていただきました。お一人はジュリアードご出身、もうお一人はパリ高等音楽院ご出身。


2025年3月27日(木)《音楽鑑賞教育》

昨日、季刊 音楽鑑賞教育 Vol.61号が届きました。2024年音楽鑑賞教育振興 研究募集では、鑑賞教育の学びを中心とした音楽科教育に資する実践的な研究計画を募集し入選者を決定するもの。我が国の音楽教育の先進的な研究者を公益財団法人音楽鑑賞教育振興財団が応援しようというもの。詳細はこの季刊号66ページを参照に。


2025年3月27日(木)《野口遵記念館ホール》

30日に宮﨑市、野口遵記念館ホールでDUOコンサートを行います。野口遵氏は起業家、実業家で電気化学工業の父と称される方。延岡市の産業や経済に功績のある方で1873年に石川県生まれ。旭化成や積水化学工業などの実質的な創設者とも言われています。この記念館から我々のDUOにオファーがかかることはとても幸福なことです。DUO活動は2台ピアノや連弾など、オリジナル作品を中心に演奏することを心がけています。そして演奏会は皆さんに楽しんでいただけるようにトークを挟みながら進行します。場合によっては皆さんで歌うコーナーも挟みながら、、、つまり聴衆主導型コンサートをコンセプトとして演奏しています。今回は三善晃氏の「唱歌の四季」を2台ピアノとソプラノの宮﨑ご出身でご活躍中の後藤紀子さんのソプラノで演奏します。もちろん、まだクラシック音楽が世間に浸透していない時代に比べたら、はるかにクラシックが身近になってきたことは確かですが、、、東京でも同じプログラムでも演奏しようかと考えております。


2025年3月20日(祝)《大切なこと》

仕事をすることは、何が最も大切か、、、、自分の周りにいる人に助けられているということ。感謝も気持ちを持って仕事をするということかな?


2025年2月23日(日)《ピアニッシモ練習で得たもの》

幸いにこの年齢でオファーがかかることはとても幸福なことです。毎日の勤務もさることながら、自主リサイタルではなく、コンサートのオファーがかかることも。以前、仕上げた曲を再度、譜読みから見直しています。すでに過去の演奏を追うのではなく、時が変わるのと同じように演奏の中身も変化することは当然のこと。いえ、変化させなければならないと考えています。知識のグレードアップについては、以前、このブログでも書きました。

情報のアップデートはやっていかなくてはならない問題です。鎌倉幕府の成立は「いいくに1192年」というのが私が習った年号でしたが、今は「いいはこ1185年」になっています。1192年は源頼朝が征夷大将軍になった年で、その前の1185年にはもう鎌倉幕府はできたということ。音楽もバッハのG-dur「メヌエット」はクリスチャン・ペツォールトが作曲された曲であるということは既にピアノの先生はご承知のこと

タイトル『ピアニッシモ練習で得たもの』について。3月30日のDUOコンサートの練習の毎日ですが、新しい発見をしました。音量は控えて「ピアニッシモ」で練習をしてみました。学生時代、ミケランジェリがアップライトピアノでピアニッシモで練習するという話しを何かで読んだことがあったことを思い出しました。ピアニッシモの練習によって獲得したものは、まさに建築家がミニチュアの模型を作るように、音楽全体が把握できる。モーツァルトが手のひらにリンゴを乗せてみるように音楽を俯瞰的にみることと言ったように。自分の音だけでなく、相手の音がよく聞こえる。何を伝えるのは客観的に理解できる。美しさとは何か、例えばラヴェルをどう弾かなくてはならないのか?中身を探究しようという心が生まれること。また、把握できるようになること。ピアニッシモの練習は自分の耳を疑うくらいに和声もメロディも客観的に聞こえるようになったことは新しい発見でした。みなさん、いかがでしょうか?強弱をつけたり、表現力、構成など、すでに設計図ができているというピアニストとしてのイメージがあるということが前提ですが、、、音量を出すことは打鍵のスピードと重さの相乗効果で得られますが、ピアニッシモの音色は指先と頭との集中力によって養うことができるのです。

2025年1月18日(土)《賀状の今後》

かなり年賀状はこれで終わりにしたいという方が増えています。我が家もどうするか、、、思案しましたが、賀状にQRコードを入れて出すことにしました。QRを印刷した賀状を見ていただき演奏を聴いていただくというもの。玉川学園の95周年記念コンサートに伺った本番の演奏が入ったQRの入ったお礼のおハガキが届きました。すでに、QRはYouTubeと連携させて楽しめますね。したがって今後もこうしたAIとアナログと連携した賀状もいいなと思っております。皆さんはもう、賀状を出すというのは古い考えとお考えですか?


2025年1月5日(日)《新年、風の会》

本日、社会貢献をおこなっている「風の会」本番。八王子、生涯学習センター「クリエイトホール」にて実施します。連弾を挟んで2時間弱の講座です。今年、生誕200年となるワルツ王のヨハン・シュトラウス2世の〝美しき青きドナウ〝をピアノ連弾で演奏します。


2025年1月2日(木)《本栖湖にて撮影》

新年明けましておめでとうございます。今年が皆様にとって素晴らしい年となりますように。


2025年1月1日(水)《新年明けましておめでとうございます》

新年明けましておめでとうございます。今年が皆様にとって素晴らしい年となりますように。


2024年12月7日(土)《音楽の散歩道Vol.34 デュオ おさの》

来春3月30日(日)14時開演 遵(したがう)記念ホール コンサート情報。ソプラノ後藤紀子さんとの共演もあります。


2024年12月5日(木)《河口湖円形ホールホール30周年記念》

来週12月15日(日)14時開演 河口湖円形ホールホール30周年記念コンサート です。小佐野圭はベートーヴェンの月光ソナタとプーランクの愛の小径、妻との連弾曲、ブラームスのハンガリー舞曲第1番他を演奏します。


