・キハ54形500番代(画像をクリックすると更に拡大画像が見られます)
キハ40 505
キハ54 505
2006.10.28 函館本線深川駅にて撮影
 国鉄の分割民営化を前にした1986(昭和61)年、三島会社の経営安定化を目的として、軽快気動車が製作されました。そのうちの1つがこのキハ54形で、北海道向けの500番代と四国向けの0番代が製作され、いずれも2エンジンの軽量ステンレス製とされています。
 エンジンは250PSのDMF13HSを2台搭載し、台車や変速機は、コストダウンのため廃車発生品が流用されています。
 500番代29両、0番代12両が製作されました。
 500番代走行音(原形)[dc54-5a.rm/693kB]
 DMF13HSエンジンに廃車発生品の変速機が組み合わされているため、非常にこもった音になってしまうのが特徴です。高速域で1ノッチ〜フルノッチ〜1ノッチ〜…、と繰り返す運転操作が印象的でした(自分はこの列車で初めてそういう運転方法を見た)が、この区間では1〜2回だけでしたね。しかも素早くてあまり判別できなかったり…。
 録音は釧網本線藻琴→鱒浦間です。
 500番代走行音(変速機換装)[dc54529a.rm/957kB]
 2002年度以降、キハ54形500番代車は台車の取替(キハ150と同仕様化)、変速機の交換などの改造工事が行われました。エンジンは従来通りであるものの、変速機が変わったことで、新世代の気動車に近い雰囲気の音に変わりました。変直切替も全て自動化されましたが、在来車との連結のため切替レバーは残されています。
 録音は留萌本線真布→石狩沼田間です。
 500番代走行音(変速機換装、シフトダウンあり)[dc54529b.rm/903kB]
 同じく変速機等の交換を実施した車両の走行音です。途中、速度制限区間があるため、直結2段に進段した直後から1ノッチに投入して速度が徐々に低下していきます。1分33秒くらいで再度2ノッチ以上に投入したため、直結1段に戻って再加速となります(でもなぜ空噴かしが2回入ったのかよくわからないが)。そこからはしっかり直結2段まで上がりました。
 録音は留萌本線石狩沼田→北秩父別間です。
・その他の写真
 急行仕様車である、キハ54 529です。527〜529が急行仕様車として、幕板への赤帯追加、室内は全て転換クロスシート配置とされるなどの仕様変更がなされています。
 2007.4.30 函館本線深川駅にて撮影
 キハ54 529の室内です。急行仕様車として製作されたため、オール転換クロスシートの配置となっています。もっとも、一般仕様車もクロスシート部が転換クロスに交換された車両や、果てはリクライニングシート装備の車両まであるようですので、このタイプが特別豪華というものでもなくなってしまいましたが。
 2007.4.30 函館本線深川駅にて撮影
 キハ54 505のエンジンです。変速機換装後の写真ですが、エンジンについては特に変化はないはずです。一部にDPF取付車というのもありますが、それによる外観の変化の有無は調べていません。
 2006.10.28 函館本線深川駅にて撮影
 キハ54 529の台車です。ボルスタレス台車への換装が行われています。
 2007.4.30 函館本線深川駅にて撮影

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