・789系(画像をクリックすると更に拡大画像が見られます)
クハ789-201以下8連
クハ789-201以下8連(スーパー白鳥24号、中間:クハ789-203以下3連、後方:モハ788-101以下2連)
2003.9.14 JR東日本東北本線青森駅にて撮影
 2002年12月の東北新幹線八戸延伸に合わせ、本州北海道連絡特急「スーパー白鳥」用に投入されました。車体はキハ261系とほぼ同じ車体断面で、ステンレスの側板はビードを省略し、フラットな仕上がりとされました。
 制御方式はVVVFインバータ制御で、IGBT素子を使用した3レベルPWMコンバータ+2レベルPWMインバータの組み合わせにより回生ブレーキ付とされました。編成は3M2Tの5両編成で登場し、函館・八戸方の半室グリーン車(1号車、Tsc)と2号車(M1)の2両と、青森方の3両(M2-M3-Tc)とに分割が可能で、必要に応じ、基本5両に青森方3両を増結するなどの運用がなされてきました。
 2005年度、T車5両と、函館方の2両1組、青森方の増結用2両2組が増備され、6両に増強された基本編成5本と、増結用2連2本の陣容となりました。
 加速音(日立)[789ha.rm/450kB]
 M1車であるモハ788-100と、M2車であるモハ789-200には、日立製の主変換装置(N-CI789-1、N-CI789-2)が搭載されています。過去に、ホームとの隙間から見えた、主変換装置の機器銘板には、三菱製のものが多く、時々日立の銘板と三菱の銘板が並んでいるようなものも見られましたが、OEM供給等によるもので、実際には日立製なんだろうと、勝手に想像しています。
 音は、先に登場した785系500番代と特に違いはないと思います。こちらの方が歯数比が小さい分重たい音がしそうなものですが、実際にはそうでもないですね。デッキでの録音で周囲の風の音の大きさなども影響しているのかもしれませんが。
 録音は「スーパー白鳥24号」野辺地発車時です。
 減速音(日立)[789hb.rm/518kB]
 同じくM1車の減速音です。やはり非同期モードの音などは聞こえにくいです。鳴っている音は785系500番代とほぼ同じものと思います。
 録音は「スーパー白鳥24号」野辺地到着時です。
 加減速音(東芝)[789sa.rm/1.01MB]
 M3車であるモハ788-200には、東芝製の主変換装置(N-CI789-3)が搭載されています。後に増備された2両口のM3j車(モハ788-300)もN-CI789-3を搭載しているようなので、同じ音であるものと思われます。
 VVVF音は日立車以上に聞こえにくいですが、東芝の2レベルIGBT車に多い、「ヒュルヒュル…」系の音です。785系500番代といい、この789系といい、なぜか非常に聞こえにくいです。JR九州の885系などはこれでもかと言うくらい筒抜けなんですが…
 録音は「スーパー白鳥17号」三沢→野辺地の加減速音です。
 1000番代走行音[789-1ka.rm/1.20MB]
 1000番代車では、在来車にもあった日立製VVVFが採用されました。と思っていたのですが、VVVF装置の形状が違えば、音も従来車とは異なる、という状況でした。非同期モードの音はJR東日本のE531系と同じタイプで、日立製でありながら「ヒュゴヒュゴ」タイプになりました。非同期モードはあまり長くはないようで、爆音が鳴るのも特徴です。減速時は電気停止ブレーキが採用されていて、まさにE531系と同じ音が聞けます。
 録音は「スーパーカムイ25号」砂川→滝川間です。
 1000番代走行音(空転)[789-1kb.rm/1.24MB]
 こちらは同じ1000番代車ですが、やや空転した区間の走行音です。ポイント通過のためのノッチオフがありますが、その前後で何度か、ずいぶん不安定な音になっていました。ちなみに、上にある走行音も含め、客室内で録音していますが、デッキで録音しようとすると送風などの音が非常にうるさく、非同期モードの音は全く聞こえてこないと思います。
 録音は「スーパーカムイ56号」滝川→砂川間です。
 自動放送(始発駅発車時、旧放送)[shkch17a.rm/562KB]
 「スーパー白鳥17号」八戸駅発車時の自動放送(旧放送)です。JR北海道の特急車での標準的なチャイムの後、日本語と英語それぞれで、停車駅の案内、車内の案内などが流れます。2007年秋のダイヤ改正前までは、いずれも女声での放送でした。
 自動+肉声放送(終着駅到着時、旧放送)[shkch24a.rm/787KB]
 「スーパー白鳥24号」八戸駅到着時の車内放送です。自動放送は、八戸に着くことを案内した後、ほとんど新幹線への乗り換え改札口の案内なんですよね。「自動」になった改札なのに各自のきっぷを分けて持たなきゃ行けないんだそうで…。従来通り、駅員が改札してくれれば「○人分です」ってまとめて見せればよかったわけで、本当に「自動」化されたのか、疑問なんですがね…。もっとも、今は改札機に指定席券を通しておくことで、車掌に車内で特急券見せる必要がなくなったから、まぁ改善されたのも事実なんですが…。