2024年11月14日(木)《全国高等学校協議会》

先週は大阪の相愛高校へ全国高等学校協議会に参加しました。昨年に引き続き、2年目。基調講演、公開レッスン、分科会など実り多い時間となりました。テーマ「仏教とクラシック音楽(特に声楽の発声)との関わり~音楽法用の成り立ち~」について、講演&対談がありました。講師は3名で、吉本興業のお笑い飯 哲夫相愛大学客員教授、泉 貴子相愛大学教授、そして聞き役として釈 徹宗相愛大学学長が講演を進めました。聴衆として協議会に参加した教員のみならず、相愛高校や中学生も参加していた。講演中、高校生からお笑いが起きたり、三者のコミュニケーションは即興性があり、多くの聴衆が聞き入っていました。まさに漫才、落語、喜劇など大阪の文化の特徴とも言える「お笑いの芸術の芸能文化」を取り入れた講演だったと思います。こうしたアカデミックな協議会の基調講演には珍しいことではないでしょうか?2022年に完成した大阪の 中之島美術館前にて 撮影。


2024年11月4日(月祝)《コンサート決定》

1つ目 12月15日(日)河口湖円形ホール30周年記念コンサートに小佐野圭が出演します。来年3月30日(日)14時開演 のべおか文化事業団主催《DUO OSANO2台ピアノのためのコンサート》決定!場所は 〝野口遵(したがう)記念館〝 です。詳細は追って連絡します。


2024年11月3日(日)《秋はコンサートシーズン》

1つ目 10月22日に長島剛子さん梅本実さんのリートデュオリサイタル、世紀末から20世紀へ Part ⅩVII シェーンベルクの声楽作品 月に憑かれたピエロ作品21を中心に 東京文化会館にて聴く長島剛子さんと梅本実さんのリートリサイタル(東京文化会館)を聴く。調性と無調のコントラストが大変、楽しかったです。どちらも、親しくさせていただいている演奏家です。

2つ目 母校、 国立音楽大学 にて第7回くにたち賞表彰式受賞者によるトーク&コンサート 国立音楽大学同調会(卒業生の会)ホームカミングデイ2024と題して コンサートの前に授賞式がありました。大賞は声楽家 錦織健さん。久石譲さんのおふたり。久石さんは都合により欠席されました。 奨励賞に佐藤朝香さん、島潟さくらさん 演奏会は前学長の武田忠善先生もクラリネット演奏を島潟さんと共演されて今もなお、現役、バリバリ、繊細でドラマティックな演奏を聞かせてくださいました。演奏会の最後は錦織健さんの歌とトーク。なんと言っても錦織さんの人を惹きつける話術は魅力的。もちろん音楽も。人を惹きつける演奏は国立音楽大学で学んだ成果でしょうか?ご本人は大学時代はなかず飛ばすとお話しの中で謙遜していましたが、卒業後、頭角をあわらして八面六臂のご活躍。拍手は鳴り止まなかったです。母校の自由な校風を讃えていました。 追加 錦織健さんのアンコール、モリコーネのミッションから有名なら「ガブリエルのオーボエ」 とクイーンの「ボヘミアン ラプソディ」 最高でした。まさに、今、人々が求める曲をアンコールに選曲することも才能の一つ。拍手は鳴り止まなかった。写真掲載は主催者の許可を得ています。 錦織健さんと澤畑恵美さん は全国で350回演奏会をされているそうです。


2024年11月2日(土)《ウィーンとハンガリーへ》

10月8日からウィーンとハンガリーへいくチャンスがあり行ってきました。コンサート3つ。とても素晴らしい経験となりました。詳細は数年後に笑


2024年9月20日(金)《コンサート3つ》

9/15(日)FLUSS シンフォニカ第20回記念演奏会。メイン曲はサン=サーンス第3番交響曲(オルガン付き)指揮者は西上純平氏、西上君と呼ばせていただこう。彼は小生が学部長時代、助手としてお世話になったかた。オルガンは玉川学園のご協力を得て会場となった町田市民ホールへ運んだとのこと。西上氏は玉川大学から昭和音大の大学院で指揮を学びました。当日の演奏は指揮者が全てをコントロールするような指揮ではなく演奏者に任せるところは任せると言った自由性を活かした指揮が印象的。オケの練習中、ご指導の中で彼の一言で音が変わったとか(プログラムから)。フルスオケは母校の玉川大学出身者が多いのです。玉川学園は総合学園、大学は8学部あり多様な学部で学んだ方々が音楽をやる姿は実に幸福なこと。今の高校でソルフェージュでご一緒に仕事しているS先生にも偶然、出会いました。また理事長、学友会長にもお会いしました。

2つ目のコンサート。9/17(火)オペラシティリサイタルホールへ久しぶりに大学の同僚だった 辻裕久さん のテノール、ピアノは奥様のなかにしあかねさんで《第28回英国歌曲展》コンサートに行ってきました。お二人ともその世界で活躍されている方。ヴィクトリア朝のバラッドと歌曲。イギリス歌曲を中心に活動してきた造詣深い演奏会でした。ホルストの150周年記念「ハンバート・ウルフの詩による12の歌曲」を演奏。プレトークということでなかにしあかねさんがお話し。アカデミックなところをしっかりご説明されながらも決して固くならず、ご自分のお考えも盛り込みながら進行していました。さすが、、ホルストについてのなかにしさんのお考えも興味深かったですね。笑いがあり、とても心地よい雰囲気でした。辻さんの柔らかい高音の響きは天使の声。お客さん、数多くの大学時代の同僚たちが音楽を楽しもうというお姿が最高でした。

