パチパチの
ニューヨーク便り
 


SEA TEA    98.09.21

マンハッタンを船でクルーズするツアー"SEA TEA"に行ってきました。

毎週日曜日の夜やっていて、あるのは前から知ってたんだけど、一人で行くのもなー、と思って躊躇していたのです。でも、今年は10月4日でおしまいなので、思い切って行くことにしました。

ピア40という波止場から出発するんだけど、グリニッジ・ビレッジに近い(歩いて10分くらい)。料金は18ドル(前売りなら15ドル)。船は日本の観光地とかにある遊覧船と同じくらいの大きさで、老若男男(女性も少しいる)で、いっぱい。

船の一番上のところはダンス・スペースになってます。ゲイの好きそうなハウスとか、ディスコ・クラッシクがかかるんだけど、この日はラテン・ナイトということで、ラテンの音楽も結構流れていた。本格的にラテンのダンスをパートナーと踊ってる人もいて、独楽のようにクルクル回ってました。前に南米の人たちが男女で踊ってるのを見た時は、あまりにも体をくっつけてるので、なんか「不道徳」な感じがしたんだけど、ゲイのはスポーティな感じなので、ぜんぜんOK。(ちょっと偏見かな)

ビュッフェもあって料金に含まれてます。まあ、ビュッフェといっても、パンや果物の補かには料理は3種類くらいしかないんだけど。飲み物は別料金です。これは結構高い。(小さい紙コップのビールが4ドル。)あと、ビュッフェを片づけたあと、ドラアグ・クイーンのショウがあって、これは結構洗練された感じのショウでした。背の高い黒人のドラアグ・クイーンが、メーク・アップはしてるけど、胸にパットとかいれるんじゃなくて、シェイプ・アップされてつるつる(多分ワックス脱毛)の体に、黒のぴたぴたのセパレートのレオタードみたいのを着て登場。同じく黒のドレスのモデル風の女性(多分)二人のバックダンサーを引き連れてました。衣装がシンプルなのに貧相じゃないの。

マンハッタンの夜景は、船にのって見るととってもきれいですよ。世界貿易センターは本当に大きい。自由の女神もライトアップされてきれいです。ダンスフロアでは、摩天楼の夜景に囲まれて踊ることができます。あと、一人で行くとさみしいかも、と思ったんだけど、夜景がきれいだし、フレンドリーな雰囲気なので、ぜんぜん平気でした。

男性二人のカップルとちょっとお話したんだけど、二人は4月にニューヨークにきたばかりで、一人はエイズのプロジェクトの仕事をしていて、もう一人はレイモンド・ドラゴン(ゲイに人気のブランド。ぴたぴた系のTシャツなんかが多いけど、こういうもの中では、一番おしゃれっぽいと思う。)で働いてるそうです。そういわれてよく見るとかなりハンサム。

あと、黒のTシャツに黒のDKNYのジーンズ、黒のプラダのリュックに、黒のプラダかグッチの皮のサンダルを履いた、背の高い白髪のやせた白人のおじさんがいました。ソーホー辺りの業界の人なのかなー、と思って見てたんだけど、僕が写真を撮ってたら、笑って見てたので、ちょっとお話しました。彼は、ロシアから来て、ニューヨークでエミルタージュ美術館のファンド・レイジングの仕事をしてるらしかった。ぴったりすぎる。

ということで、結構楽しかったです。カップルでくるとロマンチックでしょうね。


menuへ戻る