・9640形(画像をクリックすると更に拡大画像が見られます)
9640-1Sと9640-7
9640-1S(左)と9640-7
2002.7.18 ごめん・なはり線穴内駅にて撮影
 2002年7月のごめん・なはり線(建設計画では阿佐線)開業に合わせて導入された、21m級ステンレス車体のセミクロスシート車です。JR四国土讃線の後免〜高知間にも乗入れ(高知〜土佐山田の単独運用もあるらしい)、JR四国1000系との併結運用もあるため、併結を考慮した性能とされています。
 10両が製造され、うち2両は海側をオープンデッキとしており、前面は流線型になっています。オープンデッキ付車両は時刻表上でも明記されていて、一部列車では45km/h程度での運転が行われています。
 走行音[tkt9640a.rm/410KB] 直接再生
 9640形の走行音です。さすがに450PSとなると加速は軽快ですね。まして変速1段直結4段という多段変速になってくると、実際以上の加速感になってしまうから不思議なものです。
 ちなみに、変→直1の切替は約28km/h、直1→直2は約39km/h、直2→直3は約58km/h、直3→直4は約82km/hでした。また、機関ブレーキを常用するのも特徴で、速度計を見ていたところ、58km/hくらいで失効するようです。結局のところ、JR四国の1000系と併結した場合、1000系の変1・直2の切替速度と一致する箇所は全くないし、機関ブレーキの有効範囲もずれていて、性能面で果たして本当に併結を意識した設計がなされたのかどうか・・・、疑問に思ってしまうところです(併結列車に一度乗ってみればきっと分かります)。
 録音はごめん・なはり線安田→田野間です。
・その他の写真
 イベント車である9640-1Sです。青系の車体に、側面の各駅イメージキャラクタが特徴です。
 2002.7.18 ごめん・なはり線穴内駅にて撮影
 同じくイベント車の9640-2Sです。進入時を写そうと思っていたのですが、うまくいかなかったもので、仕方なく連結側から写しました。前側に回れるほどホームが長くなかったし・・・。
 日本宝くじ協会寄贈車両であるせいか、この車両だけは各駅のイメージキャラクタが描かれていないようですね。
 2002.7.21 後免駅にて撮影
 JR四国1000系と併結した9640-3です(JR車は手前から1037+1036)。
 2002.7.19 後免駅にて撮影
 9640-6の室内です。手前半分はロングシート、奥側半分は転換クロスシートという、偏った配置が特徴です。ちなみに、エンジンはクロス側に積まれています。
 2002.7.18 ごめん・なはり線奈半利駅にて撮影
 9640-5の室内です。クロスシート側から撮影したものです。色の配置が上の写真とは逆パターンですが、どうも車両メーカーによって違う模様です。メーカーは、9640-3〜-5が富士重工、-6〜-10が新潟鉄工です(2両のイベント車は富士重工)。
 2002.7.17 ごめん・なはり線奈半利駅にて撮影
 9640-3のエンジンです。新潟製だと思いこんでいたのですが、雑誌の記事でコマツエンジンだということが判明しました。そう言われてみると、音もコマツ的なこもった雰囲気があるし、形もコマツ特有の枠の目立つ作りにも見えてきます。
 エンジン形式から想像すると、今まで各鉄道会社で使用されてきたコマツエンジンである、DMF11HZ系列やSA6D125シリーズ(どちらも同じものだが呼び名が違うだけのはず)よりも大形になり、新潟製のDMF13HZ系列と見間違うものになってしまったんでしょうかね。
 2002.7.19 後免駅にて撮影

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