3つ目のコンサート。纐纈健太さんの2台ピアノによるコンサートが渋谷のハクジュホールでありました。仕事のためにMozart K.448の3楽章から入場しました。4名のピアニスト、Guigla Katsarava / Tetsuya Toei / Emanuel Rimoldi / Konta Koketsu 。Guigla Katsarava氏はこの12月の国際デュオピアノコンクールでもご一緒したピアニスト。4人の個性ある音楽が面白かった、、、笑


2024年9月16日(月祝)《玉美会演奏会》

9/14(土)に 『第1回玉美会』演奏会 が国立市の芸小ホールであったので聴きに行ってきました。ステージには立派な学友会からのお花が。さすが玉川学園。卒業生への心遣いが素晴らしい。この会は玉川大学声楽専攻卒業生で構成された演奏会。出演は安岐美香さん、金城有美さん、村田聡子さん、田村沙さん、ピアニストは林京平さん。全員、大倉由紀枝先生のクラスで育ち、今は教員としてもお母さんとしても多様な活躍をされている方々です。プログラムを読むと昨年の小佐野と大倉先生のコンサートが玉川学園で行ったのを契機に集まったそうです。みなさん、人生観が音楽に込められそれぞれの個性が生かされた音楽を聴かせてくれました。一部を紹介すれば、一部に《この道》《早春賦》《夏の思い出》《赤とんぼ》などの日本歌曲と《ロッシーニの約束》マスカーニ《アヴェ・マリア》、ストラデッラ《教会のアリア》などイタリア歌曲。後半はオペラアリア。ロッシーニとプッチーニ、バーンスタイン 結びはモーツァルトのフィガロの結婚《手紙の二重唱》、チマローザ《喧嘩の三重唱》。林くん、よくコントロールされた素晴らしいエスコートでした。来年もやってくださいと皆さんにメッセージをお伝えして、大倉さん、学友会長ともお会い出来ました。卒業生に大拍手!


2024年8月23日(金)《情熱大陸に生徒が出演》

国立音楽大学においてジャズ科の生徒だった松井秀太郎さんが特集を組まれて放映されていました。大学時代、もちろん、ジャズ科でも小佐野はジャズは教えられないので、松井くん、クラシックの曲、確か、ソナチネかソナタか演奏していたように思います。とても音楽的かつセンスがいい、、、という印象でした。全く人間的にもストレスがなくお話しできる人柄。国立音楽大学のは著名な山下洋輔先生を中心に構築されていましたが、今は、小曽根真先が現役でいらっしゃいます。放映を見て、ジェンダーで悩んだ時期もあったとか、、、彼の演奏やアメリカでのスタジオ録音など、取り組む姿勢や音楽はもちろん磨きが掛かっていました。持っているもの(才能)は全く変わっていないものだなと、中学生から高校生へそして大学生へ、、、ちょうど、オリンピック選手が活躍するのが17歳が多いように、テクニックも音楽も最も成長する時期なんだと感じました。周りから期待される人柄は変わらないものなんだなと、この人なら、推薦してもいいというような、人間なんだな。自分で作曲した曲はジャズもクラシックもない、、まさにトランペットで歌う、彼そのもの。「歌うトランペッター」。小曽根さんのバックアップなど、素晴らしいアーティストとの出会いも人を大きくするのです。松井さん、さらに大きくなってください。陰ながら応援しています。今、現在、16歳17歳など高校生諸君、大学へ行くのが最終目標ではありません。いかに自分らしい音楽の花を咲かせるかが大切なんです。どういう人との出会いがあるか、その方が大切かも、、、今はその基礎、体力をつけておこう。


2024年8月7日(水)《パリ オリンピック》

日本柔道の団体について 謝罪が相次いだ日本の選手に対し、NHKのアスリートナビゲーターを務める内村氏は「見ていてすごくおもしろかったし、よく頑張ったと思います」とコメント。体操と柔道という競技の違いはあるが「同じお家芸として、僕も多分団体で銀メダルだったら『すみませんでした』って言ってきたと思います」と重圧のかかる選手たちの心中を慮った。  そのうえで「でも、選手たちにはそういう思いをしてほしくないので、日本の皆さんが『銀メダルでもいいんだよ、よく頑張ったよ』と言ってほしい。それだけで選手は心が救われると思う。是非そういう言葉をかけてほしい」と国民に願った。X上では「選手に寄り添いつつ、国民の気持ちも代弁してくれていて泣きそうになる」「内村航平のコメント、さすがだよ」「いつも本当に胸に届く」など。内村は選手としての立場で考えられるし、一般聴衆としての立場で物を考えられる、、、いろんな角度からの考え方は重要だと思った。


2024年7月23日(火)《質の高い演奏ばかり》

名古屋にて2日間のピアノコンクールを審査をしてきました。名古屋の演奏水準は並並ならぬ素晴らしい演奏の数々、、、、演奏者は当然のことですが、その指導者のきめ細かい指導は圧巻でした。音色面、曲の分析力、ソルフェージュ力、演奏から多彩な能力を見ることができました。審査員もお互いにリスペクトし合う人柄でした。人間性豊かな音楽人を感じ、流石だな、、、幸福でした。そして出演者も7名の審査員全員、異口同音、質の高い演奏ばかりだったと、、、「メルパルクホテル」の朝食も美味しく、2日間、ストレスがなく、充実した日々でした。実は名古屋はコンクールの運営スタッフも我が国、トップレベルで、進行はパーフェクト。聴衆も音楽の聴き方が素晴らしかった、、、良い2日間でした。


