・711系(画像をクリックすると更に拡大画像が見られます)
クハ711-109以下3連
クハ711-109以下3連
2006.9.15 室蘭本線東室蘭駅にて撮影
 1968(昭和43)年の函館本線小樽〜滝川間の電化に向けて登場した車両で、67年に試作車4両が、翌年には量産車が登場しています。交流専用の電車ということでサイリスタ位相制御が採用され、連続制御による牽引力の向上を理由に1M2Tの3両編成とされています。また、北海道用ということで極寒冷地仕様で、雪切室の装備や、客室窓の二重化、近郊形ながらデッキ付2扉の車体などが特徴となっています。
 69年にはモハ711の誘導障害対策により50番代に区分、70年以降はクハの片栓構造化により100・200番代に区分されています。
 最盛期には3連38本の114両が在籍したものの、731系への置換えが進み、2006年3月末現在、3連17本の51両(全て100・200番代)が活躍しています。
 走行音[711-109a.rm/850kB]
 100番代車の走行音です。他の番代についてもモータの基本構造に変化はないはずなので音はほぼ同じだと思います。起動時の音は歯数比が近郊形標準ですので113系などと同じような音の変化で、MT比の分だけ遅くなり、さらに抵抗制御のような直並列切替がない分それらしい音の変化がないというのが特徴でしょうか。高速域ではMT54AまたはE形モータの特徴で、自己通風用のファンがないため非常に静かになります。雰囲気的には417系と同じようなものでしょうか。また、発電ブレーキを装備していないため、停車するときはモータ音がほとんど聞こえません。
 録音は室蘭本線登別→虎杖浜間です。
 走行音[711-101a.rm/0.99MB]
 同じく100番代車の走行音です。こちらの方が速度は出ているのではないかと思います。高速域は基本的に静かなんですが、100km/hに近づいていくと、かなり低い音が響くようですね。この車両は顕著かもしれません。
 録音は函館本線奈井江→豊沼間です。
・その他の写真
 3扉化改造車である、クハ711-217以下3連です。3扉車の場合、ドア部のみアイボリーの帯が3本になるんですね。それほど目立ってはいませんが、よく見ると違和感を覚えます。
 2006.9.15 室蘭本線東室蘭駅にて撮影
 モハ711-101からクハ711-101に向かっての室内です。電動車には車端部2箇所に雪切室があるため、この写真の右手前と左奥のように、デッドスペースがあります。また、車端部はロングシート、中央部はボックスシートの配置となっています。
 2007.1.14 函館本線滝川駅にて撮影

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