・東武9000系列

クハ9151以下10連(9050系)  1981(昭和56)年、東上線と地下鉄有楽町線との直通運転をにらんで試作されたのが始まりでした。東武としては初めてのオールステンレス車体で、東洋電機製のAFE(自動界磁制御)式チョッパ制御を採用しています。第8編成では10030系などと同様の軽量ステンレス車体となり、コルゲートの目立つ9101F〜9107Fとはだいぶ異なる雰囲気となりました。
 1994年には東上線の輸送力増強と営団の新線池袋の開業に備え2編成増備することとなり、これらの車両にはVVVFインバータ制御が採用されることとなりました。チョッパ車同様東洋電機製の制御装置が採用されています(VVVF装置は20050系と共通)。この増備車が9050系として区分されています。行先表示器がLED式になっているのが特徴です。
1998.5.4 地下鉄有楽町線有楽町駅にて撮影
 9000系走行音[tb9000a.ra/214KB] 直接再生
 東洋製チョッパ装置を搭載する9000系の走行音です。チョッパ車独特の「プー」という音は同じ保安システムの下で走る営団車と設定を合わせたのか、チョッピング周波数自体が同じらしく、出ている音も同じだと思います。ただ、この東洋製チョッパの特徴としては、複巻電動機を使用しているために10000系列などと同じ音がチョッパ音に重なって聞こえてくるということなのではないでしょうか。
 録音は営団地下鉄有楽町線氷川台→平和台間です。
 9050系走行音[tb9050a.ra/211KB] 直接再生
 同じ制御装置を積む20050系とほぼ同じ音ではあるのですが、同系列が6M2Tの組成であるのに対しこの9050系は6M4Tの組成であるため加速時の音の上がり方がやや遅くなっているようです。鳴っている音は東洋製GTOの標準タイプではあるのですが、非同期音は短めで、減速時の非同期音の入り方にはかなり独特なものがあります。
 ドアチャイムも付いていて、開扉時、閉扉時とも鳴るのですが、このファイルの初めの部分が対向列車の音とかぶってしまったためまったく聞こえなくなってしまっています。走り出すところからは問題ないのですが・・・。
 録音は地下鉄有楽町線平和台→氷川台間です。

前のページに戻る