2024年7月13日(土)《情報のアップデートVo.3》

『ベートーヴェンの婚約説は疑わしい』ようです。平野昭著書、『ベートーヴェン』新潮文庫から音楽評論家の門馬直美さんが書いている文章(142p)から、、、。ベートーヴェンの1806年の婚約説は信用性が薄いということ。この1806年はオペラ《レオノーレ改訂版》を上演しているが、フランツ・フォン・ブルンスヴィック伯、邸宅に滞在している。「マルトンバンシュアール」に滞在したというもの。しかし、この情報は怪しいようです。テレーぜと婚約したという説はマリアン・テンガー(研究者)が著書、『個人的な回想によるベートーヴェンの不滅の恋人』で語ったこと。同じく研究者のロマン・ロランもベートーヴェン伝で取り上げたようです。テレーぜはフランツの2歳年上の姉。テレーぜはこの時、「マルトンバンシュアール」に滞在してなかったとのこと。したがってこのように、婚約説は人が最も話題にしやすい興味がある噂話である所以、こういう信用性がない話しを盛り込んだ方が著書も読んでくれると著者は考えたか、、、そんなことはないでしょうね。笑


2024年7月7日(日)《情報のアップデートVo.2》

メトロノームはオランダの発明家、ディートリヒ・ニコラウス・ヴィンケルが考案し、1816年、ヨーハン・ネーポムク・メルツェルが特許を取得し作ったのである。耳の不自由なベートーヴェンのために補聴器を作ったのもメルツェルだというのである。ベートーヴェンの研究者の一人、シントラーが「ベートーヴェン伝」で言い出したことが後世に混乱を起こしたらしい。実はメルツェルではなくて、弟のレーオナルトというのは、平野昭著書、『ベートーヴェン』新潮文庫から音楽評論家の門馬直美さんが書いている。シントラーが二人を区別しないで扱ってしまったらしい。これも情報のアップデートが必要。続く、、、


2024年7月6日(土)《情報のアップデートVol.1》

情報のアップデートはやっていかなくてはならない問題です。鎌倉幕府の成立は「いいくに1192年」というのが私が習った年号でしたが、今は「いいはこ1185年」になっています。1192年は源頼朝が征夷大将軍になった年で、その前の1185年にはもう鎌倉幕府はできたということ。音楽も バッハのG-dur「メヌエット」 はクリスチャン・ペツォールトが作曲された曲であるということは既にピアノの先生はご承知のこと。

ピアノについて最新情報 ピアノフォルテは、爪が弦をはじいて音を出すチェンバロと異なり、ハンマーが弦を打って音を出す楽器です。 このピアノフォルテは、フィレンツェのメディチ家に仕える楽器制作者、バルロメオ・クリストフォリ(Bartolomeo Cristofori 1655-1731) によって発明されました。 クリストーフォリが制作したチェンバロ、スピネット、クラヴィコードは何台か残されています。クリストーフォリはたいへん研究熱心な鍵盤楽器制作家だったようで、さまざまな試行錯誤を繰り返しているうちに、ピアノフォルテの制作に行き着いたものと思われます。 クリストフォリが初めてピアノフォルテを制作したのは1709年と書かれていることが多いようですが、1700年前後には既に完成を見ていたことがわかってきています。 クリストーフォリのこの発明を世間に紹介したのは、マッフェイという人物で、彼は論文の中で、クリストーフォリが発明した楽器のことを、Gravicembalo col piano e forte(弱音及び強音のグラヴィチェンバロ)と呼んでいます。 今日クリストフォリが制作した楽器は、ニューヨークのメトロポリタン美術館、ローマの楽器博物館、ライプツィヒの楽器博物館に一台ずつ、計3台が残されています。

ベートーヴェン作曲《エリーゼのために》は正確にいえばバガテルWoO59が曲目の名称。1808年からスケッチが描かれていて改訂を繰り返しています。ピアノ・バガテルWoO59の「WoO」は「Werk ohne Opuszahl」の頭文字をとって作品番号のない作品という意味。この《エリーゼのために》という名称も学者の中ではいろんな説があります。今後の研究によっては《エリーゼのために》は間違いであるという決定的な説が出るかもしれません。アップデートまではいかないでしょうが(まだ決定的なエヴィデンスがない)その時、その時代、言われていることでも年数が経過すれば、変更するもので、情報のアップデートは必須になります。いかに頭を柔らかくしておくか、、、、ですね。


2024年6月30日(日)《持つべきはともだちだVol.1》

持つべきは友人。高校のある先生が「小佐野先生、シューベルトの未完成交響曲の2楽章は3/8拍子ですが、なぜ3/4に書かなかったのですか」という質問がありました。すぐに友人のT音大の准教授にメールをしたらすぐ返信がきました。音楽者の心を揺さぶったのか、、、、答えは「シューベルトに聞かないとわからないと言いながら、推測するにあまり遅くならないようにしたかったのでは、、、2楽章はAndante con motoだからシューベルトの多楽章器楽曲にも3/4拍子のアンダンテがあります。未完成の場合はAndante con motoだから速めのテンポが想定される。この楽章内の音符を見ると最も頻繁に現れる音価は限定的であることも速めのテンポを示唆します。ダメおしで3/8が採用されたのかもしれない」という答えでした。音楽学者の友人をもつと助かります。


2024年6月3日(月)《長崎へ》

週末、土日、長崎へひとっ飛び。楽しい時間でした。長崎への旅の理由は内緒。朝5時台の羽田空港行き。国立からのバスはなく、立川まで妻に送ってもらいました。運転手の人手不足なのでしょう。東京の天気は曇りで雨、、、飛行機は7:20 定刻通りに出発。長崎は1時間30分ほどの空の旅。ランディングがお見事。着陸のショックが少なく素晴らしかったです。パイロットを尊敬します。、、、長崎に着いたら晴天。S.H.さんがおむかえ、、、「先生が来るといつも雨なのに、、、珍しい」と。笑。 1930でも長崎は明るい 眼鏡橋の 紫陽花 がとても素敵でした。ほんのひととき、充実した時間を過ごせました。S.H.さん。人間としてもピアニストとしても音楽文化をしっかり教えていること。教師冥利につきます。


