2丁目の上のタンコブ日記

97.01.01 水


  明日のパーティに持っていく料理を作った。メニュは毎年お決まりのクラゲの酢の物とキュウリの甘酢漬。


  借りておいたビデオを見る。「恋愛に部屋貸します」「溜息をつかせて」の2本。両方とも並みの出来だったわん。


 97.01.02 木


  タックスノット恒例のニューイヤー・パーティが例年通り、ケイとレキのお宅で開かれた。今年で9年目くらいになるはずだ。今回は70名くらいの参加があった。いくら広い3LDKのおうちとはいえ、これだけの男(一人だけ女性がいた)が集まりながら、有機的で調和のとれたパーティができるんだから不思議な気もする。


  食べ物を一品ずつ持ち寄りという形式のパーティで、今まではなんとなくバランスがとれていたのだが、今回はデザート系統がやたらと多く集まってしまった。次からは、その辺の調整をしていかなくてはいけないのかも。


 97.01.03 金


  今日は弦ちゃんが九州から帰ってくるので、掃除、洗濯を済ます。ひさびさの一人暮らしだったので、とことんだらしなくしていたのだ。散らかし放題っていうのもたまには気分転換としてストレス発散になるみたい。とにかく、ちょっと人には見せられないほどの有り様だった。

  そこで今日はストレス発散としての掃除に取り組んだ。(なんでもストレス発散になるものなのよ)。久しぶりに床磨きまでしてしまった。


  床磨きをする時はいつもシンデレラになったつもりでやる。「今頃お姉さまたちは舞踏会で楽しく踊っていらっしゃるというのに」とつぶやきながら。


  帰ってきた弦ちゃんと「オンリー・ユー」を見る。運命の出会い!っていうのはラブロマンス物の定番だけど、この「オンリー・ユー」はちょっとヒネリが足りないって感じ。これも出来は並み。


  弦ちゃんが寝てから、京都のシモンが貸してくれた「サーモンベリーズ」を一人で見る。監督はパーシー・アドロン(バグダッド・カフェ)。主演はkd・ラング。

  過去を持たない女性と過去に苦しめられている女性がお互いを救っていくという話。kd・ラングが好きな人は見逃せない映画だと思う。全編に流れる彼女の歌も効果的に使われている。お勧め。


 97.01.04 土


  今年最初のタックスノット。今後さんは腰を痛めてしまったのでお休み。代わりにコウちゃんに入ってもらった。

  正月休み最後の土曜日なのでかなり混んだ。


  ツタヤが巣鴨の「カド」のケーキを買ってきてくれた。「マッシュルーム・イン・ザ・バスケット」という名前のケーキで、名前通りマッシュルームがバスケットに積められている形がかわいい。味はなんか昔っぽい感じでなつかしいおいしさだった。


 97.01.05 日


  雨。雪に変わりそうほどの寒さ。明日から仕事始め。こんな日はうちに居たいわよね。


  予想通りヒマだった。


  早めに閉店して、昨日ヒラリンが「とにかく面白い」からと貸してくれた「彼が彼女になったわけ」を読む。著者はデイヴィッド・トーマス。

  「抜歯の手術で入院したバラッドリーが、麻酔から覚めるとなんと患者取り違えによって性転換手術をされていた!」という設定で始まる小説。男であること、女であることといったジェンダーの問題を中心に据えたコミカルなラブロマンスで、なかなか面白い。そんなにうまく行くかいな、と細部にめくじら立てなければ、エンターテイメントとしてかなり楽しめる。一気に読めるのでお勧め。

  女性へ性転換した人間は美しくないといけないというメッセージを含んでしまっているようで、ちょっと気になると言えば気になるのだが。そういう意味ではあまりPCではない。(角川文庫ISDN4-04-27501 880円)

 静岡出身のカズが里帰りしてお土産に「野趣村情」を買ってきてくれた。前にも書いたけど、このお菓子はホントにおいしい。それなのに静岡出身の人に聞いても知っている人がいない。このお菓子はもっと知られてもいい逸品だと思うのに


 97.01.06 月


  借りておいたビデオ「イズ・イット・ヘヴン・イェット/まだ天国じゃないの?」を見る。監督はカール・カルダナ。非常に低予算で作られたって感じの映画だが、セリフを極力少なくし、無声映画風の出来上がりになっていて、なかなか味のある作品だった。


