雑誌「バディ」に掲載されたものから
男性ヌード、この一枚
1994年3月号に掲載
僕にとって一番衝撃的だった写真は、やっぱり生まれて初めて見た男性ヌードだ。
中学3年生の頃、たまたま近所の本屋で見つけた"HOMOSEXIUAL EXPLOSION"というペーパーバックの巻末に、アメリカのゲイのグループの住所が載っていた。(今から30年も昔のことだ)中には、機関紙みたいなのを出しているところもあって、僕は拙い英語の手紙を5通ほど書いて送ってみた。
忘れた頃に届いたのが"DRUM"という小冊子。表紙には「君は他の人とは違うドラムの響きを聞いている」みたいな意味の詩が印刷されていた。多分ホイットマンの詩だったと思う。中はほとんど字ばっかりだったけど、4ページほどモノクロのヌード写真が載っていた。それを見た僕は、身体中がアドレナリン漬けになったように興奮してしまい、トイレに駆け込んでやりまくった。
今思えば、へそが隠れるくらいのデカパンをはいた男の写真で、よくあそこまで興奮できたと笑ってしまうけど、当時の僕にはあれほど甘美な写真はなかった。
もうその写真は手元にはないので、雰囲気の似ている一枚を"YOUNG PHYSIQUE"の中から選びました。人が性的に興奮するということのカラクリを、こんな写真を見てちょっと考えてみるのもいいかも知れない。
ここに紹介した写真はバディで紹介したものとは違っています。今回も雰囲気の近いものを選びました。
今、これでやれって言われてもネェ…。