2024年5月26日(日)《ほっとした時間》

たまに妻が猫好きということもあって『岩合光昭さんの世界ネコ歩き』NHK BSを見ます。なんともほっとした時間で過ごせます。今日は川越市内を回りました。いい表情をいつも撮っていて微笑ましい。岩合さんと女性のナレーターもいいですね。特に〝 いい子だねー〝という岩合さんの声かけがなんとも愛情深く素敵。ネコちゃんの名前もリサーチしているんですね。


2024年5月19日(日)《DUO連弾本番》

昨日、ちょっと20分ほどトーク付きのミニコンサートをさせていただきました。トークコンサート 連弾曲

①モーツァルト ソナタK.381より第1楽章

②ブラームス ハンガリー舞曲第1番

③ドヴォルザーク スラヴ舞曲Op.72-2

④ラヴェル マ・メール・ロアより《妖精の園》

上記の中 マ・メール・ロアより《妖精の園》 スラブ舞曲《Op.72-2》 をお聞きください。


2024年5月6日(月)《河口湖駅周辺ローソンは原宿化》

この連休は映像制作、編集とピアノの練習をする時間にしました。映像制作は先日のぶどうの会。イントロ映像がなかったので再度、くにたち市民芸術小ホールを撮影に行きました。演奏の映像はトータルで4時間1分。Blu-rayに焼きますが、ハイビジョン映像は25G一層のBlu-rayには2時間ちょっとしか、記録できないのです。したがってぶどうの会、部門ごと分けたので3枚のBlu-rayにしました。画質をSDに落とせば記録は8時間できて1枚のBlu-rayに収まりますが人々は日ごろ、テレビで4Kとか8Kなど、素晴らしい画像を見ているのでSD画像では満足しません。ぶどうの会当日は8台のカメラで撮影しました。ピアノ2台演奏が結構大変。定位置カメラ。遠くから1台。両サイドから2台。左右のピアノの近くから2台。顔を撮るカメラ1台。バックアップ用に2台。会場のスタッフさんから業者並みですね。売れますね。と。映像の画質が異なるのでSONYのNXCAMを基本に撮影。同じSONYでもEX1だけ少し画質が違うのが難点。マイクはいつも使用するAKG_C414ではなくRodoを使用。音源ソフトはMacBook ProのLogic。当日、演奏曲目の変更があったので、M.K.さんがプログラムをデータで送ってくれたので、とても助かりました。文字を入れるのも手打ちはどうしてもミスが出ますので。大変、助かりました。編集作業はかなり時間がかかります。相当の労力と時間がかかる。テレビ関係の映像、音声、スタッフの気持ちがよくわかります。

練習は連弾4曲、①モーツァルト ソナタK.381より第1楽章 ②ブラームス ハンガリー舞曲第1番 ③ドヴォルザーク スラヴ舞曲Op.72-2 ④ラヴェル マ・メール・ロアより《妖精の園》 5月千葉にて演奏することがあるので、連弾の練習をしました。この連休は山梨への実家往復はなし、、、弟は富士河口湖町に住んでいるので、常日頃から〝河口湖駅周辺、ローソン付近は原宿みたいだ〝と。今、河口湖駅周辺ローソンは原宿化しています。ローソンの前にある歯医者さんはよく母が行く歯医者さん。このローソンをバックに撮る外国人が多さて、住民、車の運転者、ローソン販売店、などに迷惑をかけているので対策をしているという。円安でますます海外からの観光客が多く、京都、鎌倉など観光地は少なからずマナーについての声が多く聞かれますね。さて、今朝、5:10開始、ドジャースタジアムにてドジャース対ブレーブス戦。大谷翔平が9号10号とHR。4打数4安打と絶好調。デコピン、みたいな、、、笑


2024年4月27日(日)《ぶどうの会》

恩師、育ての親である種田靖子先生主催の「ぶどうの会」が国立市民芸術小ホールでありました。14時開演、19時半、終演。演奏者は年齢層は非常に厚く多才な方々ばかり。プロのピアニスト、大学教授、公立学校教員、ピアノ講師、、音楽の愛好家、趣味で音楽を楽しくする方々、これから海外へ留学をしようとする若き演奏家、などなど、多様な門下生がいます。この発表会の最大の特徴は「自分らしい音楽をすること」に尽きます。小佐野はカメラを8台持ち込み、音源はMacで録り後で編集で映像にくっつける作業をします。普段、人々はハイビジョンの優れた映像を観ているので、多彩な画面じゃないと満足しない。このホールはカメラの位置が大変、難しい。開始前の2時間はカメラの位置、録音の確認、時間がかかりましたが、撤収はいつも協力してくださるUさん、Kさんに感謝。短時間で撤収できました。Uさん。昨年、小生が教えた八の字巻きだを覚えたいたのは素晴らしい。


2024年4月20日(土)《「風の会」~歌は翼に乗って~》

今年は少し演奏も勉強しながら仕事しようと思います。八王子クリエイトホール(生涯学習センター)にて「風の会」~歌は翼に乗って~ 小佐野実穂 指導による がピアノ。楽しい講座でした。113名の観客の皆さんは過去最高だと。主催者も大喜びでした。我々も感激。未曾有のコロナがようやく収束したのかなと感じさせるように、、、、みなさんには大きな美しい声で歌っていただきました。