  レズビアン・ゲイ映画祭のためのポストカードをデザインする。ほとんどをフォトショップでやるので、4.0へのバージョンアップにはホントに助けられた。実に使いやすくなったと思う。

  まぁまぁカワイイのができたような気がする。後は映画祭の文字をどう入れるかだわ。


 97.01.07 火


  パルコ劇場での「真夜中のパーティ」の初日を見に行く。


  見ている間中、何万回も溜息をついてしまったくらい、つまらない芝居にできあがってた。大根でも上手に料理すればいくらでもおいしく食べられるけど、こんなにスカスカでカサカサにスが入った素材ではいかんともしがたいわね。加瀬大周はとくにひどく、この人にマイケル役振るなんて何考えてるんでしょうって感じ。この人、多分自分で何やってるんだかわからないまま演じてるんだと思う。


  エモリーは毒にも薬にもならない只のいい人だったし、カウボーイときたら物を知らないんじゃなくて知的障害者になってるし、ハンクときたらああ、もう切りがないから止めとくけど、ま、ひどい出来だった。


  穴の空いたタイヤにチンタラチンタラ空気入れても膨らむはずはないわ。


  帰ってきてから、映画祭のカードを完成させる。やだぁ、カワイイわ、このカード!


 97.01.08 水


  叔母(*1)を芸術座の楽屋に訪ねる。彼女は去年12月までの「放浪記」4カ月公演に続いて、十朱幸代の2カ月公演にも出ているので半年も芸術座が続くことになる。


  家に帰ると、弦ちゃんが今日買った服を着込んで見せてくれた。服を買ったときは必ずこのファッションショーがある。パンツ、セーター、コートをみんなパパスで揃えてニコニコしてた。


  二人でビデオを見る。アメリカのTVドラマの秀作がビデオ化されたものがツタヤにあったので2本ほど借りてきておいたのだが、そのうちの1本「永遠のワルツ」を見る。

  ジェシカ・タンディとヒューム・クローニン主演。「結婚生活57年で妻は去っていった。残された夫の元に白い犬がやってくる。しかし、彼以外の家族にはその犬は見えない。」

  結構ウルウル来るドラマでした。


 (*1)叔母/大塚道子。知る人ぞ知る俳優座所属の名女優。その昔、テレビで怖い役ばかりやっていた時期があったので記憶にある人もいるだろう。「火曜日の女シリーズ」での怪演が評判だった。しかし、彼女の本領はやはり舞台。ブレヒト作「肝っ玉おっかあとその子供たち」でのカトリン役は演劇史上に残る名演だった。


 97.01.09 木


  静かな木曜日だった。


  静岡出身の田中君が「野趣村情」を買ってきてくれた。やっぱり、これっておいしい。製造元は静岡県登呂の「山田一」というお菓子やさんなの。静岡に行ったら、ぜひお試しあれ。


  ミラノに済むゴーちゃん(*1)が帰ってきた。店が終わってからデーニーズで一緒に食事。三月末には彼を訪ねて、マゴマゴとミラノ旅行をするのだが、今から楽しみ。


 (*1)ゴーちゃん/バディで「ジュンコ・徳川・ド・ブルボン」というペンネームで活躍中の女王様。ユニークな僕の友人たちの中でも、とびきりユニークな存在。


 97.01.10 金


  弦ちゃんがチューリップをくれた。買い物しに行った時に花屋で僕の好きなチューリップを見つけたので買ってきてくれたのだ。独り占めするのももったいないので、店に持っていくことにした。

 ジージョがシフォンケーキを焼いてきてくれた。


  香港旅行の4人組からマンダリン・オリエンタルのジンジャーケーキとチョコレートを、カナダ帰りのグワンちゃんからはメープルシロップクリーム・クッキーを、ゴーちゃんからはイギリスのクリスマス・ケーキを、それぞれお土産としてもらった。ホントに世界は狭くなってるのね。


  シマさんと1泊温泉旅行に伊豆にいったラクちゃんから味付けあわびをお土産に貰う。


  今日は全部貰ったものの話ばかり





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