・731系(画像をクリックすると更に拡大画像が見られます)
クハ731-105以下3連
クハ731-105以下3連
2006.9.15 千歳線恵み野駅にて撮影
 1996年登場の、711系置換えと札幌近郊の通勤ラッシュ緩和を目的とした車両で、721系1000番代で試験を行ったIGBT素子を使用したVVVF装置の量産形を搭載しています。
 車体はステンレス製で、札幌近郊での輸送力強化を最優先としたため、車内はオールロングシートで、極寒地向けでは珍しいデッキなしの構造となっています。車内保温のため、ドア部にはエアカーテンを装備し、ドア開時の寒気流入防止を図っています。
 制御方式は、721系1000番代に続きVVVFインバータ制御を採用し、721系1009編成で試用したPWMコンバータ-PWMインバータを組み合わせた、IGBT素子使用の交流回生ブレーキ対応形が本格採用されました。また、特筆事項として、同時に開発されたキハ201系気動車と併結し、協調運転が可能な設計とされています。また、721系電車との併結運転にも対応しています。
 711系置換えのため順調に増備が進み、2006年3月末現在、3連21編成が在籍しています。
 走行音[731a.rm/709kB]
 台車直上付近で録音した走行音です。たぶん変圧器が近くにあったのだと思いますが、加減速時には常に「ビー」という音が聞こえ、VVVF音はほとんど分かりません。防音が良すぎるのと、空調(よりも雪切室?)がうるさすぎるのとの相乗効果でもあるんでしょうが…。
 721系0番代との併結運転でしたが、併結相手の方が寧ろ性能がいいくらいですので、気にすることはないでしょう(謎)。
 録音は函館本線銭函→ほしみ間です。
 走行音(ドア直近)[731b.rm/650kB]
 こちらはドア直近にて録音した走行音です。座席付近での録音結果がウソだと思えるくらい、はっきりと非同期モードの音が聞こえてきます。鳴っている音はこのとおり、JR東日本のE653系やJR西日本の223系1000番代後期、2000番代などの日立製VVVFと類似のものです。時期的にもぴたりと一致します。721系5000番代よりも新しい、2005年増備車あたりでどうなったのか、気になるところではありますが、そこまで確認はできませんでした。
 録音は函館本線稲穂→手稲間です。
・その他の写真
 モハ731-104のVVVF装置です。左側2つのパワーユニットがコンバータ部、右側の大きなパワーユニットが3相分が一体箱に収まったインバータ部ということのようです。同様の装置が左右に搭載され、それぞれでモータ2個ずつを制御する構成となっています。
 2006.9.14 千歳線千歳駅にて撮影

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