2024年4月12日(金)《新学期》

新学期がスタートしました。僕の大学教員生活37年とは別の意味で刺激的な毎日です。なんと言っても将来を担う才能を持った高校生がいるのが感動です。隣の席の先生に「授業が始まればワクワクしますよ。音楽を教えましょう」とい、先輩ぶって話しています。高校の教員は10年間の校長経験を持った先生や藝大はじめ東京音大、国立音楽大学、桐朋学園音大など教鞭をとっていらっしゃる先生も講師でいらっしゃいます。そういう意味でかなり年齢層のある、または経験豊かな学問のプロの先生がおられ充実した教育をしています。


2024年4月9日(火)《雨なのに掃き掃除に感動》

朝、730に高校へ行くと既に体育館前で落ち葉の掃き掃除をしていたK先生がいらしたので「先生、ご苦労様です」と申し上げたらなんと「趣味です」と。なんと気遣いのある教員か、、、、こういう先生がいるから高校生は幸福ですね。趣味ですという気を使わなくていいんだよとでもおっしゃっているような素敵な先生に朝からお会いして感動しました。高校の先生は大学の先生より遥かに仕事を心よくしている、、、、そんなことを言うと大学の先生は怒るかもしれませんが、、、笑

ところで、九州の長崎からオファーがあったり、宮﨑から来年のDUOのコンサートのオファーがあったり、今年は演奏に挑戦しようと考えています。知人たちに旅行で九州に行っていただくか、、、検討します。


2024年4月8日(月)《叔父さん亡くなる》

山梨にすむ叔父が昨日、亡くなったとの連絡を受け山梨へ。既に1ヶ月以上、入院していました。私とは12歳上の78歳になるおじさん。既知に富んでいて頭の良いおじさんでした。きっとあの世で3年前亡くなった親父の文夫と話していることでしょう。葬儀の打ち合わせを住職様と会場でしてきました。


2024年4月7日(日)《コンクール審査》

昨日は「ベルサール虎ノ門イベントホール」(昔のJTBホール)で57回目のカワイ楽器主催のコンクール東京本選会の審査でした。審査員は当日まで公表されていません。審査員同士、当日、お会いして初めてこの先生なのか、、、ということでした。お会いした瞬間、久しぶりに友人に会った気分。感激。昨日はK.K先生(洗足学園音楽大学・大学院客員教授)、S.K先生(国立音楽大学、桐朋学園講師)、S.T先生(洗足学園音楽大学・大学院教授)、全て存じ上げている先生方でした。特にK.K先生は小生と同級で藝大出身で有名な先生。ピアノは当然のことながら、歌唱力もプロ並みの演奏力。YouTubeにもアップされているとか、、、S.K先生は連弾曲を作曲している先生でPTNAでも提供くださっている先生。とても素敵な作品を実際に今の高校生に小佐野は勉強させています。S.T先生は何回かいろんな審査でご一緒している先生。的確かつ厳粛、かつ有効的な審査員で充実した時間でした。特に大学の進学状況など、ここは詳細はお伝えできませんが、良い情報交換の空間でした。審査をしていて何より世界の我が国の音楽事情が認識できるのが一番の特色。その情報を速報で大学あるいは自分の仕事場で提供することは将来を担う若者への良い助言ができるに違いありません。ピアノは「Shigeru KAWAI」のフルコンが会場に置かれ子供たちが良い響きを作っていました。部門は連弾(小から高校まで)とソロ部門。今回のプロジェクトリーダー役のS.S氏をはじめ審査員のアテンド、会場のアナウンス、誘導スタッフ、審査集計など、うまく運営できているなあと感心しました。出場者への子供たちへ愛情あるメッセージがアナウンサーの雰囲気作りはさすがカワイの丁寧な配慮を感じました。ショパン国際ピアノコンクールでも「Shigeru KAWAI」は日本人よりガオ国のピアニストが好む傾向があるらしい。カワイの一つの企業であっても学校教育に生かすことは重要かと。ブロックごと、休憩が30分ほど用意されて審査もゆったりした時間の流れでできたことはとても素晴らしいと思います。講評も十分な時間で書くことができました。充実した時間でした。


2024年3月23日(土)《デビューリサイタル》

3.22に東京初台のリサイタルホールへ纐纈健太(KOKETSU Kenta)さんのリサイタルに行った。L.v.ベートーヴェンG.パイジェッロの歌劇 「水車小屋の娘」 のアリア「田舎者の恋は何と美しく」による9つの変奏曲 からスタート。まさに音色の響きだけで歌わせる音楽は目から鱗。指先に集中し、空間を響かせる技術は素晴らしい。指先で心を語りかけているようだった。フランス5年間の経験豊かを感じ、一緒に行った同僚も興味を持って聴いていた。次のベートーヴェンのピアノソナタ 第2番は冒頭の変奏曲とは全く音色作りや曲の構築が異なった。時にオケのように、時にデリケートな室内楽のように音楽が流れていった。特にベートーヴェンの初期のソナタop.2-1からop.7までは4楽章構成でやたら長い。しかし時間の長さを感じない演奏。次のA.スクリャービン ピアノソナタ第2番 嬰ト短調 「幻想」Op.19では未知を予感させるような終わりそうで終わらないエンディングの美しさを表現した。ショパンも聴きたいと思わせるような内面的な雰囲気で後期ロマンを意識したか、、、そして S.ラフマニノフ。幻想小品集より前奏曲 嬰ハ短調 「鐘」 Op.3-2はよく演奏される作品を次はどうなるんだろうと聞き手と一緒に音楽が流れていくのが気持ちよかった。興味深く音楽をうまく誘って次の絵画的練習曲集より 第9番は卒業試験でもフィナーレに弾くような曲。大胆かつリズムの刻みが面白かった。最後のピアノソナタ第2番 変ロ短調 Op.36 (1931年版)は得意な曲で経験豊かさが伺えた。満員の聴衆も彼の若い情熱を好感持って聴いたに違いない。教育の世界でも演奏によって引っ張っていってほしいなと思った。良い1日だった。


