・キハ11形
キハ11-110

1999.9.9 紀勢本線多気駅にて撮影
 1988(昭和63)年、老朽車の置換えと両運転台車両の増強の目的で投入された新潟鉄工所製のNDCシリーズの一員です。
 暖地向けの0番代、寒冷地仕様の100番代、東海交通事業所属の200番代、出力を増強したステンレス車体の300番代があり、いずれもカミンズ製のC-DMF14HZ系列のエンジンを搭載しています。
 現在美濃太田区に100番代17両と200番代2両、伊勢区に0番代10両と100番代6両、300番代6両が配置され、高山線、太多線、紀勢線、参宮線などで運用されています。
 0番代走行音[dc11-0a.rm/878KB]
 0番代車両の走行音です。カミンズ製エンジンの比較的高い音と、新潟製変速機の高めの音とが重なっているため、高い音しか聞こえてこないのが特徴です。
 この時は列車が少し遅れていたこともあり、かなり飛ばしています。それ故でしょうが、変速段でかなり高い速度まで引っ張っています。変直の手動切替後、間髪入れずに直1から直2への自動切替があります。なお、手動切替では、JR東海は必ずノッチオフする操作をしているらしく、直結段への切替で再度ノッチ投入した際、自動的に空噴かしされます。直1から直2への切替では空噴かしはありませんが、かなりの衝撃音があります(実際の揺れはたいしたことありませんが)。
 200番代走行音(東海交通事業)[dc11-2a.rm/692KB]
 東海交通事業に所属する200番代車両の走行音です。基本的な音はJR車と同じですが、こちらは直1から直2への切替時にも空噴かしがあるのが特徴です。それにしても、路線の規格があまりにも高く、ジョイント音などほとんど鳴らない路線のため、まるでただエンジンを回しているだけのように思えてしまいますね。
 ちなみに、JR線で活躍する200番代車については、0番代と同じタイプの音になります。
 録音は東海交通事業城北線小田井→尾張星の宮間です。
 300番代加速音[dc11-3a.rm/638KB]
 1998年度に増備されたステンレス車、300番代の加速音です。出力アップされたとのことですが、音の雰囲気そのものは大きくは変わっていません。エンジンの燃料噴射制御などを変更したらしく、ギアチェンジなどがスムーズになったとされていますが、確かに直2への進段時、変な衝撃音は聞こえてきませんね。
 変速段から直結段への切替は0番代同様手動切替、直1から直2への切替は自動切替で、手動切替時、運転士がノッチオフするため、空噴かし〜再加速となります。自動切替の箇所では空噴かしはなく、すぐに直2への進段となります。また、このファイルでは2分付近から再加速が始まりますが、どうも空噴かしが2回あるように聞こえますね。中立でノッチを入れていたとも思えないのですが…。
 録音は参宮線鳥羽行で、松下発車時です。
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