パチパチの
ニューヨーク便り
 


食器のこと    98.09.14

ユニオン・スクエアの近くにフィッシュズ・エディという食器屋さんがあります。
いろんなレストランの業務用の食器や、そのデッドストックを売っていて、安くてかわいいものが多い。お店のロゴにはかわいいのが多いから、かえっておしゃれかも。模様や線だけで、ロゴのないのや無地のもいっぱいあります。
あと、ちいさな砂糖の袋をいれる陶器の箱とか、重ねられるクリーマー等、業務用ならではのものもあります。厚手で丈夫そうなものが多いので、一人暮らしの男の子の食器にすごくむいてると思う。

ニューヨークのダイナーの食器なんてニューヨークの思い出によいと思うよ。

ラッセル・ライトって知ってますか。
日本からもってきたアメリカン・アンティークの本に紹介されていた、40年代、50年代に活躍したインテリア・デザイナーです。チェルシーの蚤の市で、この人の食器を探したんだけど、見つからなかった。本に紹介されていたアンティークショップにもいったんだけど、閉店中でした。

で、どんな感じなのかなー、って思っていたのですが、ある日ソーホーを歩いていたら、なんとなく本で見たラッセル・ライトの食器に似てるものを売ってる小さいみせがあったのです。入ってみると、色別、形べつに分けられた食器がスーパーみたいにいっぱい置いてある。こんなにあるんだから新品だろう、と思ったんだけど、お店の人にこれって本物なの、と聞いてみると、そうだという。一番気に入ったマグカップを見せてもらうとなんと一個125ドル。(でも、これは特別高いアイテムらしい。)

ラッセルライトのアンティークを紹介した本だけ買って帰りました。
彼はとっても人気のあったデザイナーらしい。
彼の食器は、ほんとになにげない、スカンジナビアとかにありそうなモダンでシンプルなものです。でも、色の感じや形のぽってりした感じが独特ですごくいい。丈夫で美しいものを人々に提供するのがモットーだったんだって。インテリについての本も書いていて、ベストセラーになったそうです。(この本は日本でも翻訳された)


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