・313系1・2次車(画像をクリックすると更に拡大画像が見られます)
クモハ313-2以下6連
クモハ313-2以下4連+クモハ313-314以下2連
2004.8.22 東海道本線弁天島〜新居町間にて撮影
 1999年春以降、103系、113系、165系などの老朽車両置換え用として登場しました。用途に合わせて転換クロスシートの0番代、車端部のみロングシートの1000番代、ボックスシートでワンマン運転対応の3000番代、「セントラルライナー」用8500番代など、登場時から様々な番代に区分されています。
 制御方式はVVVFインバータ制御で、IGBT素子を使用した3レベルPWMインバータを1C2Mの構成とし、編成両数に応じて片台車のみの電装をするなどして、各編成ともMT比を1:1としているのが特徴です。また、3000番代のみ閑散線区での使用を考慮し回生/発電ブレーキのブレンディング方式を採用しています。
 静岡、神領、大垣の各所に配置され、身延線、御殿場線、東海道線、中央線、関西線などで運用されています。
 0番代走行音[313-0a.rm/678KB]
 転換クロス装備車で4連に組まれている、0番代車の走行音です。この時は雪がちらついていたと思いますが、空転も滑走もせずに走破していました。
 VVVFのタイプはIGBT素子を使用した東芝製の3レベルインバータで、営団地下鉄などに採用された甲高い非同期音をたてるタイプではなく、三菱製に広く採用された、「ヒュゴヒュゴ…」と鳴る非同期モードが特徴となっています。ただし、3レベルインバータであるためか、かなり小さな音に抑えられているのが特徴です。また、減速時、非同期モードに移るかどうかの速度域で、若干滑走しているかのような音が聞こえてくるのですが、どうもこのシリーズではどの音聞いても同じ傾向のようですので、そういう仕様なんでしょうかね。ちなみに、VVVF装置の外観や音に差異はないものの、一部車両には三菱製のVVVF装置が使用されています。
 録音は東海道本線西岐阜→岐阜間です。微妙に駅間距離が短く、また岐阜駅の高架橋に登っていくため、営業上の最高速度120km/hは出せず、せいぜい115km/hくらいまでだと思います。
 0番代走行音(120km/h運転)[313-0b.rm/783KB]
 同じく0番代車で、区間快速での録音のため、120km/h運転で、かつ短い駅間が存在します。編成による個体差もかなりあるようですが、313系では60秒〜70秒くらいで120km/hに到達するようです。出足がそれほど速いわけではない(JRの中では相当速いけど)中での、この性能ですので、当然ながら起動加速度を維持する速度域が非常に広いということです。そういう意味では東京都交通局5300形の最終編成なんかとかなり似た加速特性なのではと思われます。
 録音は東海道本線愛知御津→西小坂井間です。120km/hまで加速したものの、減速なり注意なりの信号が出ていたのか、一度減速〜再加速〜駅への停車ブレーキと推移しています。
 1500番代走行音[313-15a.rm/648KB]
 転換クロスシート装備ではあるものの、車端部がロングシートとされたため1000番代と区分された車両が中央西線向けとして、神領車両区に配置されています。その中でも、3両編成のため中間のモハが片台車駆動とされた1500番代の走行音を紹介します。もっとも、鳴っている音は基本的にどの番代でも変化はありません。減速時に少し話し声が入ってしまいましたが…。
 また、この車両では、非同期モードの鳴っているときの、モータ音の「唸り」が少しだけ大きいように感じられます。
 録音は中央本線勝川→春日井間です。
 3000番代走行音[313-3ka.rm/716KB]
 こちらは発電ブレーキとのブレンディング方式を採用している3000番代の走行音です。音自体は特に違いはないと思うのですが、ワンマン運転の列車で、独特の雰囲気があり楽しめると思ったので載せてみたものです。途中はほとんど定速運転機能を使用して80km/hくらいに維持していたと記憶しています。
 録音は御殿場線大岡→下土狩間です。
 発車メロディー(3000番代用車内バージョン)[313-30m.wav/80.7KB]
 上の3000番代走行音の初めにも聞こえる発車メロディーをWAVEファイルにしてみました。313系では乗降促進用に車外スピーカーから音楽が流せるようになっているわけですが、3000番代では運転台パネルにあるスイッチを使うと車内に流せるようになっているようです。ただし、音質はもともと悪いらしく、しかもこのタイプの場合必ず最後が少し欠落してしまうようです。また、音楽の後に、普通だと「ドアが閉まります、ご注意下さい」と言うはずなのですが、車内用の場合「ドアが閉まります」で終わってしまうようです。こういう面ではいろいろと謎の多い車両になっています。
 録音は御殿場線岩波発車時のもので、車両はクモハ313-3004です。
・その他の写真
 2連用の300番代車で、クモハ313-312+311系クモハ311-12以下4連です。2連単独での普通運用もあれば、313系の快速系列車の増結用ともなるし、はたまたこの写真のように、311系や211系との併結運用もあります。
 2007.3.3 東海道本線尾張一宮駅にて撮影
 3000番代車、クハ312-3013以下2連です。この3000番代のみボックスシートに合わせて窓配置が少し異なっています。また、クモハ313-3000にはブレーキ用抵抗器やブレーキチョッパ装置が搭載されています。
 2004.6.19 中央本線塩尻駅にて撮影
 「セントラルライナー」仕様のクモハ313-8501以下3連です。先頭ブロックが白ではなく銀であることや、窓周りにもオレンジのラインがあることが外観上の特徴となります。
 2002.11.17 名古屋駅にて撮影
 クモハ313-11のVVVFインバータ装置で、東芝製と思われるタイプです。クモハ313形は0番代、300番代、1000番代、1500番代、3000番代、8500番代とも駆動用インバータ2台と補助電源用1台を合わせた3ブロックの構成となっていて、写真のように、パワーユニットが3組見えます。ちなみに、山側の側面に搭載されています。
 メーカーの区別は、パワーユニットの、網の内部に見える形で、縦長のブロック3個に分割され、ネジ状の部品が多数見えるのが東芝製の模様です。新造時であれば、内部がかなり白く見えるはずです。
 2007.3.3 東海道本線尾張一宮駅にて撮影
 クモハ313-8501のVVVFインバータ装置で、三菱製と思われるタイプです。
 三菱製の場合、パワーユニット内部に、横長のブロックが2段あるように見えます。
 2002.11.17 名古屋駅にて撮影
 一般仕様のモハ313-14からクハ312-20方向の室内です。このように、青系の転換クロスシートが並びます。0番代や1000番代では、ドア直近が固定クロスシートのため、ドア脇のスペースが広く取られているのが特徴です。また、0番代は車端部もクロスシートですが、1000・1500番代は車端部がロングシートとなります(クハはトイレや車椅子スペースのため、0番代と1000番代との差異がないため、1000番代編成にもクハ312形0番代が連結される)。
 2002.11.16 東海道本線豊橋駅にて撮影
 「セントラルライナー」仕様のモハ313-8505からクモハ313-8505方向の室内です。配色は373系の車内とよく似ていますが、一般仕様313系よりも少し背の高い転換クロスシートが並び、ドア付近にパーティーションがあることが特徴です。また、車端部は373系とよく似た、大形テーブル付ボックスシートがあります。
 2004.6.19 中央本線中津川駅にて撮影


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