パチパチの
ニューヨーク便り
 


ワシントンDCのゲイシーン   98.08.24


ワシントンDCは思ったよりずっとすてきなところでした。
特にゲイ・シーンはよかった。
結構知り合いもできて、一緒に食事にいったり、ゲイ・ビーチにいったりしました。
ワシントンDCのゲイ・エリアは、デュポン・サークルという公園の周辺です。(サークルという名前の通り円形の公園です。)
まず、ディファレント・ライトみたいな感じのラムダ・ライジングという本屋さんがあります。
それから、デュポン・サークルの東の方にある17TH STREETの周辺は、ゲイバーやレストランやカフェがたくさんあります。夏だったので、夜はレストランの外のテーブルで食事をしてる人が多かった。お客さんはもちろんゲイが多くって、通りすがりの友達とちょっとおしゃべりしたりもしてます。
この辺りはもともと高級住宅地ですてきな家がいっぱいあるし、街路樹とかも多いし、花なんかも一杯道に植えてあって、とってもきれい。
大きなスーパーや薬屋さんや、クリーニング屋さん等いろいろあって、住みやすそうです。実際、この辺りに住んでるゲイの人は多いみたいでした。
サンフランシスコのカストロみたいに、「ゲイだけ」って感じはなくって、もう少しミックスした感じです。それがもっとリラックスした感じを醸し出してるのかな。

デュポン・サークルの西側のP STREETってところもゲイ関係のお店が多い。ソーホー・カフェってところがあって、ゲイ・バーやクラブに行く前とか、その他よくよってました。
ここも程々におしゃれな感じです。この店から2分くらいあるくと、川という渓流があって、公園になってました。日光浴してる人なんかがいて、ゲイの間では、P STREET BEACHって呼ばれてるそうです。

ワシントン・プレイドっていうゲイの新聞(週間)があって、DCのいろんなところにおいてあるんだけど、これはDCという地の利を生かして、連邦政府や裁判所のゲイ関係の動きをいろいろ報道しています。あと、コミュニティのイベントやゲイ関係の本、映画、テレビ番組の紹介なんかも満載で、80ページぐらいもあったりする。本の紹介なんかはとっても便利。ゲイの本屋さんで本を見るのはおもしろいけど、英語の本を選ぶのはたいへんなので、これで興味のあるのを探したりできます。ベストセラーの順位なんかも出てる。

ワシントン・ブレイドはカラーのページもあるのに何と無料。英語も結構わかりやすい。「ワシントン・ブレイドはアメリカで一番のゲイの新聞」とDCのゲイは自慢するけど、そうかも知れない。他のは(アメリカ中のを読んだわけじゃないけどどっちかというとエンターテイメント中心だったり、ちょっとミニコミの域をでなかったりする気がします。最近ニューヨーク・ブレイドっていう姉妹紙もニューヨークで創刊されたんだけど、今のところワシントン・ブレイドほど良いとは思えない。これからどうなるのかな。

ところで、僕がワシントン・ブレイドを知ったのは「地球の歩き方」からです。この本の「エンターテイメント情報の入手の集め方とチケットの買い方」というページの「情報入手の仕方」という項に、ワシントンの情報誌なんかが紹介されていて、その中に「なお、タワーレコードに置かれているThe Washinton Blade"はゲイの専門紙なので、白い目で見られたくなければ手を出さないほうがいい。」と書いてあるのです。
(地球の歩き方 ワシントンDC 第4版 288ページ)今思い出してみると、DCのゲイエリアってのんびり落ち着いてたなーって気がする。
それでいてコミュニティぽいものも強く感じました。


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