2024年3月3日(日)《もうすぐ東日本大震災13年》

3.11東日本大震災が起きて13年目となります。被災されてお亡くなりになった人々にあらためてお悔やみ申し上げます。そして、今も不自由な生活をされている全ての方々に心よりお見舞い申し上げます。NHKは3/11に向けて決して忘れない、、、という歴史を伝えつつ、特集を組んでいます。今朝の特集はこのような内容でした。「奥様を津波で亡くした。今まで父親一人で二人の息子たちを育てて来た。しかし、現在、父親には1つの後悔がある。当時、奥様の遺体が発見された時、母親の顔を二人の息子に見せることができなかった。息子たちがトラウマになって苦しむのではないかと考えたから、、、、しかし13年間、母親の顔を見せるべきだったか、このことが大きな苦しみであり悩みだったし、今も悩んでいる。このことは息子たちには話していない。NHKのスタッフがこのことを息子たちに質問して良いか、父親の許可をいただき、息子たちに質問した。お父さんのこの苦しみ、悩みをどう思われますか?と。二人の息子はお母さんの顔を見たい気持ちもあるが、当時、父親が私たちが将来、トラウマになりもっと苦しめることにもなる、、、そうした父の気持ちもよくわかる。今はこれでよかったと思う。これから今まで育ててくれた父親に感謝していきたい」そんな内容でした。私たちは少しでも今も苦しみ、悩んでいる人々の心に寄り添って生きていくことが大切ですね。


2024年2月23日(金)《国際ピアノデュオコンクール》

今年は 国際ピアノデュオコンクール が開催されます。予選が7月13日14日、本選が12月6日。小生はこの協会の理事になっているため、いろんな意味でバックアップしなければなりません。近年、プライベイトな諸行事が重なり、理事でありながら大変、失礼しているので、今年は何らかのお役に立てるようにと思っています。ピアノデュオの魅力を多くの人々に伝え社会貢献をしていきたいと考えています。他者をリスペクトしながら自分自身を表現するというのがデュオの極意。まさに人間関係みたいなもの。コンクールのカテゴリーは3つ。プロフェッショナル(18歳以上)、一般(18歳以上年齢上限なし)、ユース(中学生、高校生の組み合わせも可能) 詳細は 国際ピアノデュオコンクールH.P. をご覧ください。


2024年2月16日(金)《玉川大学芸術学部芸術教育学科卒業演奏会》

37年間、勤務していた玉川大学芸術学部芸術教育学科の卒業演奏を聴きに行きました。2年間、教えた学生たちが有終の美を飾ります。会場に座っていたら、学生たちが会いに来てくれてとても嬉しかったです。1年でも大きく成長した演奏を聴いて感慨に浸りました。本日も最終日で聴きに行こうと思います。頑張って!今年の卒業演奏会をもって芸術教育学科は締めくくります。つまり来年からは音楽学科の卒業演奏会になるのかな?


2024年2月11日(日)《いくつかのオファー》

小佐野は3月に毎年のようにコンサートをやってきました。よく〝今年はいつやるんですか?〝と声をかけてくださる方が数多くいます。手前味噌ですが、演奏会をやる方はありがたい話し。つまりコンサートを期待してくださる方がいるのは演奏家として誇らしい限りです。今日も尊敬する先生より、やらないのか、、、とメールちょうだいしました。3月に実施していた理由は大学が入試という厳粛な時期が終わり、少しホッとできる時期だから。この時期しかリサイタルやコンサートをすることは業務に支障が出ます。従って小佐野は3月の終わりに実施していたわけです。そんな折、いくつかオファーがありました(社会貢献がコンサートの目的)これもありがたいことです。


2024年2月10日(土)《世界の小澤、人生に終止符》

先日のブログに授業で世界で活躍した武満徹氏、小澤征爾氏、坂本龍一氏、そしてエンニオ・モリコーネ氏の作品を取り上げたことを書きました。将来、音楽家を目指す若者に小澤さんの音楽を知ってほしいと。我が国にこんな素敵な音楽家がいるという意味で。今、思えば、小澤さんのことを予感をしたかのような授業でした。小澤さんだけがご存命だったのに、、、大雪が降った翌日の2024年2月6日、心不全のために死去しました。小生が高校時代、音楽理論、坪野先生から紹介されて読んだ『ボクの音楽武者修行』を思い出しました。それ以来、小澤征爾氏から多くのものを教えていただきました。誰とでも気軽に話す、人懐っこい姿は実に魅力的、そういう人になりたいと。昨晩は2005年に小澤が開校した「小澤征爾スイス国際アカデミー」の演奏を見ました。指揮によってこれほど、全ての演奏者が1つの音楽に向かう空気感、全ての若者が良い表情で演奏している姿に感動し涙が出た。これまでに個性を引き出すまさに魔法の棒、、、そして、齋藤秀雄氏のお話し(NHK女性手帳から1973年11月)教えることは学ぶこと。を観た。また小澤さんの師匠、齋藤秀雄氏について基本をしっかりやっていれば世界のどこでも通用できると残した言葉は印象的でした。小澤さんの良いところは、この人なら頑張るというように、人の心を揺さぶること。自身はすごいアーティストなのに、自分以外のみんなにリスペクトができること。私も生涯、そのように生きたいと思います。恩師、斎藤秀雄先生の魂を受け継ぐ『サイトーキネンオケ』を創設したこともその精神の表れです。小澤氏を追悼した1日でした。死去しても彼の魂や情熱、教育は永遠に続くものと思います。今年は小澤征爾の残した音楽をたくさん聴きましょう。今ごろ、武満、カラヤンと〝お前もこっちに来たか〝と話しているに違いない。小澤さん、88歳の人生は幸福でしたか?


