・383系(画像をクリックすると更に拡大画像が見られます)
クロ383-8以下10連
大阪始発の「しなの9号」クロ383-8以下6連+クロ383-103以下4連
2004.7.31 JR西日本東海道本線千里丘駅にて撮影
 1994年8月に量産先行車(試作車?)が登場し、1995年4月から臨時「しなの」に、1996年11月から量産車と併せて本格的に営業運転に投入された制御付自然振子式の特急形車両です。
 車体は軽量ステンレス製、VVVFインバータによる個別制御で、MT比1:1の2連、4連、6連の3種類があり、様々な編成が組めるよう工夫されています。ブレーキは回生ブレーキを基本としながら、先行車では発電ブレーキによるバックアップ、量産車ではブレーキチョッパを用いたブレンディング方式が採用されています。
 現在では6連9本、4連3本、2連5本が神領区に配置され、定期「しなの」の全列車に運用されています。
 試作車走行音[383-1a.rm/582KB]
 試作車の走行音です。東芝製のGTOサイリスタを用いた個別制御のVVVF装置を装備していて、非常に単純ではあるものの、軽やかで心地よいVVVF音が楽しめます。383系では量産車の減速音が「1音たりない」バージョンで登場してしまいましたが、試作車は変更されずに残りました。
 録音は「ホームライナー中津川3号」の鶴舞→千種間です。スジが寝ているせいか、かなりゆっくり加速している感があります。
 試作車走行音(発電ブレーキ?)[383-1b.rm/610KB]
 こちらも試作車の走行音ですが、減速時、発電ブレーキに切り替わっていたと思われ、力のないモータ音が聞こえてきます。
 録音は「ホームライナー中津川3号」の金山→鶴舞間です。
 量産車走行音[383a.rm/841KB]
 量産車の走行音です。試作車の項にも書いたとおり、減速時、最後の1回のパルスモードの切替がなく、非常に物足りない音になってしまいました。似たようなシステムが採用された373系では、登場時、383系試作車のタイプでしたが、383系量産車登場と前後して、373系の音はすっかり変わってしまいました。383系に関しては、量産車は、たぶん登場時からこの音だったわけですが、試作車の音の変化はなかった、ということになるようです。
 録音は、一時期運用された「セントラルライナー4号」千種→金山間です。この頃は短い区間でまともに走る区間はここだけだったのではないでしょうか。
 量産車走行音(130km/h運転)[383b.rm/1.45MB]
 こちらも量産車の走行音で、「しなの14号」千種→名古屋間です。終点の区間ではありますが、千種を発車するとストレートに130km/hまで加速していきます。その後、東海道線との立体交差の場所(山王信号場)付近で減速したりはしますが、名古屋駅進入時の減速も少なく、まあまあの迫力のある区間です。また、停車後は、終着駅到着を知らせる自動放送も聞けます(本当は英語放送も続きますが、当然ながら降車客も多く、雑音が多くなりますのでカットしています)。
 自動放送など[snn1a.rm/389KB]
 「しなの1号」長野到着時の自動放送などです。日本語放送、英語放送と続いた後、車掌からの放送で乗換の案内があります。
 自動放送チャイム[383ca.mp3/80.5KB]
 上の自動放送の冒頭に鳴るチャイムだけをMP3ファイルにしたものです。373系やキハ85系など、JR東海の在来線特急車両標準のものです。他のメロディーも積まれていますが、自動では鳴らないし、滅多に使われることはありません。
・その他の写真
 試作車のA1編成クロ383-1以下6連です。大阪からの「しなの15号」の撮影です。外観上は何が違うんだったか…
 2003.3.8 名古屋駅にて撮影
 同じく試作車でクモハ383-1以下6連です。非貫通・パノラマ形のグリーン車と、貫通形の普通車という、先頭車の組み合わせは試作車の段階で確立されていました。
 2003.3.8 名古屋駅にて撮影
 6両固定編成の長野方に組まれたクロ383形以外はこのような貫通形のスタイルになっています。写真は「しなの14号」クモハ383-17以下2連(A205)+クモハ383-10以下4連(A101)の6両編成です。個人的な印象としては、「しなの14号」というと4+2の編成と思えてしまいます。
 2002.2.16 篠ノ井線松本駅にて撮影
 こちらは「しなの16号」クモハ383-10以下4連(A101)+クモハ383-8以下6連(A8)の10両編成です。もっとも、後の編成はカーブに差し掛かっていて、最後まで見えませんが。ゴールデンウィークの増結により、10両編成でした。
 2005.4.29 篠ノ井線姨捨〜稲荷山間にて撮影
 クロ383-103の室内です。貫通形のグリーン車のため、前面展望はあまり期待できないんでしょうね。もちろん、クモハと比べると、運転室後部にデッキがありませんので、パノラマ形ほどではないにしろ、前方は見えるものと思われます。
 2003.9.13 信越本線長野駅にて撮影
 クモハ383-5の室内です。こうして見てみると、普通車もグリーン車も、座席幅はほとんど同じような…。もちろんシートピッチには雲泥の差があると思いますが。
 2003.9.13 信越本線長野駅にて撮影
 クモハ383-1の室内です。試作車と量産車の差異というのもほとんどないんですね。強いて挙げれば、蛍光灯付近の造作が違うみたいですね。量産車にだけエアコンの吹き出し口があるようにも見えるので、エアフローが違うんでしょうかね。
 2003.9.13 信越本線長野駅にて撮影
 クモハ383-1のVVVFインバータ装置です。GTO個別制御車の標準形ではあるのですが、全体にカバーを被されています。写真は試作車のものですが、量産車でも違いはないようです。
 2003.3.8 名古屋駅にて撮影
 クモハ383-1の台車です。ボルスタレス台車ではあるのですが、振子式であることや、自己操舵式が採用されていることなどもあり、かなり複雑な形状となっています。
 2003.3.8 名古屋駅にて撮影


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