タックスノットのちょっと真面目な自己紹介


 タックスノットは、ゲイの自己表現とパートナーシップを応援できるようなスペースにしたいと、1982年にオープンしました。新宿二丁目の色々な店と同じように、タックスノットでも、この店を中心にして小さなコミュニティが生まれ、今でも元気に育っています。このコミュニティからは「ゲイの贈り物」「ゲイのおもちゃ箱」「ゲイの学園天国」という別冊宝島のゲイ3部作も生まれました。

    

 タックスノットでは、絵を描いたり、写真を撮ったりしている人の作品を、月替わりで展示しています。ここはミニ・ギャラリーでもあるのです。今までに何十人ものゲイの人が、ここで作品展を開いてきました。

 作品は自由に作っていただいていますが、一つだけ「自分がゲイだということを意識して、作品を作ってください」という条件を付けています。ゲイがゲイに向けて発信するアートがなかなか見られない現状では、こういった意図のもとに作られた作品を見られるスペースの存在は大きな意味があると思っています。

    

 ゲイ同士の「永いパートナーシップ」はなかなか難しいものです。そんなことが可能なのかと疑ってみたくなるような現実があります。モデルも持たず、社会や身近な人たちから何も期待されていない状況の中で、ゲイ同士で永く付き合うためには、その付き合いを認め、応援をしてくれるコミュニティが必要です。

 タックスノットはそんなコミュニティの一つです。実際、ここには永い付き合いをしているカップルがたくさんいます。そして、現時点ではパートナーがいなくても、永いパートナーシップを求めている人もたくさんいます。

 ここで色々なパートナーシップのありようを観察しているだけでも、今まで気づかなかったことが見えてきたり、自分たちに何がたりないのかに気づいたりします。実際の付き合いの中でのトラブルを様々な人に相談することもできるし、ノロケやグチを聞いて貰うこともできます。そんなささいなことが、実は、永いパートナーシップを育てていくには非常に大切なことなのです。

 もし、あなたが永い付き合いに関心を持っているなら、タックスノットははずせませんよ!

    

 さて、タックスノットでは曜日によって、カウンターの中に入っているスタッフが違います。これもまたタックスノットの特徴の一つと言えるでしょうね。いろんな曜日を試してみてください!


| home |