2024年2月4日(日)《給料をもらって学ぶ》

玉川大学の同僚だった(と言っても年齢はかなり先輩)E先生がよく言っていた言葉があります。「給料をもらいながら勉強させていただいているんだ」と。私はピアノしか弾けない音楽家ですが、音楽の教員はヴァイオリン、ギター、リコーダー、に加えて和楽器(三味線、お箏など)も演奏できないと授業はできません。尊敬!


2024年2月2日(金)《エンニオ・モリコーネ氏ほか》

My favorite songsを最終授業で取り上げました。世界で活躍した武満徹氏、小澤征爾氏、坂本龍一氏、そしてエンニオ・モリコーネ氏の作品です。すでに前者の武満、小澤氏はテキストに取り上げられていますが、坂本とモリコーネはまだかな?モリコーネは映画音楽でいい曲をたくさん書きました。意外に知られていません。今後、音楽史に残るような偉大な作曲家といえます。


2024年1月27日(土)《吾輩は猫である。名前はあります》

夏目漱石のベストセラー、吾輩は猫である。名前はまだない、、、いえ、あるのです。妻の実家の猫 〝マリア〝 ちゃん。小さいことは気にするなとでも語っているような堂々と動じないこのお姿。


2024年1月23日(火)《初虹》

実家、山梨への道中、中央道日野付近に出た 「にじ」 を撮りました。


2024年1月20日(土)《富士山に雪が降らない》

近年、富士山に雪が降らなくなりました。降るべき季節に降らないと非常に気になります。北海道の留萌、北陸、甲信越、北関東は降りますが、太平洋側はほとんど降っていません。夏は積乱雲が乱れ線状降水帯で甚大な被害を起こす。夏は日本海側だけに雪を降らす。温暖化という地球の異変。小生は幼少の頃、『うの島』の北面が凍り毎年のように、スケート練習リンクを作ってよく滑っていました。まさに雪はスキー、水は氷という自然が作り出すウィンタースポーツ。真冬の気温は室内でもめちゃ寒く、朝、布団から出るのが辛い辛い、、、そんな時でも水で顔を洗っていたんだから、、今はどうでしょう?〝湖はマイナス10度以下の日が2週間ほど、続かないと凍らねーわ〝とよく父が言っていました。スキー場もある場所にはありますが、雪不足に悩まされているのではないでしょうか?富士山山頂の気象統計では、先月の日最高気温の平均値は-3.7。雨も降らないで過去60日間、平年より90%も少ない状況。1933年から降水量の統計がある山梨県富士河口湖町の河口湖特別地域気象観測所では、先月の月間降水量が12.0mmと11月としては2位の少雨記録、12月に至ってはまだ観測が0.0mmの状態だそうです。やはり降るべき時に降らないのは異常ですね。雪化粧をしていない富士の姿を見るのは避けたいな。


2024年1月17日(水)《教師冥利に尽きる》

65歳になっても、変化ある毎日で嬉しい感動の毎日です。本日、教育の世界で指導主事をされているN先生にお会いしました。なんとこの先生は大学での小生のピアノの生徒。昨年、初めてお会いした時に「えっ、、、どうして小佐野先生がここに、、、」と。N先生。お名前は公表出来ませんが、県の先生方の指導主事として活躍されているとのことです。


2024年1月14日(日)《ベルリンフィルBravo!!ブラームス4番》

NHKでキリル・ペトレンコ指揮、ベルリンフィルのブラームス4番のsymphonyを聞きました。これぞブラームス!!すごい情熱、迫力、素晴らしい演奏でした。オケのメンバーもなんという集中力か?まさに名演。サントリーホールの聴衆は割れんばかりの拍手。Standing ovation。ウクライナへの応援も拍手の中に包まれているのでしょう。ペトレンコはロシア出身。2019年からサイモン・ラトル後の後任の指揮者。ベルリンフィルを振っています。お父さんがウクライナ人、お母さんは音楽学者。18歳からオーストリアに転居し、その後名門、ウィーン国立大学で学んでいます。それにしてもTVでこの迫力、生ならものすごいのでは、、、、、感動しました。コロナが落ち着き、音楽の持つエネルギーを自由に、人に伝えられるようになったことはなんて素晴らしいことか。昔も今も変わらない人間でしか感じられない『衝動』、『感情』ですね。


2024年1月4日(木)《JAL大惨事》

1月2日、17時56分、日航機と海上保安庁の飛行機(海保機)との衝突事故が起きました。乗客乗員379人、全員脱出したとのこと。非常口は8箇所あったが3箇所から脱出したそうです。客室乗務員の冷静な判断があったとのこと。続々と機内での情報がSNSで知らせれてきています。しかし、乗員の預けた荷物、手荷物、また愛猫が亡くなったという情報もあります。海保機は能登地震の救急対応で新潟空港へ物資を運搬するためでした。亡くなった海上保安庁5名の方々に対してなんとも言葉にはなりません。


2024年1月2日(日)《能登半島で震度7地震発生》

昨日、元旦の夕方、16時すぎ、緊急ニュースが舞い込んできました。震度7で津波が起きますという山内アナウンサーの人々の心に伝わる表現がありました。冷静に判断して適切な救助、情報発信をしてほしいと思います。1月1日元旦、夕刻、石川県、能登半島を震源地とする震度7の地震が起きました。現在、被害の情報が続々と舞い込んでおりますが、石川県をはじめ、福井県、新潟県、富山県、日本海側の多くの人々の生活ラインが分断されているとのことです。被害に遭われた全ての方々には心よりお見舞い申し上げます(2024.1.2現在)。