・キハ281系(画像をクリックすると更に拡大画像が見られます)
キハ281-2以下7連
「スーパー北斗9号」キハ281-2以下7連(280-105?+4+107+キロ280-3+キハ280-108+281-3)
2006.10.30 函館本線苗穂〜白石間にて撮影
 1994年春より、札幌〜函館間の特急「スーパー北斗」に投入された、JR北海道では初めての振子式となる特急気動車です。新規システムの採用に向けて、1992年1月に試作車を投入し、2度の冬を越させる慎重さでした。
 車体はステンレス製で、試作車のうち先行の2両ではコロ式の振子機構を、後に製作した試作中間車と量産車では曲線ガイド式の振子機構が採用されました。エンジンは350ps(量産車は355ps)を各車2台搭載の高出力仕様とし、変速1段・直結3段の変速機採用と合わせ、最高130km/hの高速運転と、高速域も含めた高加速化が図られています。
 試作車3両の他、1993年度にキハ281形(先頭車)6両、キハ280形0番代(車椅子スペース等を装備の中間車)4両、キハ280形100番代(中間車)10両、キロ280形(グリーン車)4両が投入され、全車が函館運輸所(←函館運転所)に配置され、「スーパー北斗」運用に活躍中です。
 2005年からは、重要部品取替工事として、エンジンの換装や、その他各種部品の交換、オーバーホール等が実施され、試作車については振子機構やブレーキ装置の差異を埋めるべく、量産車用を更に改良した台車に換装されています。
 走行音[dc281a.rm/2.49MB]
 キハ281系の走行音です。コマツ製エンジンでありながら、あまりこもった感覚のない、抜けのよい音をたてることが特徴です。2005年以降の重要部品取替工事(排ガス改善などを施したエンジンへの換装)は、録音した時点では未施工と思われます。
 録音は「スーパー北斗22号」登別→東室蘭間です。ストレートな加速をし、停車前には「ハイケンスのセレナーデ」の車内放送チャイムが流れます。減速時に機関ブレーキがかからないのは残念なところです。
 試作車走行音(更新後)[dc281-9a.rm/3.22MB]
 キハ281系試作車の走行音ですが、2005年以降の重要部品取替工事施工後のものと思われます。エンジンがキハ283系ベースのものに交換されているそうで、直結段の音がキハ283系に近くなったようにも感じられます。
 減速時には、短い時間だけですが、機関ブレーキ(排気ブレーキ?)が動作しています。以前にも伊達紋別への停車時に遭遇したことがあるのですが、東室蘭で交代乗務した運転士がブレーキ感覚をつかみ切れていなくて、強いブレーキをかけてしまうんでしょうかね。
 録音は「スーパー北斗12号」東室蘭→伊達紋別間です。
 自動+肉声放送(始発駅発車時)[shokt22a.rm/848KB]
 「スーパー北斗22号」札幌駅発車時の車内放送(旧放送)です。アルプスの牧場のチャイムに続いての自動放送と、車掌(グリーン車の客室乗務員?)による肉声放送が流れます。
 自動+肉声放送(主要駅到着時)[shokt1a.rm/256KB]
 「スーパー北斗1号」東室蘭駅到着時の車内放送(旧放送)です。東室蘭駅への到着時には、ハイケンスのセレナーデの電子音版のチャイムの後、自動放送が流れます。
 自動放送(途中駅到着時)[shokt22b.rm/210KB]
 「スーパー北斗22号」長万部駅到着時の自動放送(旧放送)です。途中駅への到着時は、JR北海道標準のチャイムの後、自動放送が流れます。
 自動+肉声放送(終着駅到着時)[shokt22c.rm/602KB]
 「スーパー北斗22号」函館駅到着時の車内放送(旧放送)です。終着駅到着時は鉄道唱歌の電子音版のチャイムに続いての自動放送となります。車掌の乗り換え案内は、自動放送途中に割り込ませたみたいですね。
・その他の写真
 キハ280-107の室内です。トイレなしの中間車ということで、キハ281系の中で定員の一番多い車両となっているはずです。
 2006.10.28 札幌駅にて撮影(スーパー北斗13号)
 キロ280-2のグリーン室内です。3列シートと、重量バランスを考慮して、車体中央で2人掛けと1人掛けの位置関係が入れ替わっているのが特徴です。
 2006.9.17 函館駅にて撮影
 キハ281-3のエンジンです。コマツ製エンジンと言うことで、いかにもコマツらしい、L字形のフレームがよく見えますね。
 2007.11.17 札幌駅にて撮影
 キハ281-3の台車です。振子式車両の台車ですので、台車枠が中央付近で大きく下に曲がっています。また、先頭台車のため、スノープロウなども付いています。
 2007.11.17 札幌駅にて撮影

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