 車掌の放送では、八戸駅での階段やエスカレータなどの案内、乗換案内が流れ、最後は「アルプスの牧場」を鳴らしてくれました。
 自動放送(始発駅停車中、新放送)[skmui56a.rm/380KB]
 「スーパーカムイ56号」旭川発車前の自動放送です。停車駅案内と車内の案内などを数分間隔で繰り返しています。新放送では日本語放送が男声に変わりました。
 自動放送(始発駅発車時、新放送)[skmui56b.rm/637KB]
 「スーパーカムイ56号」旭川駅発車時の自動放送です。以前のような明るさがなくなってしまいましたね…。録音についてはレベルを調整しているので気にならないと思いますが、車内で聞くと、音量がすごく小さく感じる場合があるんですよね。近鉄特急とかJR東日本の特急の車内放送、昔の大阪市営地下鉄の自動放送などは男声でも聞きやすいんですけどね…。
 自動+肉声放送(終着駅到着時、新放送)[skmui56c.rm/465KB]
 「スーパーカムイ56号」札幌駅到着時の自動放送(新放送)です。他路線の特急と同様、終着駅では鉄道唱歌の電子音版のチャイムに続いての自動放送となります。乗換案内は札幌駅ともなると複雑すぎて自動では流せないのか、あるいは時間帯が遅くて対象列車がほとんどないから省略なのか、どっちなんでしょうね。車掌の放送を聞いていると、一応各方面とも接続が残っているので、前者が理由なんだと思いますが…。しかし、ブツッと切れてしまいますね。
 自動放送(終着駅到着後、新放送)[skmui56d.rm/118KB]
 「スーパーカムイ56号」札幌到着後の自動放送です。日本語、英語の各放送の声優さんの自己紹介放送ですね(笑)乗車率の低い列車じゃないとこれをきれいに録音するのは難しいですね。
・その他の写真
 クハ789-1001以下5連です。「スーパーカムイ」と「すずらん」及び快速「エアポート」に充当される1000番代車で、こちらは旭川または室蘭方となる先頭車です。LED式となった愛称表示器は頻繁に表示が切り替わっており、この写真はカタカナで「スーパーカムイ」の表示がされています。
 2007.11.17 函館本線旭川駅にて撮影
 クハ789-2001以下5連です。こちらは札幌方の先頭車となります。LED式の愛称表示器は、「JR」を表示しています。この瞬間がある意味一番つまらない?
 2007.11.17 函館本線旭川駅にて撮影
 モハ788-201(新5号車)の室内です。赤系の座席が特徴となります。
 2003.9.14 東北本線八戸駅にて撮影
 モハ789-202(新4号車)の室内です。こちらは緑系の座席が特徴となります。赤系、緑系どちらの車両にも、青い座席をところどころに配置しているみたいですね。どうも同じような場所みたいですし、アクセントなんでしょうね。
 他の号車も、これら2色のいずれかになっていたと思いますが、どういった法則で配置されているかは覚えていません。交互だったような気はしますが、増結車がどうなっているかもよくわかりませんし…。
 2003.9.14 東北本線八戸駅にて撮影
 「スーパーカムイ」用のサハ788-1001(3号車)の室内です。785系の更新車と同様の、暖色系の配色とされたようです。
 2007.11.17 函館本線旭川駅にて撮影
 「スーパーカムイ」用のモハ789-2001(4号車)の室内です。「uシート」車で、シートの形状が違ったり、車端部に荷物室があったりと言った違いが見られます。
 2007.11.17 函館本線旭川駅にて撮影
 モハ788-102の、日立製VVVF装置です。ホームとの隙間からVVVF装置の銘板を覗いてみると、車両によっては三菱電機の銘板が付いていたり、日立と三菱の2社の銘板が付いていたりしますが、音や形状から、実際には日立製であるものと思います。モハ788-100代(2号車)と、モハ789-200代(新4号車)が該当します。
 装置の形状をよく見ると、785系500番代(uシート車)も同じ形なんですね。
 2006.9.18 函館駅にて撮影
 モハ788-201の、東芝製VVVF装置です。搭載車両は、モハ788-200代(新5号車)が該当し、増結2連用に増備された、モハ788-300代にも同じものが積まれていると思われます。
 東芝製についても、785系500番代(uシート車)と同じ形状ですね。
 2006.9.18 函館駅にて撮影
 モハ789-2001の、日立製VVVF装置です。「スーパー白鳥」用と比べると、3つ見えるパワーユニットの大きさが揃わなくなりました。右側のやや大きめのものがインバータ部で3相分が一体箱に、左の2つが、コンバータ部で1相につき1箱、という構成のようです。
 2007.11.17 函館本線旭川駅にて撮影
 モハ789-2001の台車です。同時期に製作されたキハ261系用と見比べても、よく似ているんですね。踏面両抱き式ブレーキのようですので、他地域の電車に見られるようなシンプルさは全くありません。
 2007.11.17 函館本線旭川駅にて撮影

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